決闘! サニーVSトミーロッド
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――……子供の頃、サニーは廊下に並べられた調度品の中で一龍が大切にしているという金の器を割ってしまった。
『あっ! どうしよう! 会長(カイチョ)の器が! ――っつう!』
混乱しつつ欠片を集めるサニーだが、鋭い欠片により右の手の平を切ってしまい顔を歪めた。
『サニー』
『!』
『ん?』
うしろから声がかかったサニーは振り向くと一龍がそこにいた。そして一龍はサニーのそばで割れた器を見つけると、サニーの元へ歩き出す。
『あ、あの……』
怒られる、サニーはそう感じていた。この器が一龍にとって大切なモノだということは知っていたし、それを承知の上で触れようとして落としてしまったのだ。ギュッと目を閉じて謝罪しようとする。
『ご、ごめんな――』
ポンッ。
『…………?』
『大丈夫か、サニー?』
しかし予想とは裏腹に、一龍は片膝を付くとサニーの肩に優しく手を置いて声をかけた。さらに反対の手でサニーが切ってしまった手の平を広げる。
『あっ……』
『すぐに、手当てを』
『っ……!』
一龍の優しさと大切な器を割ってしまった申し訳なさが入り交じり、サニーは目に涙を浮かべると小さく泣き出した。
そしてその場から部屋に移動すると、一龍の手当てによりサニーの手には包帯が巻かれた。
『あんまり、美しい器だったから……ついさわっちゃって……。ごめんなさい。会長(カイチョ)が大切してる思い出の物なのに……』
『サニー』
『!』
『形ある物はいつか壊れる。じゃが、それは同時に思い出に光が灯る瞬間でもある……。本当に大切なモノや美しいモノは、心の中にあるものじゃからな……』
『…………!』
あの日、サニーがもともと好きだったとはいえ、美しさを追い求めこだわり続ける理由がここにあった。