天馬VS剣城!
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ベンチに座って右足を冷やす井吹の元に、神童が現れる。彼も井吹の負傷に気づいていた一人であり、先ほどの後退宣言をしっかり聞いていた。
「何故、怪我を隠していた?」
「お前にだけは、心配されたくないからな」
「フッ……」
どこまでも意地っ張りな井吹に、神童は呆れるように笑った。それもまた彼らしくあるのでもう慣れたものだろう。
「そういえば、グラウンターの比率が多かったように思います」
「確かに。ファラムの選手たちは井吹くんの足にダメージを与えるような攻撃をしていたね」
「黒岩監督の指示だな」
途中からのファラム・ディーテの怒涛の攻撃を思い出した真名部と皆帆に、神童は誰が指示を出していたのか察していた。仮にも元教え子相手に対するプレーに、鉄角はベンチの壁に怒りをぶつけて殴る。
ガンッ!
「クソォ! なんて卑怯なんだ!」
「相手の弱いとこを突くのは当然だろう」
「だからって、何をやってもいいってもんじゃねぇだろうが!」
「それが黒岩監督なんだ」
「へぇ~。嫌ってた割に、理解あるんだな」
「ああ……悔しいが……」
「――それはおかしくないよ」
鉄角へなんてことないという瞬木に、神童は嫌でも理解してしまうことに憤りを感じた。だが、それを否定したのは交代手続きから帰って来た瑞貴だった。
「チームは違っても同じ師の元にいれば、どんな感情を抱いても自然と理解してしまう。それが嫌なら、太刀打ちし乗り越えればいいだけのこと」
「「…………!」」
過去にチームメイトの鬼道有人たちも、黒岩――影山零治の悪事を知り、彼の元を離れていったが、敵対すれば彼の望むサッカーが理解できるので、それを逆手にとって戦ったのだ。
黒岩を見ながらそれを思い出した瑞貴の言葉に、天馬と神童は気を引き締めた。
――その一方で、ファラム・ディーテの選手たちは黒岩から次の指示を受けていた。
「もっと激しくコンタクトしろ。アースイレブンを潰すんだ」
「監督……!」
「監督命令だ。実行しろ」
「…………」
剣城が何か言おうとしたが、黒岩は有無を言わさず命令通りに動くように告げるのだった。
☆☆☆☆☆
ハーフタイムが終わり後半が始まる。アースイレブンのゴールには井吹の代わりに信助が入った。
最初はファラム・ディーテからで、剣城からボールを受け取ったリュゲルは九坂のスライディングをボールごとジャンプしてかわす。
「ネオル!」
「ふっ!」
「行かせません! 野咲さん」
「あっ!」
「そうはさせないわ! ロダン!」
市川がネオルからボールを奪いさくらへパスしたが、セレンがパスカットして真名部をかわしたロダンにロングパスを送った。
「へへっ、よっと!」
「止める!」
「プッフフフフッ、また潰してやんよ。カザンライ!」
「ぶっとびパンチ!」
惑星ガードンでの二の舞にさせると宣言したロダン。だが、信助はしっかりとゴールを死守しボールを弾き飛ばした。
「何故、怪我を隠していた?」
「お前にだけは、心配されたくないからな」
「フッ……」
どこまでも意地っ張りな井吹に、神童は呆れるように笑った。それもまた彼らしくあるのでもう慣れたものだろう。
「そういえば、グラウンターの比率が多かったように思います」
「確かに。ファラムの選手たちは井吹くんの足にダメージを与えるような攻撃をしていたね」
「黒岩監督の指示だな」
途中からのファラム・ディーテの怒涛の攻撃を思い出した真名部と皆帆に、神童は誰が指示を出していたのか察していた。仮にも元教え子相手に対するプレーに、鉄角はベンチの壁に怒りをぶつけて殴る。
ガンッ!
「クソォ! なんて卑怯なんだ!」
「相手の弱いとこを突くのは当然だろう」
「だからって、何をやってもいいってもんじゃねぇだろうが!」
「それが黒岩監督なんだ」
「へぇ~。嫌ってた割に、理解あるんだな」
「ああ……悔しいが……」
「――それはおかしくないよ」
鉄角へなんてことないという瞬木に、神童は嫌でも理解してしまうことに憤りを感じた。だが、それを否定したのは交代手続きから帰って来た瑞貴だった。
「チームは違っても同じ師の元にいれば、どんな感情を抱いても自然と理解してしまう。それが嫌なら、太刀打ちし乗り越えればいいだけのこと」
「「…………!」」
過去にチームメイトの鬼道有人たちも、黒岩――影山零治の悪事を知り、彼の元を離れていったが、敵対すれば彼の望むサッカーが理解できるので、それを逆手にとって戦ったのだ。
黒岩を見ながらそれを思い出した瑞貴の言葉に、天馬と神童は気を引き締めた。
――その一方で、ファラム・ディーテの選手たちは黒岩から次の指示を受けていた。
「もっと激しくコンタクトしろ。アースイレブンを潰すんだ」
「監督……!」
「監督命令だ。実行しろ」
「…………」
剣城が何か言おうとしたが、黒岩は有無を言わさず命令通りに動くように告げるのだった。
☆☆☆☆☆
ハーフタイムが終わり後半が始まる。アースイレブンのゴールには井吹の代わりに信助が入った。
最初はファラム・ディーテからで、剣城からボールを受け取ったリュゲルは九坂のスライディングをボールごとジャンプしてかわす。
「ネオル!」
「ふっ!」
「行かせません! 野咲さん」
「あっ!」
「そうはさせないわ! ロダン!」
市川がネオルからボールを奪いさくらへパスしたが、セレンがパスカットして真名部をかわしたロダンにロングパスを送った。
「へへっ、よっと!」
「止める!」
「プッフフフフッ、また潰してやんよ。カザンライ!」
「ぶっとびパンチ!」
惑星ガードンでの二の舞にさせると宣言したロダン。だが、信助はしっかりとゴールを死守しボールを弾き飛ばした。