伝説の料理人 天狗のブランチ、見参!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
――私たちは食材の前に並んで立っている。最初に山のように用意されていた食材も、九十人以上が持って行ったので少なくなっていた。それでも量はあるけどね。
「ハァ~……もうこないな食材しか残ってへんのか。食材もヘコんどるで」
「「そんなことないよ/ですよ」」
「ん?」
溜息を洩らすブランチだけど、顔を輝かせた小松さんに続いて私も食材の元へ向かう。
「口から吐く糸がラーメンのラーメングモ、実がほんのり栗風味のクリミカン、目が飛び出る辛さに濃厚な肉のうまみが溶け合うトウガラシブタ。確かに、高級食材は残ってませんけど、全部おいしく調理できる素晴らしい食材ばっかりです!」
「全部持って行きたいぐらいでしょ? だけど他の料理人が持って行く分がなくなっちゃうから、残ったのはまとめてもらおうと私はここにいたの」
「あっ、なるほど! それで僕らが来るのを待っていたんですね!」
「っ!?」
……小松と瑞貴が食材を手に取りながらほのぼの話していると、先ほどまで元気がなかった食材が急に元気になって光り輝いたので、ブランチは驚いた。
「なんや!? 食材が急に煌めき出したで……!?」
「お~そうか、君も行きたいか。そうかそうか、君もか」
「さっきから君、私と一緒に行きたいって言ってるね。いいよ、一緒に行こうか。えっ? 君も私がいいの?」
「でも重くて全部運べないしな~……」
「持って行けるだけでいいよ。あとは私が全部持って行っておいしく調理するから」
(このガキ共、食材の声聞きよる……! お~……喜んどる! 他の連中に選んでもらえへんで、ヘコんどった食材たちが嬉しゅうて色めき立っとるがな!)
ブランチは驚きを隠せなかった。食材の声を聞く料理人は上位には必ずいるが、さっきまでクソガキと思っていた小松と瑞貴が食材にとても好かれている。
顔を見合わせて楽しそうに食材と会話している小松と瑞貴。その様子をモニター越しで観ていたトリコはこれがこの二人だと喜んでいた。
(これが小松と瑞貴か……おもろいやん)
……ブランチは確かに美食屋四天王・トリコのコンビと婚約者にふさわしいと、この場で初めて思った。
「でも舞獣姫さん、さすがに全部は難しいんじゃないんですか?」
「平気だよ。ほら、ブランチシェフ、早く選んで」
「お前から『ブランチシェフ』なんて呼ばれんの気色悪いわ」
「ハァ?」
「そっちが呼びやすいほうでかまん。わしも代わりにさっきの『平凡』は撤回したるわ」
ブランチシェフ……ブランチでいいか。突然意味わからないことを行ったと思ったら、小松さんの隣にしゃがんで食材を見たあと私たちに顔を向ける。
「わしら三人で全部持ってって調理するで。一つ残らずや!」
「ブ、ブランチさん……!」
「っ……!」
こいつも『連れてってほしい』と願う食材に答えようとしている。天狗のブランチ……思ったほど悪い奴じゃ――。
「大見得張る女と違って、わしは確実に持って行けるさかい任しとき」
「なんですとー!? 私だって持って行けるわ!」
「アワワワ……!」
さっきの感動を返せ! いいとこあると思って損したじゃん!
それから小松さんは水着からいつものコック服に着替え、私たち全員で分けた食材を布で包んでロープで自転車の荷台に固定し、乗り込んだ。ちなみに食材の量は『私=ブランチ>小松さん』という感じである。
《な、なんと舞獣姫、ブランチシェフ、小松シェフ、三人で残りの食材を全部使うそうです!!》
「ハーハハハハッ! ええがなええがな! 食材が行きたい言うてはるんや! 全員連れてったらええがな!」
「ブランチさん……! ありがとうございます!」
「ほな行こか、今から全員ゴボウ抜きやで、小松! 舞獣姫!」
「はい、ブランチさん!」
「言われるまでもないよ!」
私たちはハンドルをしっかり握ってペダルを漕ぎ出した。――さあ、ここから挽回するよ!
