決戦! ファラム・ディーテ‼
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(チキュウのみなさん。私の言葉を信じ、よくぞここまで来てくださいました。この戦いに全力で挑むことこそが、宇宙が救われる最後の条件。私たちは、自らの手で未来を勝ち取らなければならないのです。――あなた方と共に!)
(そうだ……カトラに誓ったんだ! 自分たちの全力を懸けて戦うって! この宇宙を救うために! だから……だから何があっても――)
「て、天馬!」
「!」
カトラを見て再度気を引き締めようとする天馬は信助の声で振り向くと、空野葵と共に何かを見て驚いていた。その視線の先を天馬は追うと……――なんと黒岩が現れたのだ。
「黒岩監督……?」
「戻って来てくれたのか……?」
アースイレブンを去った彼の姿に神童や九坂たちも驚く中、黒岩はそんな彼らを一瞥したあと……背を向け、ファラム・ディーテのベンチへと向かった。
「えっ!?」
「どうして!?」
「嘘だろ……!?」
「あそこが…ファラム・オービアスが、あの人を必要としている場所……!?」
天馬や葵や鉄角や瑞貴たちが驚くことに対し、ファラム・オービアスの選手はおろか剣城も別段表情を変えず、黒岩を受け入れていた。サッカーに対する異常な狂気はあれどアースイレブンもまた紛れもなく黒岩を必要としている。だが、黒岩はその場所を選ばず、ファラム・オービアスを選んだのだ。
剣城に引き続き黒岩までもが敵に回ったこの状況に、皆帆は彼も剣城と同様に敵の手によって操られているのではと思う。
「黒岩監督も、操られているってこと?」
「――違う」
「「「「「!」」」」」
「操られてなどいない。もちろん俺もな」
皆帆の推測に否定の声を上げたのは、紛れもなく剣城だった。自らの意思でここにいるのだと示した剣城に天馬は再び瞳を揺らしながら彼を見つめる。
「剣城……」
「天馬、地球は負ける」
「!」
「ファラム・オービアスこそ、宇宙に存在し続ける者たちだ」
「ほ、本気なのか!? 本気で俺たちと……!」
「…………」
「剣城! なんとか言ってくれよ!」
「この星に来てわかった……――地球を倒すことが、宇宙にとって最善の策だとな」
「そんな! 剣城!」
生まれ育ち天馬たちと出会った地球よりも、たった数日しか過ごしたファラム・オービアスを選んだ剣城に、天馬は強く声をかける。
「剣城! 俺たち仲間だろ!?」
「俺は、俺の意思でファラム・オービアスに着いたんだ。何度も言わせるな」
「っ、剣城!」
☆☆☆☆☆
アースイレブンがこの状況に納得もしていないし葛藤もし続けるが、時間は待ってくれず試合開始時間となってしまう。
「空いたFWに座名九郎くん、入って」
「っ、ええ……。そう言うと思いました……」
「「「「「…………」」」」」
瑞貴の指示に座名九郎は間を置いて応えた。座名九郎はおろかチーム全員のは気がイマイチ感じられないのはムリもない。剣城だけじゃなく黒岩も敵に回ってしまったこの状況はまさしく最悪の事態だ。人の裏切りに遭ったことがある瞬木はまだどこか冷静だが、対してチームを引っ張るキャプテンのはずの天馬の心が不安定なままだ。
葵を含めチームメイトの一人一人の顔を見た瑞貴は、ギュッと拳を一度握り締めたあと両手を前に出し……。
パンッ!
