頂上決戦! IGOVS美食會
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ズガアァァアアン――!!
「ぬおおおっ……!」
「ぬうううっ……!」
……トリコとスタージュンがお互いの右拳をぶつけ合う中、そのエネルギーの余波をくらった周りの岩が次々と粉々になっていく。
「かつて…お前は言った……!」
『死の覚悟がないお前には、この世界で生きる資格はない!』
GTロボを使えばどんな危険区でもダメージはGTロボだけで、オペレーターには圧覚超過を解除しない限りは痛みも伝わらない。IGOだってGTロボを使っての調査もしているし、食材捕獲に使うことをスタージュンは気にもしなかった。しかし宝石の肉(ジュエルミート)のときトリコに言われて気がついた。
「お前の言う通りだ……死の覚悟こそ、生きているという証……! ふんっ!」
「はあっ!」
二人は何度か攻防したあと、お互いの腹に拳をぶつける。その痛みは常人では計り知れないものだ。しかしそれこそスタージュンの言う『生きている』という証なのだろう。
「GTロボでは決して感じ得なかった、軋む骨…たわむ肉…そしてこの痛み……! 命のやり取りこそが戦いの醍醐味! フッ……!」
「そう……死の覚悟が必要だ……! フッ、だが俺は……――死なねぇ!」
トリコがスタージュンの腹に当てている拳に力を入れると、さらに拳が腹に埋まり、スタージュンが先に下がった。
「ハァ……ハァ……――っ!」
息が上がったスタージュンが目にしたのは、トリコの左耳にあるピアスだ。戦いが始まる前にも見たが、色は違えど瑞貴が見せたピアスと同じデザインである。
「そのピアス……やはり瑞貴の相手というのはお前か……?」
「ああ……名実共に瑞貴は俺の彼女であり婚約者だ」
「そうか……ならばお前に勝って奪ってみせよう。私とて、ここまで欲しいと思える相手は他にいないのでな」
「やっと手に入れたんだ。――もうお前にも、誰にも渡さねぇよ。俺が守る!」
トリコがここまで強くなったのは修業だけでなく『守るべき者』がいるからだろう。自分に渡り合えるまで実力を上げたトリコにスタージュンは嬉しそうに笑みを浮かべる。
「フッ……。トリコォ…まさかこんなものではないだろうな?」
「もちろんだ!」
「この程度では、『俺』は倒せんぞ……」
GTロボ越しではなく身一つのこの戦いがとても楽しいのか、スタージュンは一人称を変えるくらい夢中になっていた。
「フッ、ご馳走してやるぜ」
「!」
「くらうがいい……技のフルコースを!!」
トリコがグルメ細胞のオーラが放つと共に筋肉が膨れ上がり、上半身のスーツから破れる音が聞こえてきた。
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……灰汁獣やGTロボを大量に投入したとはいえ、料理人たちは抵抗を続け、さらにグルメマフィアやグルメ騎士(ナイト)や美食屋たちも応戦している。数の利はあれどのんびりしている暇はないとユーは呟く。
「さてと……早いとこ彼らを倒して、料理人捕獲といきましょうか。はああぁぁあああ……――!」
ゴオオオッ!
「おや?」
気配を感じてユーが力を放つのをやめて空を見上げると、太陽を背にこちらに向かう三つの影が見えた。
「我々が出る間でもないかもしれませんね」
それは美食會にとって最高の切り札であり、料理人たちにとって最悪の切り札になるのだった。