最凶! イクサルフリート‼
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――瑞貴と神童と天馬も合流しアースイレブンはブラックルームに移動して決勝戦に備えての練習を始める。だが、問題があった。
「さくら!」
「あっ!」
「ふっ!」
「「わあっ!」」
「やはり動揺は隠せないか……」
「みんな! 一つ一つ、しっかり確実にいこう!」
天馬のパスを野咲さくらは取りこぼし、神童のパスを皆帆和人と真名部陣一郎は衝突して連携を崩す。その理由が黒岩がいなくなったからだと神童もわかっていた。
(一つの指示で、試合展開を変えてしまう黒岩監督……何事にもぶれない頼れる剣城……二人がいてくれたら、どれだけ心強いか……。でも、こんなときこそキャプテンの俺がしっかりしなきゃ!)
瑞貴が監督代理として就任したものの、同時にコーチとしての仕事もある。現に今も市川座名九郎と瞬木隼人と井吹宗正に指導をしている。少しでも負担を減らさなくてはならないし、自分がなんとかしなくてはとキャプテンマークの左腕を握り締める。
「でやっ!」
ガンッ!
「あっ……」
しかし気持ちとは裏腹に、自分も他のみんなと同じようにかなり動揺している。それが如実にプレーへ表れていた。
ベンチに座って溜息を吐く天馬の前にドリンクが差し出された。顔を上げると、渡してくれたのは神童だ。
「監督も剣城もいない、瑞貴さんと俺たちでなんとかするしかないな」
「はい……」
「お前の不安はよくわかる。だが、このチームのキャプテンとしてがんばってきただろう。お前はよくやっている」
「ありがとうございます」
キャプテンの経験もあり尊敬もしている神童が相手だから、天馬はひと息ついてドリンクを受け取った。
「『よくやっている』、か……――フッ」
その様子を見ていた瞬木は意味あり気に笑うと、座名九郎と井吹のPK練習をしている瑞貴の元へ行く。
「瑞貴さん。俺、少し閃いたことがあるんですけど、聞いてくれますか」
「ん?」
瑞貴に尋ねる瞬木の脳裏に浮かぶのは、ファラム・オービアスのそばにあったブラックホールだった。
☆☆☆☆☆
一方、ポトムリ=エムナトルはコズミックプラズマ光子砲の準備に取り掛かっている。そのそばには二人の兵士を連れたビットウェイ=オズロックがやって来た。
「ブラックホールを消し去ることができるテクノロジーか……。これだけのモノを作り上げる惑星キエルの禁断の知識は素晴らしい」
「長く封印されてきたのには理由がある。――滅びを招くほどに、危険なモノだったのだ」
「それでもキエルを救うために封印を解かざるを得なかった……――失敗に終わったがな。だが今回は成功させねばならん。この宇宙を救うために」
「わかっている」
合意もなく連れ去られてコズミックプラズマ光子砲を作らされているが、ポトムリとて宇宙を救いたい。あのときと違いミスリルストーンも全てそろっている。ここまで来たらなんとしても完成させたい。
「テスト開始」
バチバチバチ……ブウゥゥウウン――……!!
コンピューターを操作して試してみるが、現れた光の球体はすぐに消え去ってしまった。テストとはいえ至らない結果にポトムリは肩を落とす。
「これではダメだ……」
「何故だ? 完成しているのではないのか?」
「このブラックホールは、キエルを呑み込んだものの優に三倍はある。それを消し去るための出力が足りないのだ」
「では数値を引き上げればよかろう。それに必要な手立ては知っているはずだ。隠し立てはためにならんぞ?」
「私は何も隠してなどいない!」
オズロックは光線銃を突きつけるが、ポトムリはそれに動じず叫ぶ。
パチンッ。
シュンッ……!
「ポトムリ……」
「カトラ様!?」
笑みを浮かべたオズロックが指を鳴らすと、ワープパネルから惑星キエルの王女・カトラ=ペイジと監視の兵士が現れた。オズロックは光線銃の狙いをカトラに変えたのでポトムリが叫ぶ。
「何をする!?」
「……私はオズロックに幽閉されていました」
「幽閉とは心外だ。私は姫をお救いしたのです」
「……あの日、故郷の最期の日。オズロックは突如姿を現し、私を王宮から連れ去りました。あなたの本当の目的は、コズミックプラズマ光子砲の力で宇宙を支配すること」
「フッ」
「クッ! そんな奴に私が協力すると思うのか!?」
「いいえ。協力してください」
「!?」
支配をする相手に強力な兵器ともなりうるコズミックプラズマ光子砲を渡すわけにはいかない。だが、ポトムリの言葉を否定し協力を進めたのはカトラだった。
「さくら!」
「あっ!」
「ふっ!」
「「わあっ!」」
「やはり動揺は隠せないか……」
「みんな! 一つ一つ、しっかり確実にいこう!」
天馬のパスを野咲さくらは取りこぼし、神童のパスを皆帆和人と真名部陣一郎は衝突して連携を崩す。その理由が黒岩がいなくなったからだと神童もわかっていた。
(一つの指示で、試合展開を変えてしまう黒岩監督……何事にもぶれない頼れる剣城……二人がいてくれたら、どれだけ心強いか……。でも、こんなときこそキャプテンの俺がしっかりしなきゃ!)
