最悪の切り札! グルメ界の怪物“ニトロ”
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「小松シェフ、舞獣姫、目をつぶってるんだな」
「は、はい!」
「わかりました!」
「絶対に目を開けたらダメなんだな」
とりあえず指示通りにしよう。小松さんは再び瓦礫の陰に隠れて両手で目を閉じ、私もまたギュッと目をつぶった。もし周りに灰汁獣が来ても第六感と気配で反応できるから大丈夫だ。
「そいやー!」
……まくべえは両手に握っていた塩を自分の頭上を中心に辺り一面に撒き散らした。なんなのかと灰汁獣たちは塩を目視しようとすると、その目の中に塩が入ったので手で押さえて苦しむ。
〈〈〈〈〈ギュアァァアアア!?〉〉〉〉〉
「金平塩……目にとっても沁みるんだな」
灰汁獣の悲鳴とまくべえシェフの声が聞こえるけど、目に塩が入ったんだな、そら痛いわ……。そろそろ目を開けても大丈夫……――っ!
「瑞貴さん?」
「この感じ……!」
同じく目を開けた小松さんが、私が薙刀を握って臨戦態勢を取っている姿に不思議に思ったのだろう。向こうの砂煙の中に見える赤く光る目……あの正体に対し、私の第六感がかなりの信号を告げていた。
シュンッ!
「まくべえシェフ!」
「もう、いい加減あきらめるんだな――」
キンッ!!
砂煙の中から何かが飛んで来るのが見えた私はまくべえシェフに向かって声を上げたけど、守護結界を飛ばす前に赤い槍はまくべえシェフの胸を貫いた。
「「まくべえシェフ!」」
「ちょっと……油断…しちゃったんだな……」
急いでまくべえシェフの元へ駆け寄った小松さんと私。よかった、気を失っただけでまくべえシェフはまだ生きている。でも槍を飛ばした張本人は近くにいるため、私は小松さんとまくべえシェフを背にして構える。
「小松さん……絶対に私のそばから離れないで!」
「あっ…うっ……!」
一歩一歩確実に砂煙から出てくるのは、両手首と両足首に拘束具を付け、鳥のように鋭いクチバシの中には幾本の牙のような歯が生えている。そして白い翼と人間のような体の一部には黒い毛皮が生えている、そいつの正体は間違いなく――!
〈ギュエエ……!〉
「ひょっとして……!」
「間違いない……ニトロ……!」
小松さんも思い出したんだろう。グルメピラミッドで散々な目に遭ったし、IGOではニトロの子供でもかなり凶暴だと危険視されていた。
しかも現れたのはこのニトロだけじゃない。砂煙の奥から上空から今までの灰汁獣とは格が違う巨大な骸骨にも似た猛獣が現れるし、上空から新たなニトロが二体も降り立ち、さらには二人の美食會の職員も降り立った。
「は、はい!」
「わかりました!」
「絶対に目を開けたらダメなんだな」
とりあえず指示通りにしよう。小松さんは再び瓦礫の陰に隠れて両手で目を閉じ、私もまたギュッと目をつぶった。もし周りに灰汁獣が来ても第六感と気配で反応できるから大丈夫だ。
「そいやー!」
……まくべえは両手に握っていた塩を自分の頭上を中心に辺り一面に撒き散らした。なんなのかと灰汁獣たちは塩を目視しようとすると、その目の中に塩が入ったので手で押さえて苦しむ。
〈〈〈〈〈ギュアァァアアア!?〉〉〉〉〉
「金平塩……目にとっても沁みるんだな」
灰汁獣の悲鳴とまくべえシェフの声が聞こえるけど、目に塩が入ったんだな、そら痛いわ……。そろそろ目を開けても大丈夫……――っ!
「瑞貴さん?」
「この感じ……!」
同じく目を開けた小松さんが、私が薙刀を握って臨戦態勢を取っている姿に不思議に思ったのだろう。向こうの砂煙の中に見える赤く光る目……あの正体に対し、私の第六感がかなりの信号を告げていた。
シュンッ!
「まくべえシェフ!」
「もう、いい加減あきらめるんだな――」
キンッ!!
砂煙の中から何かが飛んで来るのが見えた私はまくべえシェフに向かって声を上げたけど、守護結界を飛ばす前に赤い槍はまくべえシェフの胸を貫いた。
「「まくべえシェフ!」」
「ちょっと……油断…しちゃったんだな……」
急いでまくべえシェフの元へ駆け寄った小松さんと私。よかった、気を失っただけでまくべえシェフはまだ生きている。でも槍を飛ばした張本人は近くにいるため、私は小松さんとまくべえシェフを背にして構える。
「小松さん……絶対に私のそばから離れないで!」
「あっ…うっ……!」
一歩一歩確実に砂煙から出てくるのは、両手首と両足首に拘束具を付け、鳥のように鋭いクチバシの中には幾本の牙のような歯が生えている。そして白い翼と人間のような体の一部には黒い毛皮が生えている、そいつの正体は間違いなく――!
〈ギュエエ……!〉
「ひょっとして……!」
「間違いない……ニトロ……!」
小松さんも思い出したんだろう。グルメピラミッドで散々な目に遭ったし、IGOではニトロの子供でもかなり凶暴だと危険視されていた。
しかも現れたのはこのニトロだけじゃない。砂煙の奥から上空から今までの灰汁獣とは格が違う巨大な骸骨にも似た猛獣が現れるし、上空から新たなニトロが二体も降り立ち、さらには二人の美食會の職員も降り立った。