「ハァ~……もうこないな食材しか残ってへんのか。食材もヘコんどるで」
「「そんなことないよ/ですよ」」
「ん?」
溜息を洩らすブランチだけど、顔を輝かせた小松さんに続いて私も食材の元へ向かう。
「口から吐く糸がラーメンのラーメングモ、実がほんのり栗風味のクリミカン、目が飛び出る辛さに濃厚な肉のうまみが溶け合うトウガラシブタ。確かに、高級食材は残ってませんけど、全部おいしく調理できる素晴らしい食材ばっかりです!」
「全部持って行きたいぐらいでしょ? だけど他の料理人が持って行く分がなくなっちゃうから、残ったのはまとめてもらおうと私はここにいたの」
「あっ、なるほど! それで僕らが来るのを待っていたんですね!」
「っ!?」
……小松と瑞貴が食材を手に取りながらほのぼの話していると、先ほどまで元気がなかった食材が急に元気になって光り輝いたので、ブランチは驚いた。
「なんや!? 食材が急に煌めき出したで……!?」
「お~そうか、君も行きたいか。そうかそうか、君もか」
「さっきから君、私と一緒に行きたいって言ってるね。いいよ、一緒に行こうか。えっ? 君も私がいいの?」
「でも重くて全部運べないしな~……」
「持って行けるだけでいいよ。あとは私が全部持って行っておいしく調理するから」
(このガキ共、食材の声聞きよる……! お~……喜んどる! 他の連中に選んでもらえへんで、ヘコんどった食材たちが嬉しゅうて色めき立っとるがな!)
ブランチは驚きを隠せなかった。食材の声を聞く料理人は上位には必ずいるが、さっきまでクソガキと思っていた小松と瑞貴が食材にとても好かれている。
顔を見合わせて楽しそうに食材と会話している小松と瑞貴。その様子をモニター越しで観ていたトリコはこれがこの二人だと喜んでいた。
(これが小松と瑞貴か……おもろいやん)
……ブランチは確かに美食屋四天王・トリコのコンビと婚約者にふさわしいと、この場で初めて思った。
「でも舞獣姫さん、さすがに全部は難しいんじゃないんですか?」
「平気だよ。ほら、ブランチシェフ、早く選んで」
「お前から『ブランチシェフ』なんて呼ばれんの気色悪いわ」
「ハァ?」
「そっちが呼びやすいほうでかまん。わしも代わりにさっきの『平凡』は撤回したるわ」
ブランチシェフ……ブランチでいいか。突然意味わからないことを行ったと思ったら、小松さんの隣にしゃがんで食材を見たあと私たちに顔を向ける。
「わしら三人で全部持ってって調理するで。一つ残らずや!」
「ブ、ブランチさん……!」
「っ……!」
こいつも『連れてってほしい』と願う食材に答えようとしている。天狗のブランチ……思ったほど悪い奴じゃ――。
「大見得張る女と違って、わしは確実に持って行けるさかい任しとき」
「なんですとー!? 私だって持って行けるわ!」
「アワワワ……!」
さっきの感動を返せ! いいとこあると思って損したじゃん!
それから小松さんは水着からいつものコック服に着替え、私たち全員で分けた食材を布で包んでロープで自転車の荷台に固定し、乗り込んだ。ちなみに食材の量は『私=ブランチ>小松さん』という感じである。
《な、なんと舞獣姫、ブランチシェフ、小松シェフ、三人で残りの食材を全部使うそうです!!》
「ハーハハハハッ! ええがなええがな! 食材が行きたい言うてはるんや! 全員連れてったらええがな!」
「ブランチさん……! ありがとうございます!」
「ほな行こか、今から全員ゴボウ抜きやで、小松! 舞獣姫!」
「はい、ブランチさん!」
「言われるまでもないよ!」
私たちはハンドルをしっかり握ってペダルを漕ぎ出した。――さあ、ここから挽回するよ!