秘境の巨獣! トリコ、ガララワニを捕獲せよ!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「なんだこの傷は!?」
「ひと噛みでやられてますね」
「そんなありえませんよ! 沼蛇は捕獲レベル5! ガララワニと同じレベルです!」
「ああ。この顎のサイズ、ただモンじゃねぇ」
「アワワワ……」
沼蛇の傷は太い首を半分失うほどの噛み跡だけだ。他に目立った傷もない。
「しかし、発見すら難しいと言われる沼蛇をどうやって……?」
「トリコさん、これ! バロンヒルが沼蛇の血を吸ってます!」
「何っ!? バロンヒルに血を吸わせて、匂いを辿ったのか!」
私が指したバロンヒルにトリコも小松さんも気づくと、沼蛇が引きずられるかのように沼へと沈んだ。そして代わりに地に上がったのは――。
「そういやお前も、バロンヒルに噛まれてたな。島に入った時点で俺たちはすでにターゲットにされていたってわけだ。お前のな……ガララワニよ!」
〈グルルル……!〉
雲が晴れて月明かりでハッキリ見えたガララワニ。私たちを食べるつもりで現れたんだ。その大きな口の中には大量のバロンヒルがいる。
「デカ過ぎ――っ!! バロンヒル飼ってるし――っ!!」
「バロンヒルは寄生性のヒルですからね。大型の猛獣に寄生して共生するんですけど……こうも多いと気持ち悪い」
「こんなデケェガララワニは見たことねぇ……こりゃ百五十年どころかその倍、三百年は生きてる大物だ!」
ガララワニは大きな鼻息を私たちに浴びせた。
「捕獲レベル5どころじゃない! こんなのIGOのデータにもありません!」
「軽く見積もって、捕獲レベル8ってところですね」
「ああ、これで納得がいったぜ。圧倒的な捕食者……てめぇか!」
〈グワアァァアアア!!〉
ガララワニの雄叫びによる衝撃で小松さんはうしろに軽く飛ばされてしまった。トリコと私は平然と立っている。
「トリコさん! 瑞貴さん! ヤバいですよ――っ!!」
「三百歳……肉も熟成されてうまくなってんじゃねぇか?」
「この大きさ……腕がなるね!」
「うまいや腕がなるって、そんな場合ですか――っ!?」
ごめん、小松さん。強い相手にワクワクするのが私の質(タチ)なもので。グルメ界の猛獣に比べたら劣るけど。
「一つ決まるかもしれねぇ。俺のフルコースメニューが!」
「私に仕留めさせてください! バロン諸島に来た目的はガララワニなんですから!」
「俺も依頼を受けて来たんだよ。この大きさならお前の分もあるだろうし、俺一人で充分だ。小松と下がってろ」
「ハーイ……」
渋々と私は小松さんのそばに下がって見学することにした。原作でもトリコは無事だったし、一人でも大丈夫だろう。
「まさか瑞貴さんもガララワニの捕獲に来てたなんて……」
「あっ、誰かの依頼とかじゃありませんから。ただ私が欲しいと思って来たんです」
〈グワアァァアアア!!〉
そうしている間に戦闘が始まった。ガララワニが思いっきり噛みつこうとしたのをトリコがよけるとバロンヒルが飛び散って来た。こっちまで来るもんだから私は薙刀を構える。
「守護壁!!」
薙刀を振り上げると光の壁が私たちの前に現れ、バロンヒルが私たちに当たることはなかった。
「な、なんですか今の!?」
「守護壁――簡単に言えばシールドです。これでしばらくは攻撃も余波も私たちに来ることはありません」
「ス、スゴい……」
自分の攻撃がよけられてガララワニは体を回転させ、尻尾をトリコにぶつけた。それを防いだトリコは尻尾をつかんで大きく振り回す。けれどもガララワニは見事に着地した。
〈グワアァァアアア!!〉
次々噛みつこうとするガララワニに、トリコはよけたり吹き飛ばすけどモノともせず、トリコは不意を突かれて尻尾で飛ばされてしまった。その衝撃はここまで来るほどだけど、守護壁のおかげで私と小松さんに被害はない。
「トリコさ――ん!!」
「あのガララワニ……バロンヒルまでうまく使ってるし、攻撃の体勢も崩すことないなんて、思ったより策士ですね」
「冷静に分析している場合ですか!?」
「トリコさんなら大丈夫ですよ。ほら」
私が指した先には折れた切り株に手を置いて起き上がるトリコがいた。最初の攻撃で腕に付いたバロンヒルも叩き落とす。
「奴は血の匂いを感じて、どんな所にも飛んで来やがる!」
〈グルルル……!〉
「長引くと面倒だな」
おっ、ついに来る! トリコの本領発揮が!