瑞貴が監督代理として就任したものの、同時にコーチとしての仕事もある。現に今も市川座名九郎と瞬木隼人と井吹宗正に指導をしている。少しでも負担を減らさなくてはならないし、自分がなんとかしなくてはとキャプテンマークの左腕を握り締める。
「でやっ!」
ガンッ!
「あっ……」
しかし気持ちとは裏腹に、自分も他のみんなと同じようにかなり動揺している。それが如実にプレーへ表れていた。
ベンチに座って溜息を吐く天馬の前にドリンクが差し出された。顔を上げると、渡してくれたのは神童だ。
「監督も剣城もいない、瑞貴さんと俺たちでなんとかするしかないな」
「はい……」
「お前の不安はよくわかる。だが、このチームのキャプテンとしてがんばってきただろう。お前はよくやっている」
「ありがとうございます」
キャプテンの経験もあり尊敬もしている神童が相手だから、天馬はひと息ついてドリンクを受け取った。
「『よくやっている』、か……――フッ」
その様子を見ていた瞬木は意味あり気に笑うと、座名九郎と井吹のPK練習をしている瑞貴の元へ行く。
「瑞貴さん。俺、少し閃いたことがあるんですけど、聞いてくれますか」
「ん?」
瑞貴に尋ねる瞬木の脳裏に浮かぶのは、ファラム・オービアスのそばにあったブラックホールだった。
☆☆☆☆☆
一方、ポトムリ=エムナトルはコズミックプラズマ光子砲の準備に取り掛かっている。そのそばには二人の兵士を連れたビットウェイ=オズロックがやって来た。
「ブラックホールを消し去ることができるテクノロジーか……。これだけのモノを作り上げる惑星キエルの禁断の知識は素晴らしい」
「長く封印されてきたのには理由がある。――滅びを招くほどに、危険なモノだったのだ」
「それでもキエルを救うために封印を解かざるを得なかった……――失敗に終わったがな。だが今回は成功させねばならん。この宇宙を救うために」
「わかっている」
合意もなく連れ去られてコズミックプラズマ光子砲を作らされているが、ポトムリとて宇宙を救いたい。あのときと違いミスリルストーンも全てそろっている。ここまで来たらなんとしても完成させたい。
「テスト開始」
バチバチバチ……ブウゥゥウウン――……!!
コンピューターを操作して試してみるが、現れた光の球体はすぐに消え去ってしまった。テストとはいえ至らない結果にポトムリは肩を落とす。
「これではダメだ……」
「何故だ? 完成しているのではないのか?」
「このブラックホールは、キエルを呑み込んだものの優に三倍はある。それを消し去るための出力が足りないのだ」
「では数値を引き上げればよかろう。それに必要な手立ては知っているはずだ。隠し立てはためにならんぞ?」
「私は何も隠してなどいない!」
オズロックは光線銃を突きつけるが、ポトムリはそれに動じず叫ぶ。
パチンッ。
シュンッ……!
「ポトムリ……」
「カトラ様!?」
笑みを浮かべたオズロックが指を鳴らすと、ワープパネルから惑星キエルの王女・カトラ=ペイジと監視の兵士が現れた。オズロックは光線銃の狙いをカトラに変えたのでポトムリが叫ぶ。
「何をする!?」
「……私はオズロックに幽閉されていました」
「幽閉とは心外だ。私は姫をお救いしたのです」
「……あの日、故郷の最期の日。オズロックは突如姿を現し、私を王宮から連れ去りました。あなたの本当の目的は、コズミックプラズマ光子砲の力で宇宙を支配すること」
「フッ」
「クッ! そんな奴に私が協力すると思うのか!?」
「いいえ。協力してください」
「!?」
支配をする相手に強力な兵器ともなりうるコズミックプラズマ光子砲を渡すわけにはいかない。だが、ポトムリの言葉を否定し協力を進めたのはカトラだった。