革命(カゼ)を起こせ!
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天馬に続いて復活した円堂もリビングに入ると、瑞貴が料理をテーブルに並べていく。今日の夕飯はシチューにパンにサラダに鮭のムニエルのようだ。
「スッゲー!」
「だろ? 俺の嫁さんの料理は超うまいんだぜ!」
「はいはい、教え子の前で恥ずかしいことを言わなくていいから」
口ではそう言うも瑞貴の頬も若干赤いのを天馬は見逃さなかった。玄関での行動も照れ隠しなのだろうと同時に気づく。
(部活でも家でも、本当に二人は仲良しなんだなぁ……)
全ての料理を並び終えた瑞貴も席に着いたので、三人は手を合わせる。
「「「いただきまーす!」」」
「うまそ~!」
「オオッ、食え食え。練習のあとのメシはうまいもんな!」
円堂がさっそくシチューをひと口食べるととても幸せそうな顔をした。それを見た天馬も続いてひと口食べると……。
「わあっ! スッゴくおいしいです!」
「だろだろ!」
「ホント? よかった。おかわりもあるから遠慮しないでね」
「ありがとうございます!」
デザートのゼリーも食べ終わって全ての食器を水に浸したあと、瑞貴と円堂は食後のコーヒーを飲む。ちなみに天馬はジュースだ。
「そういえば、守が買い物に行っている間に夏未ちゃんから連絡があったんだ」
「夏未ちゃん……?」
「今日レジスタンスで会った雷門理事長の娘で、俺たちの仲間だ。やっぱりあいつも知ってたのか?」
「うん、それに久遠さんの娘の冬花ちゃんも知ってたんだ。知らなかったのは私たちだけ。そのために理由を教えてくれたんだ」
コーヒーをひと口飲んだ瑞貴は雷門夏未との電話の内容を話す。
「革命の態勢を固めるためにも、雷門が孤独な反乱を始めてくれたほうが都合がよかったんだって」
「孤独な反乱か……」
「そうすれば雷門に注目が集まって有人たちが動きやすくなる……帝国に本部を作って、準備を進めることができたんだよ」
「そうか……。まっ、準備ができたわけだからいいか」
「うん。全部雷門イレブンのおかげだよ」
「えっ?」
今まで瑞貴と円堂の話を聞いていただけの天馬は、突然自分たちの話題が出て驚いた。二人は天馬に顔を向ける。
「俺たち二人じゃ、この革命はなかった……。雷門のみんなが、サッカーを見つめ直してくれたからだ」
「そうだね。私たちがいた時代のサッカーが今、天馬たちに受け継がれている……。真に継承するべきなのはプレーや立場じゃなくて、サッカーを愛する心だって」
「うん。がんばっていこうな、天馬。この戦い……まだまだ長いぞ」
「はい!」
本当のサッカーを取り戻すためにも天馬は力強く答えた。
☆☆☆☆☆
翌日。サッカー棟から出た瑞貴と円堂は部員たちが集まっている外のグラウンドへと向かう。
「天馬は今日のメニューを新必殺技に集中させるってことで。体格がいい剛一くんと大地くんを弾き飛ばすほど力があれば、この先の試合に戦略の幅が広がるね」
「ああ。昨日は片鱗しか見せていなかったが、完成すればかなり強力になると思うんだ」
「へぇ、それは楽し…み……」
話している間にグラウンドに着いたようだが、一部の雷門中サッカー部の空気が暗かった。昨日の今日でいきなりの異変に円堂も瑞貴も驚かずにはいられない。
「ど、どうした!? 何があった!?」
「まさか、フィフスセクターから何かされた!?」
「いえ、違うんです……」
「なんていうか…ちょっとショックが抜けないだけで……」
「「?」」
答えたのは神童と霧野だが覇気がなく軽く涙目になっているし、心なしか剣城も倉間典人も暗い。それでも理由がわからず首を傾げると葵が二人の元へ来る。
「円堂監督と瑞貴さんって、結婚してたんですね!」
「ん? ああ」
「それがどうしたの?」
「天馬から聞いてキャプテンたちはこうなったんです」
話した張本人である天馬はオロオロしているし、他のメンバーは驚きはしても普通だったので、瑞貴はハッと気づく。
「監督とコーチが夫婦で来たのが反対だったのかな」
「……いえ、それは違います」
「瑞貴さんって、スゲー鈍い?」
「みたいだね」
(こいつら……)
