希望の欠片
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しかしポトムリ自体はもともと魂で、『水川みのり』という人間を器にしていた。その器本人であるみのりはどうしたのかと井吹宗正が問いかける。
「水川はどうなったんだ?」
「恐らく私の精神が、彼女に変化を与えたのでしょう。ミスリルストーンが集まったことによる精神的高揚が、彼女と私の結合度を高める。結果、彼女の実体よりも先んじて私の姿が見えているようです」
「…………?」
「わかる……?」
「つまりは、本来のあんたが見えてるってことだろ」
「みのりちゃんの体を通じて、今まで裏にいたポトムリさんが表に出ているってことですよね」
チンプンカンプンだという顔をする鉄角、同じく訳がわからないというさくらだが、瞬木隼人と瑞貴が要訳した。ポトムリの精神力がみのり本人より高くなったことで、ポトムリの姿が見えるようになったのだ。
「この石は、ミスリルを作り出すのに必要な元素を持っています」
「じゃあ、この石からミスリルを?」
「ええ。以前お話しした通り、ミスリルがあればブラックホールを消失させるコズミックプラズマ光子砲を作ることができるのです」
「ついにその段階に来たって言うわけだね」
四つの希望のカケラである石を、元のアタッシュケースに入れながらポトムリは天馬や皆帆たちに説明する。
「それは……キエルの研究者たちが夢見て来た、宇宙を救う技術です。我々は、それを完成寸前まで造り上げていました。しかし、ミスリルの生成材料を発見できなかった……」
「カトラが、これを集めるように言ったのは……!」
「恐らくカトラ様は、コズミックプラズマ光子砲を完成させるおつもりなのでしょう」
「けどどうやって? ここの設備でできる代物かねぇ?」
「それは――」
バキュンッ!
パリンッ!
「「「「「!?」」」」」
パアッ……!
静音の質問に答えようとしたポトムリの言葉を遮るように、突然銃声と証明が破壊される音が聞こえた。その音に驚いたせいかポトムリはみのりの姿に戻り、全員が振り返ると……光線銃を構えるニセ剣城がいた。
「剣城! 何してんだよ、そんなモン持って!」
「やめろよ、危ねぇな!」
「ダメ! 隆二くん!」
バキュンッ!
天馬と同じように咎める九坂が光線銃に手を伸ばすと、即座に瑞貴が九坂の首根っこをつかみ後退させたので、光線銃は九坂の一歩前の床に撃たれた。
「動くな」
「やめろってば!」
「剣城、お前……!」
さらに止めようとする瞬木も光線銃を向けて制したニセ剣城に、神童は何かに気づいた。
「ケースをこっちへ渡せ」
「…………!」
「早くしろ! 渡さなければ容赦なく撃つぞ!」
狙いはみのりの持つアタッシュケース――希望のカケラのようだ。しかしみのりは光線銃を向けられても屈せずケースを抱える。
「どうしちゃったんだよ!? 剣城、それをこっちに渡すんだ!」
「…………」
ラチが明かないと思ったのか、ニセ剣城は走り出すとみのりから無理矢理アタッシュケースを奪おうと、彼女の元へ駆け出すと――。
「させない!」
「っ!?」
バシッ!
すかさず二人の間に入った瑞貴が大きく足を上げてニセ剣城の持つ光線銃の手首に蹴りを入れるが、相手の力の方が上だったらしく光線銃を弾き落とすまでには至らなかった。
「水川はどうなったんだ?」
「恐らく私の精神が、彼女に変化を与えたのでしょう。ミスリルストーンが集まったことによる精神的高揚が、彼女と私の結合度を高める。結果、彼女の実体よりも先んじて私の姿が見えているようです」
「…………?」
「わかる……?」
「つまりは、本来のあんたが見えてるってことだろ」
「みのりちゃんの体を通じて、今まで裏にいたポトムリさんが表に出ているってことですよね」
チンプンカンプンだという顔をする鉄角、同じく訳がわからないというさくらだが、瞬木隼人と瑞貴が要訳した。ポトムリの精神力がみのり本人より高くなったことで、ポトムリの姿が見えるようになったのだ。
「この石は、ミスリルを作り出すのに必要な元素を持っています」
「じゃあ、この石からミスリルを?」
「ええ。以前お話しした通り、ミスリルがあればブラックホールを消失させるコズミックプラズマ光子砲を作ることができるのです」
「ついにその段階に来たって言うわけだね」
四つの希望のカケラである石を、元のアタッシュケースに入れながらポトムリは天馬や皆帆たちに説明する。
「それは……キエルの研究者たちが夢見て来た、宇宙を救う技術です。我々は、それを完成寸前まで造り上げていました。しかし、ミスリルの生成材料を発見できなかった……」
「カトラが、これを集めるように言ったのは……!」
「恐らくカトラ様は、コズミックプラズマ光子砲を完成させるおつもりなのでしょう」
「けどどうやって? ここの設備でできる代物かねぇ?」
「それは――」
バキュンッ!
パリンッ!
「「「「「!?」」」」」
パアッ……!
静音の質問に答えようとしたポトムリの言葉を遮るように、突然銃声と証明が破壊される音が聞こえた。その音に驚いたせいかポトムリはみのりの姿に戻り、全員が振り返ると……光線銃を構えるニセ剣城がいた。
「剣城! 何してんだよ、そんなモン持って!」
「やめろよ、危ねぇな!」
「ダメ! 隆二くん!」
バキュンッ!
天馬と同じように咎める九坂が光線銃に手を伸ばすと、即座に瑞貴が九坂の首根っこをつかみ後退させたので、光線銃は九坂の一歩前の床に撃たれた。
「動くな」
「やめろってば!」
「剣城、お前……!」
さらに止めようとする瞬木も光線銃を向けて制したニセ剣城に、神童は何かに気づいた。
「ケースをこっちへ渡せ」
「…………!」
「早くしろ! 渡さなければ容赦なく撃つぞ!」
狙いはみのりの持つアタッシュケース――希望のカケラのようだ。しかしみのりは光線銃を向けられても屈せずケースを抱える。
「どうしちゃったんだよ!? 剣城、それをこっちに渡すんだ!」
「…………」
ラチが明かないと思ったのか、ニセ剣城は走り出すとみのりから無理矢理アタッシュケースを奪おうと、彼女の元へ駆け出すと――。
「させない!」
「っ!?」
バシッ!
すかさず二人の間に入った瑞貴が大きく足を上げてニセ剣城の持つ光線銃の手首に蹴りを入れるが、相手の力の方が上だったらしく光線銃を弾き落とすまでには至らなかった。