希望の欠片
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「サッカーという概念……宇宙の歴史に刻みつけることが、私の目的だ」
「っ……!」
「素晴らしいとはおもわんか? 『サッカー』と呼ばれるちっぽけなゲームが人の運命を弄ぶだけでなく、宇宙の運命をも左右している! 私が全てを捧げたサッカーとは、それほど気高く大きなモノだった! それこそ、私が愛し呪い続けたサッカーだ!」
「どうかしてる……! 俺たちは、あなたの狂気に付き合うためにここまで来たんじゃない! 影山零治……サッカーを貶めようとした闇の皇帝。俺たちは、これ以上あなたに付いていけません!」
「そうか……いいだろう」
こちらに向いて両手を広げてあくどい笑みを浮かべる黒岩に、神童はここで関係を断ち切ると宣言した。だが黒岩は笑み浮かべるだけで神童が退出するまで止めなかった。
すると彼と入れ替わりに瑞貴が入って来た。どうやら話を聞いていたらしく、その顔は全てを察したようにどこか悲しそうに微笑んでいた。
「なんだ」
「拓人くんが、十年前の有人と同じだと思いまして……。でも今の有人も、そして私も違います。本当のあなたを知ることができましたから」
物事の表面しか見えないあの頃、原作の記憶がまだ鮮明だった瑞貴ですら黒岩と直接対峙して会話をすると鬼道有人たちと同じようにしか見えないときもあった。もし瑞貴が十年前に黒岩のサッカーに対する本当の想いに気づけていなかったら、きっと神童と同じ立場にいたし黒岩にここまで協力しなかった。
サッカーへの愛情も憎しみもどちらも強く持ち、光と闇を知るからこそここまでチームを導くことができたのが、彼――影山零治なのだから。
「……あなたは、これからどうするおつもりですか?」
「…………」
「まさか、本当にチームを去ったり――」
「井上」
「!」
「お前はただ、自分の為すべきをことを果たせ。彼らを守り、支えるのがお前のすることだろう。――それは私がいてもいなくても変わらないはずだ」
「…………!」
有無を言わさない黒岩の言葉に、瑞貴は目を見開くしかなかった。
――先頭車両の席に戻った神童は先ほどの黒岩とのことを思い出し、顔をうつむけていた。
「神童さん?」
「!」
「どうしたんです?」
「……いや、なんでもない」
その変化に隣に座っていた天馬は気づいたが、神童は何も答えなかった。
☆☆☆☆☆
ギャラクシーノーツ号がファラム・オービアス宇宙港に到着し、天馬たちが扉を開くと、イシガシがそこにいつも通り待っていた。
「みなさま、ようこそいらっしゃいました。ここが決勝の地――ファラム・オービアスです」
「…………!」
長かった宇宙を巻き込んだ戦いも、ついにここまで来たのだと思うと天馬は顔に緊張が走った。
……そして、ここまで来たと思ったのは天馬だけじゃない。宇宙船でファラム・オービアス宙域までワープしてきたオズロックも、アタッシュケースにある四つの希望のカケラを見て、同じように思い笑っていたのだ。
☆コーチの 今日の格言☆
大切だからこそ言えない
以上!!
「っ……!」
「素晴らしいとはおもわんか? 『サッカー』と呼ばれるちっぽけなゲームが人の運命を弄ぶだけでなく、宇宙の運命をも左右している! 私が全てを捧げたサッカーとは、それほど気高く大きなモノだった! それこそ、私が愛し呪い続けたサッカーだ!」
「どうかしてる……! 俺たちは、あなたの狂気に付き合うためにここまで来たんじゃない! 影山零治……サッカーを貶めようとした闇の皇帝。俺たちは、これ以上あなたに付いていけません!」
「そうか……いいだろう」
こちらに向いて両手を広げてあくどい笑みを浮かべる黒岩に、神童はここで関係を断ち切ると宣言した。だが黒岩は笑み浮かべるだけで神童が退出するまで止めなかった。
すると彼と入れ替わりに瑞貴が入って来た。どうやら話を聞いていたらしく、その顔は全てを察したようにどこか悲しそうに微笑んでいた。
「なんだ」
「拓人くんが、十年前の有人と同じだと思いまして……。でも今の有人も、そして私も違います。本当のあなたを知ることができましたから」
物事の表面しか見えないあの頃、原作の記憶がまだ鮮明だった瑞貴ですら黒岩と直接対峙して会話をすると鬼道有人たちと同じようにしか見えないときもあった。もし瑞貴が十年前に黒岩のサッカーに対する本当の想いに気づけていなかったら、きっと神童と同じ立場にいたし黒岩にここまで協力しなかった。
サッカーへの愛情も憎しみもどちらも強く持ち、光と闇を知るからこそここまでチームを導くことができたのが、彼――影山零治なのだから。
「……あなたは、これからどうするおつもりですか?」
「…………」
「まさか、本当にチームを去ったり――」
「井上」
「!」
「お前はただ、自分の為すべきをことを果たせ。彼らを守り、支えるのがお前のすることだろう。――それは私がいてもいなくても変わらないはずだ」
「…………!」
有無を言わさない黒岩の言葉に、瑞貴は目を見開くしかなかった。
――先頭車両の席に戻った神童は先ほどの黒岩とのことを思い出し、顔をうつむけていた。
「神童さん?」
「!」
「どうしたんです?」
「……いや、なんでもない」
その変化に隣に座っていた天馬は気づいたが、神童は何も答えなかった。
☆☆☆☆☆
ギャラクシーノーツ号がファラム・オービアス宇宙港に到着し、天馬たちが扉を開くと、イシガシがそこにいつも通り待っていた。
「みなさま、ようこそいらっしゃいました。ここが決勝の地――ファラム・オービアスです」
「…………!」
長かった宇宙を巻き込んだ戦いも、ついにここまで来たのだと思うと天馬は顔に緊張が走った。
……そして、ここまで来たと思ったのは天馬だけじゃない。宇宙船でファラム・オービアス宙域までワープしてきたオズロックも、アタッシュケースにある四つの希望のカケラを見て、同じように思い笑っていたのだ。
☆コーチの 今日の格言☆
大切だからこそ言えない
以上!!