生きるか死ぬか 天秤デスクッキング!!
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「マママママズい……! まだ……ももも、もももものっそい緊張してきた~……! あ~どうしよう~……みなさんが…超一流のみなさんが…僕を……見てるー…!」
体は震えているし汗も出ているし、心臓が破裂しそうな音を出している感じが伝わっている。さっきまでの威勢はどこ行った!?
「あれではマトモに食材も切れまい。自分の包丁の有無は関係ないだろう」
「小松さん……!」
わぶとらシェフの言うことはごもっともだけど、小松さんには勝ってほしい。私は祈るように両手を握った。
《では……Let’s Cooking!!》
「「「「「うおおぉぉおおお!!」」」」」
《ライスビーチから小松シェフが持ち帰った食材はMany manyありますが、いわば料理人が手を付けなかった余り物。さあ、どうする!? どうやる!? どうCookする!? 見せてくれ、小松シェフ!!》
(そうだった……君たちは会場(ココ)に来たかったんだよね。僕と一緒に参加したかったんだよね!)
食材を見た途端、小松さんの表情が変わった。ブランチや私のいる場所は少し遠めだけど、小松さんは確かに食材の声が聞こえて、そして応えようと手に取った。
「あいつ……へっ!」
「食材の声を聞いたんだね、小松さん」
《悩んだ末、選んだのはー!?》
「カタカニか。甲羅はダイヤモンドの硬度を持つ。あの包丁で調理するのは至難の業……――何っ!? いとも簡単に刃を!?」
メルク包丁だったら納得のいくけど、小松さんが持つのは普通の包丁。でもカタカニの甲羅の隙間に先端を入れるとスッと横に引いただけで甲羅が開いた。迷いもない動きにわぶとらシェフも目を見開いて驚いている。
「歯を入れるポイント……それさえ抑えれば捌くのも容易。食材の声を聞いたか」
「感心するのはそれだけじゃないじょ」
「ああ。あいつさっきまでめっちゃ緊張しとったくせに、料理楽しんどる! 食材のうまさを引き出すんが楽しゅうてしゃーない、そんな顔や!」
「うん! いつもああなんだよ、小松さんは。だから私もとても尊敬してるの」
ザウスシェフや節乃さんやブランチの言葉に私は同意した。特殊調理食材でも、調理の過程に試行錯誤していても、小松さんは大変なのにとても楽しそうだ。センチュリースープを一緒に作ったことがもう昔のように思えてしまう。
「さすがこまっちゃん! 料理の腕は飛んでもなく上がっている! でも、ああやって楽しそうに調理する姿は、昔のこまっちゃんのままだ! こまっちゃん、がんばれ!」
……この会場の誰よりも小松の過去を知り共に修業していた仲梅も、小松の腕が上がろうと根本的な所は一緒だと思い応援する。そして会場にいる多くの者が小松の調理する姿に見惚れ、どんな料理ができるのか楽しみにしていた。
「できましたー!」
《What!? カタカニOnly!?》
できあがってG7にそれぞれ出した料理は、揚げられた一杯丸々のカタカニ。さすがにこう出ると思わなかったパッチさんたちは目を見開いている。
「なんともシンプルな料理……!?」
「スプーンの先で、甲羅を軽く押してみてください」
「えっ?」
サクッ、サクッ。
「なんと!?」
パッチさんたちが小松さんの言われた通りスプーンを押すと、とてもいい音を出して甲羅がサクサクに崩れた。それを見たわぶとらシェフは文字通り油汗が流れている。
「カタカニの甲羅がサクリと……!」
「96.2度の低温の油で9分と6.2秒揚げると硬い甲羅もパリパリにおいしく食べられる」
「それは存じております。ただその油の調理は困難を極める……!」
「それだけの腕を持つということか……」
節乃さんに言われるまでもなく、油料理を得意とするわぶとらシェフもカタカニの特徴を知っていたみたいだけど、この大舞台の中で、さらにさっきまで緊張していたのに小松さんは冷静に、そして正確に調理をしてみせた。ザウスシェフが感心しているのもそこだろう。
「これは……!」
「題して『渚のチャーハン』です!」
《カーニの中にチャーハンがイーン!!》
「くぅ~! うまそー!」
カタカニの中にあるのは海鮮類を中心としたチャーハン。さっきまで割っていた甲羅も具の一部になっているし、ここまでいいにおいが漂ってきそう。あっ、トリコが垂れたヨダレを拭ったのが見えた。
《ではG7、実食Please!!》
「お召し上がりください」
「いただきます」
「お~! スプーンからも伝わってくるぞ、清々しいまでの米のパラパラ加減が。う~ん……海の香りが心地良い……! はむっ」
パッチさんを始めG7はスプーンでひと通りチャーハンをいじったあと、ひと口食べた。
体は震えているし汗も出ているし、心臓が破裂しそうな音を出している感じが伝わっている。さっきまでの威勢はどこ行った!?
