ド卑劣! 爆走! ブランチ、ごぼう抜き!!
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「若造が。生意気言うんじゃないぞ」
「うるさい! このヒゲ!」
「ヒゲ!?」
「なんやねん、そのヒゲ! カッコ悪いの~」
「調子に乗りよって! この天狗のクソガキャァ!」
「まあまあ落ち着いて。ブランチ、お前も言葉が過ぎるぞ」
「黙れ! ヒゲ其の二!」
「ヒゲ其の二!?」
節乃さんやザウスシェフだけでなく、止めに入ったユダシェフにまでケンカを吹っかけるブランチ。……ちなみに私がブランチの『ヒゲ』や『ヒゲ其の二』発言と二人の反応に、面白くて思わず吹き出しかけたことは内緒にしておこう。
「舞獣姫さんも止めてくださいよー!」
「別にいいんじゃない? 面白いし」
「えー!?」
悲鳴染みた声を上げる小松さんだけど、このやりとりに会場も盛り上がっているからね。よく言えば挑戦状を叩き付けた、悪く言えば怖いもの知らずだけどね。
――しばらく時間が経って私たちの他に次々と料理人たちが帰って来た。あのとき崖から落ちた料理人たちも無事にゴールしているけど、通過者は八十五名で十五人も減った。
《ここからがトライアスロンクッキングの本番と言っても過言ではありません! みなさんには持ち帰った食材をあそこの競技台で調理してもらい、G7に審査していただきます。通過者八十五名からさらに絞られて五十名になります!! フフフフッ、トップバッターは……天狗のブランチと、舞獣姫と同率一位の――小松シェフです!!》
「っ! は、は、はいいぃぃいいい!」
小松さんはゆっくりと階段の上にあるステージの競技台へ向かって行く。名前を呼ばれたことに気づくのもちょっと間があったし、顔は汗が流れているし……大丈夫かな?
ドクンドクンドクン――……!
……まさかのトップバッターだと思わなかったのか、緊張している小松の心臓の音はゼブラの耳にも届いていた。
「あ? 鼓動が速ぇ……ずいぶんと緊張しているみてぇだな」
「なーに。小松の本領発揮はここからだ!」
「そうだね。体力面――つまりトライアスロンでは完全に不利だけど、料理の腕ならランキング上位者といい勝負をするだろうね」
「大丈夫だろ。使い慣れてるメルク包丁もゲットしただろうからな」
「まーな。鬼に金棒ならぬ、小松にメルク包丁って奴?」
……小松は修業時代から使っていた包丁がメルク包丁に生まれ変わり、これまで幾千モノの料理を提供してきた。料理の勝負なら必ず勝てるとゼブラもトリコもココもサニーも信じている。
《小松シェフが調理に入ります。えー、手元の資料によりますと給具所に置いていた包丁は……なんと! メルク包丁!! しかも二代目メルクが初めて作ったという業物だそうです!! 今、このクッキングスタジアムに姿を現すか――っ!?》
競技台に入った小松さんが、まな板の上にある布に手をかける。あそこに現れた包丁こそ、二代目メルクさんが真の二代目として初めて作った包丁……――あれ?
「メルク包丁じゃない!?」
「あら、ごく普通の包丁だじょ」
「なんやて!? ンなアホな!」
布の中から現れた包丁に私が目を見開いて、節乃さんもおかしいと呟いていると、ブランチが競技台に向かって走り出した。
おかしいな……。ちゃんと競技が始まる前、小松さんが給具所にメルク包丁を用意しておいたのを見たし、自分の調理器具を探し終えた小松さんがブランチにOKを出したから、私たちはラストスパートでゴールへ走り出したのに。
カンッ!!
「おい、小松――っ!! ワレどういうこっちゃ――っ!?」
下駄を強く高鳴らしたブランチは小松さんに向かって叫び出した。小松さん、いったいどういうつもりなんだろう?
「うるさい! このヒゲ!」
「ヒゲ!?」
「なんやねん、そのヒゲ! カッコ悪いの~」
「調子に乗りよって! この天狗のクソガキャァ!」
「まあまあ落ち着いて。ブランチ、お前も言葉が過ぎるぞ」
「黙れ! ヒゲ其の二!」
「ヒゲ其の二!?」
節乃さんやザウスシェフだけでなく、止めに入ったユダシェフにまでケンカを吹っかけるブランチ。……ちなみに私がブランチの『ヒゲ』や『ヒゲ其の二』発言と二人の反応に、面白くて思わず吹き出しかけたことは内緒にしておこう。
「舞獣姫さんも止めてくださいよー!」
「別にいいんじゃない? 面白いし」
「えー!?」
悲鳴染みた声を上げる小松さんだけど、このやりとりに会場も盛り上がっているからね。よく言えば挑戦状を叩き付けた、悪く言えば怖いもの知らずだけどね。
――しばらく時間が経って私たちの他に次々と料理人たちが帰って来た。あのとき崖から落ちた料理人たちも無事にゴールしているけど、通過者は八十五名で十五人も減った。
《ここからがトライアスロンクッキングの本番と言っても過言ではありません! みなさんには持ち帰った食材をあそこの競技台で調理してもらい、G7に審査していただきます。通過者八十五名からさらに絞られて五十名になります!! フフフフッ、トップバッターは……天狗のブランチと、舞獣姫と同率一位の――小松シェフです!!》
「っ! は、は、はいいぃぃいいい!」
小松さんはゆっくりと階段の上にあるステージの競技台へ向かって行く。名前を呼ばれたことに気づくのもちょっと間があったし、顔は汗が流れているし……大丈夫かな?
ドクンドクンドクン――……!
……まさかのトップバッターだと思わなかったのか、緊張している小松の心臓の音はゼブラの耳にも届いていた。
「あ? 鼓動が速ぇ……ずいぶんと緊張しているみてぇだな」
「なーに。小松の本領発揮はここからだ!」
「そうだね。体力面――つまりトライアスロンでは完全に不利だけど、料理の腕ならランキング上位者といい勝負をするだろうね」
「大丈夫だろ。使い慣れてるメルク包丁もゲットしただろうからな」
「まーな。鬼に金棒ならぬ、小松にメルク包丁って奴?」
……小松は修業時代から使っていた包丁がメルク包丁に生まれ変わり、これまで幾千モノの料理を提供してきた。料理の勝負なら必ず勝てるとゼブラもトリコもココもサニーも信じている。
《小松シェフが調理に入ります。えー、手元の資料によりますと給具所に置いていた包丁は……なんと! メルク包丁!! しかも二代目メルクが初めて作ったという業物だそうです!! 今、このクッキングスタジアムに姿を現すか――っ!?》
競技台に入った小松さんが、まな板の上にある布に手をかける。あそこに現れた包丁こそ、二代目メルクさんが真の二代目として初めて作った包丁……――あれ?
「メルク包丁じゃない!?」
「あら、ごく普通の包丁だじょ」
「なんやて!? ンなアホな!」
布の中から現れた包丁に私が目を見開いて、節乃さんもおかしいと呟いていると、ブランチが競技台に向かって走り出した。
おかしいな……。ちゃんと競技が始まる前、小松さんが給具所にメルク包丁を用意しておいたのを見たし、自分の調理器具を探し終えた小松さんがブランチにOKを出したから、私たちはラストスパートでゴールへ走り出したのに。
カンッ!!
「おい、小松――っ!! ワレどういうこっちゃ――っ!?」
下駄を強く高鳴らしたブランチは小松さんに向かって叫び出した。小松さん、いったいどういうつもりなんだろう?