「ひと噛みでやられてますね」
「そんなありえませんよ! 沼蛇は捕獲レベル5! ガララワニと同じレベルです!」
「ああ。この顎のサイズ、ただモンじゃねぇ」
「アワワワ……」
沼蛇の傷は太い首を半分失うほどの噛み跡だけだ。他に目立った傷もない。
「しかし、発見すら難しいと言われる沼蛇をどうやって……?」
「トリコさん、これ! バロンヒルが沼蛇の血を吸ってます!」
「何っ!? バロンヒルに血を吸わせて、匂いを辿ったのか!」
私が指したバロンヒルにトリコも小松さんも気づくと、沼蛇が引きずられるかのように沼へと沈んだ。そして代わりに地に上がったのは――。
「そういやお前も、バロンヒルに噛まれてたな。島に入った時点で俺たちはすでにターゲットにされていたってわけだ。お前のな……ガララワニよ!」
〈グルルル……!〉
雲が晴れて月明かりでハッキリ見えたガララワニ。私たちを食べるつもりで現れたんだ。その大きな口の中には大量のバロンヒルがいる。
「デカ過ぎ――っ!! バロンヒル飼ってるし――っ!!」
「バロンヒルは寄生性のヒルですからね。大型の猛獣に寄生して共生するんですけど……こうも多いと気持ち悪い」
「こんなデケェガララワニは見たことねぇ……こりゃ百五十年どころかその倍、三百年は生きてる大物だ!」
ガララワニは大きな鼻息を私たちに浴びせた。
「捕獲レベル5どころじゃない! こんなのIGOのデータにもありません!」
「軽く見積もって、捕獲レベル8ってところですね」
「ああ、これで納得がいったぜ。圧倒的な捕食者……てめぇか!」
〈グワアァァアアア!!〉
ガララワニの雄叫びによる衝撃で小松さんはうしろに軽く飛ばされてしまった。トリコと私は平然と立っている。
「トリコさん! 瑞貴さん! ヤバいですよ――っ!!」
「三百歳……肉も熟成されてうまくなってんじゃねぇか?」
「この大きさ……腕がなるね!」
「うまいや腕がなるって、そんな場合ですか――っ!?」
ごめん、小松さん。強い相手にワクワクするのが私の質(タチ)なもので。グルメ界の猛獣に比べたら劣るけど。
「一つ決まるかもしれねぇ。俺のフルコースメニューが!」
「私に仕留めさせてください! バロン諸島に来た目的はガララワニなんですから!」
「俺も依頼を受けて来たんだよ。この大きさならお前の分もあるだろうし、俺一人で充分だ。小松と下がってろ」
「ハーイ……」
渋々と私は小松さんのそばに下がって見学することにした。原作でもトリコは無事だったし、一人でも大丈夫だろう。
「まさか瑞貴さんもガララワニの捕獲に来てたなんて……」
「あっ、誰かの依頼とかじゃありませんから。ただ私が欲しいと思って来たんです」
〈グワアァァアアア!!〉
そうしている間に戦闘が始まった。ガララワニが思いっきり噛みつこうとしたのをトリコがよけるとバロンヒルが飛び散って来た。こっちまで来るもんだから私は薙刀を構える。
「守護壁!!」
薙刀を振り上げると光の壁が私たちの前に現れ、バロンヒルが私たちに当たることはなかった。
「な、なんですか今の!?」
「守護壁――簡単に言えばシールドです。これでしばらくは攻撃も余波も私たちに来ることはありません」
「ス、スゴい……」
自分の攻撃がよけられてガララワニは体を回転させ、尻尾をトリコにぶつけた。それを防いだトリコは尻尾をつかんで大きく振り回す。けれどもガララワニは見事に着地した。
〈グワアァァアアア!!〉
次々噛みつこうとするガララワニに、トリコはよけたり吹き飛ばすけどモノともせず、トリコは不意を突かれて尻尾で飛ばされてしまった。その衝撃はここまで来るほどだけど、守護壁のおかげで私と小松さんに被害はない。
「トリコさ――ん!!」
「あのガララワニ……バロンヒルまでうまく使ってるし、攻撃の体勢も崩すことないなんて、思ったより策士ですね」
「冷静に分析している場合ですか!?」
「トリコさんなら大丈夫ですよ。ほら」
私が指した先には折れた切り株に手を置いて起き上がるトリコがいた。最初の攻撃で腕に付いたバロンヒルも叩き落とす。
「奴は血の匂いを感じて、どんな所にも飛んで来やがる!」
〈グルルル……!〉
「長引くと面倒だな」
おっ、ついに来る! トリコの本領発揮が!