「あれではマトモに食材も切れまい。自分の包丁の有無は関係ないだろう」
「小松さん……!」
わぶとらシェフの言うことはごもっともだけど、小松さんには勝ってほしい。私は祈るように両手を握った。
《では……Let’s Cooking!!》
「「「「「うおおぉぉおおお!!」」」」」
《ライスビーチから小松シェフが持ち帰った食材はMany manyありますが、いわば料理人が手を付けなかった余り物。さあ、どうする!? どうやる!? どうCookする!? 見せてくれ、小松シェフ!!》
(そうだった……君たちは会場(ココ)に来たかったんだよね。僕と一緒に参加したかったんだよね!)
食材を見た途端、小松さんの表情が変わった。ブランチや私のいる場所は少し遠めだけど、小松さんは確かに食材の声が聞こえて、そして応えようと手に取った。
「あいつ……へっ!」
「食材の声を聞いたんだね、小松さん」
《悩んだ末、選んだのはー!?》
「カタカニか。甲羅はダイヤモンドの硬度を持つ。あの包丁で調理するのは至難の業……――何っ!? いとも簡単に刃を!?」
メルク包丁だったら納得のいくけど、小松さんが持つのは普通の包丁。でもカタカニの甲羅の隙間に先端を入れるとスッと横に引いただけで甲羅が開いた。迷いもない動きにわぶとらシェフも目を見開いて驚いている。
「歯を入れるポイント……それさえ抑えれば捌くのも容易。食材の声を聞いたか」
「感心するのはそれだけじゃないじょ」
「ああ。あいつさっきまでめっちゃ緊張しとったくせに、料理楽しんどる! 食材のうまさを引き出すんが楽しゅうてしゃーない、そんな顔や!」
「うん! いつもああなんだよ、小松さんは。だから私もとても尊敬してるの」
ザウスシェフや節乃さんやブランチの言葉に私は同意した。特殊調理食材でも、調理の過程に試行錯誤していても、小松さんは大変なのにとても楽しそうだ。センチュリースープを一緒に作ったことがもう昔のように思えてしまう。
「さすがこまっちゃん! 料理の腕は飛んでもなく上がっている! でも、ああやって楽しそうに調理する姿は、昔のこまっちゃんのままだ! こまっちゃん、がんばれ!」
……この会場の誰よりも小松の過去を知り共に修業していた仲梅も、小松の腕が上がろうと根本的な所は一緒だと思い応援する。そして会場にいる多くの者が小松の調理する姿に見惚れ、どんな料理ができるのか楽しみにしていた。
「できましたー!」
《What!? カタカニOnly!?》
できあがってG7にそれぞれ出した料理は、揚げられた一杯丸々のカタカニ。さすがにこう出ると思わなかったパッチさんたちは目を見開いている。
「なんともシンプルな料理……!?」
「スプーンの先で、甲羅を軽く押してみてください」
「えっ?」
サクッ、サクッ。
「なんと!?」
パッチさんたちが小松さんの言われた通りスプーンを押すと、とてもいい音を出して甲羅がサクサクに崩れた。それを見たわぶとらシェフは文字通り油汗が流れている。
「カタカニの甲羅がサクリと……!」
「96.2度の低温の油で9分と6.2秒揚げると硬い甲羅もパリパリにおいしく食べられる」
「それは存じております。ただその油の調理は困難を極める……!」
「それだけの腕を持つということか……」
節乃さんに言われるまでもなく、油料理を得意とするわぶとらシェフもカタカニの特徴を知っていたみたいだけど、この大舞台の中で、さらにさっきまで緊張していたのに小松さんは冷静に、そして正確に調理をしてみせた。ザウスシェフが感心しているのもそこだろう。
「これは……!」
「題して『渚のチャーハン』です!」
《カーニの中にチャーハンがイーン!!》
「くぅ~! うまそー!」
カタカニの中にあるのは海鮮類を中心としたチャーハン。さっきまで割っていた甲羅も具の一部になっているし、ここまでいいにおいが漂ってきそう。あっ、トリコが垂れたヨダレを拭ったのが見えた。
《ではG7、実食Please!!》
「お召し上がりください」
「いただきます」
「お~! スプーンからも伝わってくるぞ、清々しいまでの米のパラパラ加減が。う~ん……海の香りが心地良い……! はむっ」
パッチさんを始めG7はスプーンでひと通りチャーハンをいじったあと、ひと口食べた。