最凶! イクサルフリート‼
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ポトムリはカトラからコズミックプラズマ光子砲のエネルギーとなる、強い意志同士がぶつかり合うことによって生じる、魂のエネルギー・『ライフエナジー』について聞いていた。
「ブラックホールを消し去るほどのライフエナジーが、戦いで生み出されるというのですか。両者の戦いが、強い意志と意志のぶつかり合いになると」
「ただし、これは大きな危険が伴います。失敗すれば、スタジアムにいる全員が宇宙の塵と化してしまうかもしれません」
「彼らに命懸けの戦いを強いるというのですか?」
「私たちは自らの力で、未来を勝ち取らねばなりません。私はテンマを信じています。そしてポトムリ、きっとあなたも」
「…………」
地球にいた頃から一緒にいたポトムリは、天馬のことをカトラと同じくらい――いやカトラ以上に知っている。やってくれるかもしれないと思うと同時に、危険に晒してしまうことに負い目を感じていた。
しかしその傍らにいたオズロックは、まるで他人事のように不敵に笑っていた。
「フッ、宇宙の命運を懸けて最終決戦というわけか。――では私も始めるとしよう。最後の仕上げをな」
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天馬以外のメンバーは全体練習が終わったあとも、引き続きブラックルームで特訓に励んでいた。
「でやあっ!」
「チッ! もう一度だ!」
神童のシュートがゴールに入った。反応したものの対処が遅かったので、井吹は再度チャレンジすると言うと神童の足元にボールが現れる。
「神童。一度しか言わないからよく聞け」
「!」
「バスケバカだった俺に、サッカーの面白さを教えてくれたお前には感謝してる。明日は最高のプレーを見せてやる!」
「フッ」
「お前の口から『参った』って聞くまで、サッカーは辞めないからな!」
「なら一生辞められないな」
「何?」
優勝して大会が終わればそれぞれの報酬が支払われる。井吹は『海外のバスケチームに留学』だったが、最大のライバルである神童を倒すまでサッカーを続けることを誓った。だが、神童だってそう簡単に負けるつもりはない。
しかし、どちらにせよ明日勝たなければ宇宙を救うどころか地球は侵略される。
「勝つぞ、明日」
「っ! ――オウッ!」
真剣な顔で真っ直ぐな瞳を向ける神童に、井吹は一瞬目を見開いたが次いで笑顔で親指を立てて返した。
――さくらと好葉と九坂は、鉄骨をよけながらドリブルする練習をしていた。
(やるからには、勝ちたい!)
(絶対に、勝たなきゃ!)
(やるしかねぇんだ! 勝って、みんな一緒に地球へ帰る!)
どんなアクシデントがあっても、明日は待ってはくれない。どちらにせよ地球は侵略の危機があるには間違いないのだから、当初の目標通り『優勝』しなければならない。
――信助は瞬木と一緒にPK練習をしていた。瞬木のシュートを信助は両手を伸ばして止める。
「まだまだ! さあ、来い!」
「お前、控えのキーパーのくせに張り切ってんじゃねぇの」
「たとえ明日出られなくても練習する、それが僕のサッカーだ!」
「努力しないと強くなれないなんて、同情するぜ」
「努力はやった人を裏切らない!」
「……プッハハハハッ! 努力してたけど代表に選ばれなかった、そういう奴いなかったっけ?」
「ウウッ……」
確かにどんなに努力しても実力が認められなければ意味がない。今回のようにソウルが必須な状況という例外もあるだろうが、本当の世界大会で信助が代表選抜から落とされてもおかしくないのだ。
「だけど、今は僕だってアースイレブンの一員なんだ! 絶対ゴールは守ってみせる!」
「へぇ。まっ、気が済むまで続けてくれよ。努力って奴をさ」
最初は信助の加入を陰ながら邪険にしていた瞬木も、一緒に過ごす時間の流れがそうさせたのか、信助の努力への姿勢は嫌いじゃなかった。