生きるか死ぬか 天秤デスクッキング!!
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「こっちにはね、イカが入っているんだよ!」
「あら、どんな味なのかしら?」
「王道のたこ焼きもイケるぞ!」
「マジか!?」
こちらのテーブルに来たお客さんたちに、それまで食べていたお客さんが教えてくれたので、初対面の人が相手でも一緒に楽しく食べている。
《なんとなんと! 舞獣姫のたこ焼きがキッカケでCommunicationができて、人々の繋がりの輪が広がっているぞ――っ!!》
「――スゴいな」
「えっ?」
その光景に魅入っていたら、いつの間にか私の隣にゆうじシェフがやって来た。
「俺の料理を食べた客は夢中で一心不乱に食べていくが、こっちは夢中になって楽しそうに食べていく……同じ『夢中になる』というのも違う。これも君の狙いか?」
「いいえ。私はただお客様の笑顔が見たいだけです。調理を始める前から食材への感謝と同時に、みんなの笑顔を思い浮かべながら私は作っているんです」
私はトリコや小松さんたちだけじゃなく、世界中を巡って寄付活動を行う際には料理を振る舞っている。その中で私が一番嬉しかったのは、やっぱりお客さんが私の料理を食べる度に笑顔になっていく光景だ。世界中のいろんな人たちが老若男女問わず私の料理を幸せそうに食べていく姿は、見ていてこちらも嬉しくなってしまう。
「『みんなで食べるのが、何よりも料理をさらにおいしくすること』……それが私の信条であり、仲間に教えてもらったことなんです」
そう言って私は目を輝かせている小松さんを見て、次にVIP席にいる四天王のみんなを見て、最後にトリコと目線を合わせる。大好きな人が教えてくれた大切なことを、これからも胸に刻みつけていこう。
「しかしここまでいろんな食材の具とソースが合わさるとなると、小麦もまた重要となる。いったい、どんな小麦を使ったんだ?」
「小麦粉の原料となるのは金色小麦、そして油はモルス油を使いました」
「金色小麦だと!? あれは国宝節乃様が全麺の材料に使うと言われた小麦……捕獲は簡単でも調理は過酷という……!」
「金色小麦は過去に調理したことがありましたし、この小麦から使われる全麺は全ての麺にもなれるという不思議な小麦……それは調理次第で他の食材とも相性がとてもよくなりやすいのではと思って」
歓声に紛れていたけど、金色小麦は調理中に面白い声を出すから相変わらず慣れなかったなぁ……。
「さらにモルス油は通常の油よりも質がよく、油切れになることもほとんどありません。この舞台だと時間が勝負……モルス油なら使えるかと思いました」
「この短時間でここまでのことを思いつくとは……君は天才だな」
「私は天才じゃありません。ただ、今まで培ってきた時間と経験、そしていろんな人々が私をここまで連れて来てくれたんです」
元の世界では料理の技術を園長先生が、薙刀は道場の師匠が教えてくれた。そしてこの世界にトリップした頃は一人でいるのも気ままで好きだったけど、トリコ…小松さん…ココさん…サニー…ゼブラ…リンちゃん……様々な美食屋や料理人たちだけじゃなく、卸売商や再生屋やグルメマフィアやグルメ騎士(ナイト)や職人たちとの出会いも、私を育ててくれた。
私がこの舞台に立てているのは、そんなみんなのおかげなんだ!
《それでは結果発表――っ!! この対戦カードを制したのは……――舞獣姫だ――っ!!》
「「「「「ごちそうさまでした!!」」」」」
「負けてしまったが、とても楽しい時間だった。今度は俺の店に遊びに来てくれ。この場よりもさらにおいしくなったホルモンを使った料理を振る舞ってあげよう」
「ぜひ! よろしくお願いします!」
パチパチパチパチ――……!
最後に握手を交わした私たちをたたえるように、出場する料理人を始め、先ほどまで私たちの料理を食べていたお客さん、そして観客席から拍手が沸き起こった。小松さんの元に行く前に、私は大きく四天王のみんなに向かって手を振る。
「やったぜ! 瑞貴が二回戦も突破だ!」
「嬉しさのあまり、松がいなくてもこっちに大きく手を振ってるし」
「フフッ。可愛いね」
「フンッ。やっぱあいつもチョーシに乗ってやがんな」
四天王のみんなにひとしきり手を振ったあと、私は小松さんの元に向かった。すると小松さんが両手を向けて来たので、意図がわかった私も両手を出すとハイタッチする。
パンッ!
