希望の欠片
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ニセ剣城とみのりがテレポートした場所は、どこかの宇宙船の中だった。しかしみのりには見覚えがないので困惑する。
「ここは……?」
「――待ちかねたぞ」
「オズロック……!?」
中央にある階段の上の指令席のような場所にいたのは、ファラム・オービアスの銀河連邦評議会の一員であるビットウェイ=オズロックだった。
ガシッ!
「ダメ!」
「ふんっ!」
ブウンッ!
アタッシュケースの取っ手を手にするニセ剣城にみのりは抵抗したが、不意を突かれたので甲斐なく取られてしまい、さらには自分のいた周りに光の壁が現れて閉じ込められた。
「ご苦労だった。あとは私がやる。お前は下がれ」
「待った。まだ言うことがあるだろ?」
「報酬のことか。好きなだけくれてやる。――消えろ」
「消えるさ! この鬱陶しい地球人の顔にもうんざりだからな。じゃあ、あばよ」
ニセ剣城――マヌーバ=ギブツはアタッシュケースをその場に置き、みのりとオズロックに挨拶するとこの部屋から出て行った。
「ごきげんよう、水川みのり……いや、今となっては惑星キエルの科学者・ポトムリ=エムナトルとお呼びしたほうがいいかな?」
「…………」
パアッ……!
オズロックを睨みつけながらみのりの体が輝き、ポトムリの姿が再び表に出る。その目はまだオズロックを見据えていた。
「ビットウェイ=オズロック! 君は、銀河連邦評議会議員のはず! 何故こんなことを!?」
「あなたに頼みがある」
「……頼み?」
「コズミックプラズマ光子砲を完成させてもらいたい。あなたのその手で」
「何故君がそれを望む?」
「何故とは愚問だろう? もちろんブラックホールを消失させて宇宙を救うためだ。当然のことではないか」
「ならば、わざわざ私をさらわなくてもよかったはず! 私はカトラ様の導きにより、その目的に近づきつつあったのだ!」
「彼女は……――我々の協力者だよ」
「何? では、どこにおられる!? カトラ様に会わせてくれ!」
「焦らずともすぐに会えるさ。あなたにも協力していただく……この宇宙を救うために」
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葵から手当てを受けた瑞貴の肩は、幸い軽い火傷で済んだし痕も残らない。だが、今までずっと部屋にいた黒岩流星に報告するため瑞貴は彼の部屋を訪れていた。
「そうか。ついに本性を現したか」
「大会側にも念のため報告しました。ですが、彼の口から京介くんの安否は確認できませんでした……」
「もうお前の口から話しても構わない」
「っ、いいんですか?」
「どのみち問いただしてくる。もう口を紡ぐ必要はない」
「わかりました」
ピピッ! ピピッ!
〈全員、先頭車両に集合しておくれ! 緊急通信が入ったよ!〉
全車内に向けて静音から放送が入った。それを聞いた二人は部屋から出て先頭車両に戻る。