涙の怒髪天シュート!
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バンダの亡骸はラトニークイレブンによって運ばれ、バンダの代わりにターラン=チュラクモが入る。もう残り時間はあとわずか、神童のスローイングで試合再開。
「ふっ!」
「スタッグ!」
「っ、九坂……」
早々に神童のパスをカットしたターランはスタッグにボールを回す。天馬は追いかけようとしたが、ショックが残って立ち止まったままの九坂を見つけて足を止めた。
(こんなときに寿命が来るなんて……。でも、バンダは短い一生を悔やんでなどいなかった! なんて大きな奴なんだ……! それに比べて俺は、ソウルなんて小さなことにこだわって……!)
ソウルが出せない劣等感を抱いていた九坂は、バンダの一生分の輝きよりも小さいにことに涙した。
「うおおぉぉおおお!」
「「!」」
「おおおおっ!」
そのまま九坂はスタッグからボールを奪う。その勢いに天馬と好葉は目を見開くと、九坂はバンダナを解いて怒髪天もドーになってシュート体勢に入る。
「キョウボウヘッド!」
「ビッグマウス! ――うわああっ!」
《ゴォ――ルッ!! 九坂の劇的なシュートで、ついに2点目が入った――っ!!》
さっきは止められてしまった必殺技だが、悲しみを力に変えたのかロンガの必殺技を破りゴールネットを揺らした。そして同時に試合終了のホイッスルが鳴り響く。
《イェ――ッ!! ここで試合終了のホイッスル! 得点は2対1、逆転勝利で決勝へと駒を進めたのはアースイレブンだ――っ!!》
「やった! ……あっ」
「九坂……」
勝利したことで葵は嬉しそうにベンチから立ち上がったが、フィールドの光景を見て眉を下げる。天馬を始めとするアースイレブンはバンダナを結び直した九坂に、どう言葉をかけたらいいのかわからなかった。
☆☆☆☆☆
ラトニークイレブンはバンダの亡骸を布で包み、墓地に埋めて一輪だけ花を添えると、その場を去って行った。共に戦ったチームメイトなのに、さくらや鉄角はその薄情さを快く思わなかった。
「埋めるだけ埋めたら、さっさと行っちゃった……」
「冷たいモンだな……」
「仕方ないですよ。この星では、死は特に悲しいことじゃないんですから……」
「だからその分、私たちが気持ちを込めて送ってあげよう。一緒に過ごしたのが長くても短くても、気持ちと時間は比例しないから」
昨日のバンダの言葉を思い出した真名部は、ラトニーク人と自分たちは生死の感覚が違うと言った。だからこそと瑞貴は自分たちがバンダの死を悲しんで世話になった礼を言うのだと告げた。
(バンダ……俺、この星に来てよかったよ。お前とダチになれたんだからよ。――ありがとう、バンダ。そこから見ててくれよな。俺、精一杯やるからよ。輝いてみせるからよ!)
九坂はバンダの墓にしゃがみ、笑みを浮かべながら心の中で礼を言った。
〈――ピクッ!〉
「ピクシー?」
「行って、天馬」
「瑞貴さん……」
「きっと呼んでるんだよ。――カトラ姫が」
「!」
どこからか突然ピクシーが天馬の前に現れた。それが何を意味したか察した瑞貴は、天馬の肩にそっと手を置く。
――天馬はみんなの輪からそっと離れ、ピクシーに案内されると、巨大な老木の前にカトラ=ペイジが待っていた。老木の中はがらんどうになっており、蛍のような淡い光が照らす道を進んで行くと、奥に緑色の石を見つけて手に取った。
《それが四つ目、最後の石よ》
「最後の石……!」
宇宙を救うための四つ目の意思を手にし、天馬は宇宙を救うために必要な石が全てそろったのだと思った。
☆コーチの 今日の格言☆
一緒に過ごしたのが長くても短くても、気持ちと時間は比例しないから
以上!!
「ふっ!」
「スタッグ!」
「っ、九坂……」
早々に神童のパスをカットしたターランはスタッグにボールを回す。天馬は追いかけようとしたが、ショックが残って立ち止まったままの九坂を見つけて足を止めた。
(こんなときに寿命が来るなんて……。でも、バンダは短い一生を悔やんでなどいなかった! なんて大きな奴なんだ……! それに比べて俺は、ソウルなんて小さなことにこだわって……!)
ソウルが出せない劣等感を抱いていた九坂は、バンダの一生分の輝きよりも小さいにことに涙した。
「うおおぉぉおおお!」
「「!」」
「おおおおっ!」
そのまま九坂はスタッグからボールを奪う。その勢いに天馬と好葉は目を見開くと、九坂はバンダナを解いて怒髪天もドーになってシュート体勢に入る。
「キョウボウヘッド!」
「ビッグマウス! ――うわああっ!」
《ゴォ――ルッ!! 九坂の劇的なシュートで、ついに2点目が入った――っ!!》
さっきは止められてしまった必殺技だが、悲しみを力に変えたのかロンガの必殺技を破りゴールネットを揺らした。そして同時に試合終了のホイッスルが鳴り響く。
《イェ――ッ!! ここで試合終了のホイッスル! 得点は2対1、逆転勝利で決勝へと駒を進めたのはアースイレブンだ――っ!!》
「やった! ……あっ」
「九坂……」
勝利したことで葵は嬉しそうにベンチから立ち上がったが、フィールドの光景を見て眉を下げる。天馬を始めとするアースイレブンはバンダナを結び直した九坂に、どう言葉をかけたらいいのかわからなかった。
☆☆☆☆☆
ラトニークイレブンはバンダの亡骸を布で包み、墓地に埋めて一輪だけ花を添えると、その場を去って行った。共に戦ったチームメイトなのに、さくらや鉄角はその薄情さを快く思わなかった。
「埋めるだけ埋めたら、さっさと行っちゃった……」
「冷たいモンだな……」
「仕方ないですよ。この星では、死は特に悲しいことじゃないんですから……」
「だからその分、私たちが気持ちを込めて送ってあげよう。一緒に過ごしたのが長くても短くても、気持ちと時間は比例しないから」
昨日のバンダの言葉を思い出した真名部は、ラトニーク人と自分たちは生死の感覚が違うと言った。だからこそと瑞貴は自分たちがバンダの死を悲しんで世話になった礼を言うのだと告げた。
(バンダ……俺、この星に来てよかったよ。お前とダチになれたんだからよ。――ありがとう、バンダ。そこから見ててくれよな。俺、精一杯やるからよ。輝いてみせるからよ!)
九坂はバンダの墓にしゃがみ、笑みを浮かべながら心の中で礼を言った。
〈――ピクッ!〉
「ピクシー?」
「行って、天馬」
「瑞貴さん……」
「きっと呼んでるんだよ。――カトラ姫が」
「!」
どこからか突然ピクシーが天馬の前に現れた。それが何を意味したか察した瑞貴は、天馬の肩にそっと手を置く。
――天馬はみんなの輪からそっと離れ、ピクシーに案内されると、巨大な老木の前にカトラ=ペイジが待っていた。老木の中はがらんどうになっており、蛍のような淡い光が照らす道を進んで行くと、奥に緑色の石を見つけて手に取った。
《それが四つ目、最後の石よ》
「最後の石……!」
宇宙を救うための四つ目の意思を手にし、天馬は宇宙を救うために必要な石が全てそろったのだと思った。
☆コーチの 今日の格言☆
一緒に過ごしたのが長くても短くても、気持ちと時間は比例しないから
以上!!