「舞獣姫さん、おめでとうございます!」
「ありがとう! 次は、小松さんの番だね。応援しているよ!」
「はい!」
クジで引いた順番は前もって教えてもらったから、小松さんも準備するために天秤のほうへ向かっていった。
《さあ続いてFightするのは……ホテルグルメの小松シェフ!! そして対戦するのは、油使いのわぶとらシェフ!!》
「小松シェフ、私は君と舞獣姫が発見したモルス油を使わせてもらう。だから君も、自分の包丁・メルク包丁を使って全力でかかってきたまえ!」
「…………!」
……さっきのトライアスロンと違い、わぶとらは小松がメルク包丁を使うことを自ら望んだ。小松もそれでわぶとらが本気で戦ってほしいと望んでいるのだとわかり、気を引き締める。
《では第二試合、Start!!》
始まりの合図が出され、私のときと同様に天秤皿の下に炎が現れた。
「あら、どんな味なのかしら?」
「王道のたこ焼きもイケるぞ!」
「マジか!?」
こちらのテーブルに来たお客さんたちに、それまで食べていたお客さんが教えてくれたので、初対面の人が相手でも一緒に楽しく食べている。
《なんとなんと! 舞獣姫のたこ焼きがキッカケでCommunicationができて、人々の繋がりの輪が広がっているぞ――っ!!》
「――スゴいな」
「えっ?」
その光景に魅入っていたら、いつの間にか私の隣にゆうじシェフがやって来た。
「俺の料理を食べた客は夢中で一心不乱に食べていくが、こっちは夢中になって楽しそうに食べていく……同じ『夢中になる』というのも違う。これも君の狙いか?」
「いいえ。私はただお客様の笑顔が見たいだけです。調理を始める前から食材への感謝と同時に、みんなの笑顔を思い浮かべながら私は作っているんです」
私はトリコや小松さんたちだけじゃなく、世界中を巡って寄付活動を行う際には料理を振る舞っている。その中で私が一番嬉しかったのは、やっぱりお客さんが私の料理を食べる度に笑顔になっていく光景だ。世界中のいろんな人たちが老若男女問わず私の料理を幸せそうに食べていく姿は、見ていてこちらも嬉しくなってしまう。
「『みんなで食べるのが、何よりも料理をさらにおいしくすること』……それが私の信条であり、仲間に教えてもらったことなんです」
そう言って私は目を輝かせている小松さんを見て、次にVIP席にいる四天王のみんなを見て、最後にトリコと目線を合わせる。大好きな人が教えてくれた大切なことを、これからも胸に刻みつけていこう。
「しかしここまでいろんな食材の具とソースが合わさるとなると、小麦もまた重要となる。いったい、どんな小麦を使ったんだ?」
「小麦粉の原料となるのは金色小麦、そして油はモルス油を使いました」
「金色小麦だと!? あれは国宝節乃様が全麺の材料に使うと言われた小麦……捕獲は簡単でも調理は過酷という……!」
「金色小麦は過去に調理したことがありましたし、この小麦から使われる全麺は全ての麺にもなれるという不思議な小麦……それは調理次第で他の食材とも相性がとてもよくなりやすいのではと思って」
歓声に紛れていたけど、金色小麦は調理中に面白い声を出すから相変わらず慣れなかったなぁ……。
「さらにモルス油は通常の油よりも質がよく、油切れになることもほとんどありません。この舞台だと時間が勝負……モルス油なら使えるかと思いました」
「この短時間でここまでのことを思いつくとは……君は天才だな」
「私は天才じゃありません。ただ、今まで培ってきた時間と経験、そしていろんな人々が私をここまで連れて来てくれたんです」
元の世界では料理の技術を園長先生が、薙刀は道場の師匠が教えてくれた。そしてこの世界にトリップした頃は一人でいるのも気ままで好きだったけど、トリコ…小松さん…ココさん…サニー…ゼブラ…リンちゃん……様々な美食屋や料理人たちだけじゃなく、卸売商や再生屋やグルメマフィアやグルメ騎士(ナイト)や職人たちとの出会いも、私を育ててくれた。
私がこの舞台に立てているのは、そんなみんなのおかげなんだ!
《それでは結果発表――っ!! この対戦カードを制したのは……――舞獣姫だ――っ!!》
「「「「「ごちそうさまでした!!」」」」」
「負けてしまったが、とても楽しい時間だった。今度は俺の店に遊びに来てくれ。この場よりもさらにおいしくなったホルモンを使った料理を振る舞ってあげよう」
「ぜひ! よろしくお願いします!」
パチパチパチパチ――……!
最後に握手を交わした私たちをたたえるように、出場する料理人を始め、先ほどまで私たちの料理を食べていたお客さん、そして観客席から拍手が沸き起こった。小松さんの元に行く前に、私は大きく四天王のみんなに向かって手を振る。
「やったぜ! 瑞貴が二回戦も突破だ!」
「嬉しさのあまり、松がいなくてもこっちに大きく手を振ってるし」
「フフッ。可愛いね」
「フンッ。やっぱあいつもチョーシに乗ってやがんな」
四天王のみんなにひとしきり手を振ったあと、私は小松さんの元に向かった。すると小松さんが両手を向けて来たので、意図がわかった私も両手を出すとハイタッチする。
パンッ!
「舞獣姫さん、おめでとうございます!」
「ありがとう! 次は、小松さんの番だね。応援しているよ!」
「はい!」
クジで引いた順番は前もって教えてもらったから、小松さんも準備するために天秤のほうへ向かっていった。
《さあ続いてFightするのは……ホテルグルメの小松シェフ!! そして対戦するのは、油使いのわぶとらシェフ!!》
「小松シェフ、私は君と舞獣姫が発見したモルス油を使わせてもらう。だから君も、自分の包丁・メルク包丁を使って全力でかかってきたまえ!」
「…………!」
……さっきのトライアスロンと違い、わぶとらは小松がメルク包丁を使うことを自ら望んだ。小松もそれでわぶとらが本気で戦ってほしいと望んでいるのだとわかり、気を引き締める。
《では第二試合、Start!!》
始まりの合図が出され、私のときと同様に天秤皿の下に炎が現れた。