的外れな考えに葵は否定し、水鳥と茜は瑞貴が意外にも鈍感だというのがわかった。そして円堂は暗いメンバーを密かにブラックリストへ入れていたとか。
「スッゲー!」
「だろ? 俺の嫁さんの料理は超うまいんだぜ!」
「はいはい、教え子の前で恥ずかしいことを言わなくていいから」
口ではそう言うも瑞貴の頬も若干赤いのを天馬は見逃さなかった。玄関での行動も照れ隠しなのだろうと同時に気づく。
(部活でも家でも、本当に二人は仲良しなんだなぁ……)
全ての料理を並び終えた瑞貴も席に着いたので、三人は手を合わせる。
「「「いただきまーす!」」」
「うまそ~!」
「オオッ、食え食え。練習のあとのメシはうまいもんな!」
円堂がさっそくシチューをひと口食べるととても幸せそうな顔をした。それを見た天馬も続いてひと口食べると……。
「わあっ! スッゴくおいしいです!」
「だろだろ!」
「ホント? よかった。おかわりもあるから遠慮しないでね」
「ありがとうございます!」
デザートのゼリーも食べ終わって全ての食器を水に浸したあと、瑞貴と円堂は食後のコーヒーを飲む。ちなみに天馬はジュースだ。
「そういえば、守が買い物に行っている間に夏未ちゃんから連絡があったんだ」
「夏未ちゃん……?」
「今日レジスタンスで会った雷門理事長の娘で、俺たちの仲間だ。やっぱりあいつも知ってたのか?」
「うん、それに久遠さんの娘の冬花ちゃんも知ってたんだ。知らなかったのは私たちだけ。そのために理由を教えてくれたんだ」
コーヒーをひと口飲んだ瑞貴は雷門夏未との電話の内容を話す。
「革命の態勢を固めるためにも、雷門が孤独な反乱を始めてくれたほうが都合がよかったんだって」
「孤独な反乱か……」
「そうすれば雷門に注目が集まって有人たちが動きやすくなる……帝国に本部を作って、準備を進めることができたんだよ」
「そうか……。まっ、準備ができたわけだからいいか」
「うん。全部雷門イレブンのおかげだよ」
「えっ?」
今まで瑞貴と円堂の話を聞いていただけの天馬は、突然自分たちの話題が出て驚いた。二人は天馬に顔を向ける。
「俺たち二人じゃ、この革命はなかった……。雷門のみんなが、サッカーを見つめ直してくれたからだ」
「そうだね。私たちがいた時代のサッカーが今、天馬たちに受け継がれている……。真に継承するべきなのはプレーや立場じゃなくて、サッカーを愛する心だって」
「うん。がんばっていこうな、天馬。この戦い……まだまだ長いぞ」
「はい!」
本当のサッカーを取り戻すためにも天馬は力強く答えた。
☆☆☆☆☆
翌日。サッカー棟から出た瑞貴と円堂は部員たちが集まっている外のグラウンドへと向かう。
「天馬は今日のメニューを新必殺技に集中させるってことで。体格がいい剛一くんと大地くんを弾き飛ばすほど力があれば、この先の試合に戦略の幅が広がるね」
「ああ。昨日は片鱗しか見せていなかったが、完成すればかなり強力になると思うんだ」
「へぇ、それは楽し…み……」
話している間にグラウンドに着いたようだが、一部の雷門中サッカー部の空気が暗かった。昨日の今日でいきなりの異変に円堂も瑞貴も驚かずにはいられない。
「ど、どうした!? 何があった!?」
「まさか、フィフスセクターから何かされた!?」
「いえ、違うんです……」
「なんていうか…ちょっとショックが抜けないだけで……」
「「?」」
答えたのは神童と霧野だが覇気がなく軽く涙目になっているし、心なしか剣城も倉間典人も暗い。それでも理由がわからず首を傾げると葵が二人の元へ来る。
「円堂監督と瑞貴さんって、結婚してたんですね!」
「ん? ああ」
「それがどうしたの?」
「天馬から聞いてキャプテンたちはこうなったんです」
話した張本人である天馬はオロオロしているし、他のメンバーは驚きはしても普通だったので、瑞貴はハッと気づく。
「監督とコーチが夫婦で来たのが反対だったのかな」
「……いえ、それは違います」
「瑞貴さんって、スゲー鈍い?」
「みたいだね」
(こいつら……)
的外れな考えに葵は否定し、水鳥と茜は瑞貴が意外にも鈍感だというのがわかった。そして円堂は暗いメンバーを密かにブラックリストへ入れていたとか。