「「「「「!」」」」」
「顔を上げなさい!」
両手を強く叩いた音で、驚きも含め我に返ったアースイレブンは自然と瑞貴に注目すると、彼女は力強くそう言った。
「私たちはなんのためにここまで来たの!? 地球だけを救うため? ファラム・オービアスを勝たせるため? 違う――全部拾って宇宙を救うためでしょ!? それは京介くんや黒岩監督が敵に回っても、やるべきことは変わらない! 何を言ってもムダならまずは行動に起こしなさい! 勝って、全てを救って、平和にして、それから否定だろうが罵詈雑言だろうが言ってやるの! 本当ならそんなことを公に認めるわけにはいかないけど……本日だけなら、監督代理権限で許します!」
「「「「「…………」」」」」
ビシッと人差し指を前に突き出してそう言った瑞貴に、選手たちは驚きと呆気でポカンとした表情をすると……。
(そうだ……カトラに誓ったんだ! 自分たちの全力を懸けて戦うって! この宇宙を救うために! だから……だから何があっても――)
「て、天馬!」
「!」
カトラを見て再度気を引き締めようとする天馬は信助の声で振り向くと、空野葵と共に何かを見て驚いていた。その視線の先を天馬は追うと……――なんと黒岩が現れたのだ。
「黒岩監督……?」
「戻って来てくれたのか……?」
アースイレブンを去った彼の姿に神童や九坂たちも驚く中、黒岩はそんな彼らを一瞥したあと……背を向け、ファラム・ディーテのベンチへと向かった。
「えっ!?」
「どうして!?」
「嘘だろ……!?」
「あそこが…ファラム・オービアスが、あの人を必要としている場所……!?」
天馬や葵や鉄角や瑞貴たちが驚くことに対し、ファラム・オービアスの選手はおろか剣城も別段表情を変えず、黒岩を受け入れていた。サッカーに対する異常な狂気はあれどアースイレブンもまた紛れもなく黒岩を必要としている。だが、黒岩はその場所を選ばず、ファラム・オービアスを選んだのだ。
剣城に引き続き黒岩までもが敵に回ったこの状況に、皆帆は彼も剣城と同様に敵の手によって操られているのではと思う。
「黒岩監督も、操られているってこと?」
「――違う」
「「「「「!」」」」」
「操られてなどいない。もちろん俺もな」
皆帆の推測に否定の声を上げたのは、紛れもなく剣城だった。自らの意思でここにいるのだと示した剣城に天馬は再び瞳を揺らしながら彼を見つめる。
「剣城……」
「天馬、地球は負ける」
「!」
「ファラム・オービアスこそ、宇宙に存在し続ける者たちだ」
「ほ、本気なのか!? 本気で俺たちと……!」
「…………」
「剣城! なんとか言ってくれよ!」
「この星に来てわかった……――地球を倒すことが、宇宙にとって最善の策だとな」
「そんな! 剣城!」
生まれ育ち天馬たちと出会った地球よりも、たった数日しか過ごしたファラム・オービアスを選んだ剣城に、天馬は強く声をかける。
「剣城! 俺たち仲間だろ!?」
「俺は、俺の意思でファラム・オービアスに着いたんだ。何度も言わせるな」
「っ、剣城!」
☆☆☆☆☆
アースイレブンがこの状況に納得もしていないし葛藤もし続けるが、時間は待ってくれず試合開始時間となってしまう。
「空いたFWに座名九郎くん、入って」
「っ、ええ……。そう言うと思いました……」
「「「「「…………」」」」」
瑞貴の指示に座名九郎は間を置いて応えた。座名九郎はおろかチーム全員のは気がイマイチ感じられないのはムリもない。剣城だけじゃなく黒岩も敵に回ってしまったこの状況はまさしく最悪の事態だ。人の裏切りに遭ったことがある瞬木はまだどこか冷静だが、対してチームを引っ張るキャプテンのはずの天馬の心が不安定なままだ。
葵を含めチームメイトの一人一人の顔を見た瑞貴は、ギュッと拳を一度握り締めたあと両手を前に出し……。
パンッ!
「「「「「!」」」」」
「顔を上げなさい!」
両手を強く叩いた音で、驚きも含め我に返ったアースイレブンは自然と瑞貴に注目すると、彼女は力強くそう言った。
「私たちはなんのためにここまで来たの!? 地球だけを救うため? ファラム・オービアスを勝たせるため? 違う――全部拾って宇宙を救うためでしょ!? それは京介くんや黒岩監督が敵に回っても、やるべきことは変わらない! 何を言ってもムダならまずは行動に起こしなさい! 勝って、全てを救って、平和にして、それから否定だろうが罵詈雑言だろうが言ってやるの! 本当ならそんなことを公に認めるわけにはいかないけど……本日だけなら、監督代理権限で許します!」
「「「「「…………」」」」」
ビシッと人差し指を前に突き出してそう言った瑞貴に、選手たちは驚きと呆気でポカンとした表情をすると……。