開戦! 美食會、激烈の総攻撃!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
☆☆☆☆☆
「どうした小松? もしかして、ビビってんのか?」
「そっ、そんなことないですよ!」
「あ~?」
「武者震いですよ……」
「ホントか~?」
クイッ。
「……トリコ」
「!」
小松さんをからかうトリコの腕を私が軽く引っ張って小さく声をかけると、意図を呼んでくれたのか気づいていたのかトリコは一つの柱にチラッと目をやった。それにココさんもサニーも同様に気づいたようで柱を注視している。
《え~お知らせします。決勝トーナメントに出場する料理人は会場へCome to gather~。つまり、集合してください》
「おっ」
「もうそんな時間なんだね」
スピーカーから聞こえるムナゲさんのお知らせに、サニーと私たちは反応した。
《第一試合、小松シェフ対ザウスシェフの対戦になります》
「っ!」
「いよいよじゃね? 松!」
「応援してるよ、小松くん」
「がんばれよ。決勝トーナメント一試合目で負けんじゃねーぞ? てか、ブランチのアホ倒すまで負けんな」
「サニー、そこは違う」
「へっ?」
「小松さん、ブランチは私が倒す。だから小松さんは決勝で私と当たるまで負けないで」
「!」
私がそう言うと背を向けたままの小松さんはピクッと肩を跳ねたあと、こちらに体を向けたときには真剣な表情をしていた。
「とにかく、精一杯やらせていただきます! トリコさんも観ててくださいね!」
「……いよいよだな」
トリコは数歩前に歩くと私たちに合せるようしゃがみ、周りにいる人々には聞こえない程度に、でも私たちにはハッキリ聞こえるように告げる。
「小松、瑞貴、これは冗談でもなんでもねぇ」
「「?」」
「俺は、小松と瑞貴なら優勝だって本気で狙えると思っている」
「「…………」」
「お前らの料理人としての才能は、ザウスにだってセツ婆にだって負けてねぇ! ブランチにもだ!」
「トリコさん……」
「なっちまいな、いっそのことどっちも……――スーパーコックによ!」
「はい!」
「うん!」
誰よりもコンビのトリコにそう言われて、小松さんは今まで一番いい顔をして会場へ向かって行った。
「俺たちは、お前らが安心してクッキングフェスに挑めるよう、しっかり監視してるからよ」
「トリコ……」
トリコの言葉は誓いそのもののような気がしたけど、それは紛れもなく本心なんだろう。
私だって本当は小松さんに宣言した通り、節乃さんもブランチも倒して小松さんと決勝戦で優勝を巡って戦いたい。でも……――そうはいかない。