涙の怒髪天シュート!
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その一方で、皆帆はバラン兄弟に向けて仁王立ちすると盛大なドヤ顔を向けていた。
「あー! あいつ、笑いやがった! どうすんだよ、リュゲル兄!?」
「ぬ~~っ! 撤退だー!」
ブウウン……――パシュンッ!
「行っちゃった……?」
「何しに来たの……?」
バラン兄弟は試合も終わっていないし、ラトニークイレブンから退場命令も出ていないのに、自ら宇宙船に乗ってどこかへ行ってしまった。最初から最後まである意味言えば奇天烈な兄弟に葵や瑞貴たちはずっと呆気に取られた。
《Wao! ここで前半終了のホイッスル!! 試合は1対1の同点だ!!》
「結局、全然活躍できなかった……」
前半が終了してハーフタイムに入る。バンダは前半で何もできなかった自分に悔しそうに呟いていた。
「いいムードになって来たんじゃない?」
「これなら後半もいけるよ!」
「みんな、しっかり休憩とってね!」
選手が葵や信助たちからドリンクとタオルを受け取り、瑞貴から忠告を受ける中、九坂は座り込んでタオルを握り締めていた。
(やっぱり、ソウルが出せない俺には、みんなと戦う資格がないのか……?)
『クサカくん。明日は、いい試合にしようね!』
(っ、いや! たとえソウルが出せなくても、これはバンダの最初で最後の試合! バンダと約束したんだ……最高の試合にするって!)
「…………」
迷いを振り切るようにゴシゴシと乱暴にタオルで顔の汗を拭う九坂。そのうしろで森村好葉が彼を心配そうに見つめていた。
☆☆☆☆☆
ハーフタイムが終わり、両チームはポジションに戻る。ラトニークイレブンには退場したリュゲルとガンダレスに代わりとして、新たにローカス=イグナスとホネット=ハーチャが入った。
《イェーイ! ラトニーク対アースイレブン、まもなく後半の開始だ!! ラトニークのFWには、リュゲルとガンダレスに代わってローカスとホネットが入った! 先にリードを取るのはラトニークか!? アースイレブンか!?》
(僕に残された時間はこの後半だけ……必ず輝いてみせる!)
(宇宙を守るためにもこの試合、絶対勝たなきゃいけないんだ!)
この後半戦はそれぞれの想いが特に強い。『今』を目標にするバンダ、『未来』を目標にする天馬、バラン兄弟がいないとはいえラトニークイレブンは強いので、さらなる攻防が続くことだろう。
「みんな! 点取って行くぞ!」
「「「「「オウッ!」」」」」
試合に勝つという想いは一緒なので天馬の意気込みに答えるように、ニセ剣城以外は掛け声を上げた。
後半開始のホイッスルが鳴り響く。最初はラトニークボールなので、ローカスがホネットにボールを渡す。
「ホネット!」
「ふっ!」
「おおおおっ!」
パアアァァアアア――!
ホネットからボールを受け取ったスタッグ=クワッタはソウル・グスフィーを発動し、枝分かれしたツノに実る不思議な果実を顔を振って落とした。その衝撃による煙でニセ剣城を足止めして抜く。
「ソウルだ!」
「こいつらもソウルを持ってやがるのか!」
「クッ!」
ここにきて新たにソウル使いを発見し、ますます簡単に勝てないと皆帆と瞬木と天馬たちは警戒する。
《Wao! ラトニークが攻め上がって行く!》
「ホッパー!」
「とうっ! パタフ!」
「チョウ!」
スタッグのパスにホッパー=バタはかなりの高度でジャンプし、パタフ=チョチョもまた高く飛んでホッパーからパスを受け取った。
「バンダ!」
「来た!」
パタフからボールが回って来たことにより、今度こそ輝く場を残そうとバンダはドリブルする。
「あー! あいつ、笑いやがった! どうすんだよ、リュゲル兄!?」
「ぬ~~っ! 撤退だー!」
ブウウン……――パシュンッ!
「行っちゃった……?」
「何しに来たの……?」
バラン兄弟は試合も終わっていないし、ラトニークイレブンから退場命令も出ていないのに、自ら宇宙船に乗ってどこかへ行ってしまった。最初から最後まである意味言えば奇天烈な兄弟に葵や瑞貴たちはずっと呆気に取られた。
《Wao! ここで前半終了のホイッスル!! 試合は1対1の同点だ!!》
「結局、全然活躍できなかった……」
前半が終了してハーフタイムに入る。バンダは前半で何もできなかった自分に悔しそうに呟いていた。
「いいムードになって来たんじゃない?」
「これなら後半もいけるよ!」
「みんな、しっかり休憩とってね!」
選手が葵や信助たちからドリンクとタオルを受け取り、瑞貴から忠告を受ける中、九坂は座り込んでタオルを握り締めていた。
(やっぱり、ソウルが出せない俺には、みんなと戦う資格がないのか……?)
『クサカくん。明日は、いい試合にしようね!』
(っ、いや! たとえソウルが出せなくても、これはバンダの最初で最後の試合! バンダと約束したんだ……最高の試合にするって!)
「…………」
迷いを振り切るようにゴシゴシと乱暴にタオルで顔の汗を拭う九坂。そのうしろで森村好葉が彼を心配そうに見つめていた。
☆☆☆☆☆
ハーフタイムが終わり、両チームはポジションに戻る。ラトニークイレブンには退場したリュゲルとガンダレスに代わりとして、新たにローカス=イグナスとホネット=ハーチャが入った。
《イェーイ! ラトニーク対アースイレブン、まもなく後半の開始だ!! ラトニークのFWには、リュゲルとガンダレスに代わってローカスとホネットが入った! 先にリードを取るのはラトニークか!? アースイレブンか!?》
(僕に残された時間はこの後半だけ……必ず輝いてみせる!)
(宇宙を守るためにもこの試合、絶対勝たなきゃいけないんだ!)
この後半戦はそれぞれの想いが特に強い。『今』を目標にするバンダ、『未来』を目標にする天馬、バラン兄弟がいないとはいえラトニークイレブンは強いので、さらなる攻防が続くことだろう。
「みんな! 点取って行くぞ!」
「「「「「オウッ!」」」」」
試合に勝つという想いは一緒なので天馬の意気込みに答えるように、ニセ剣城以外は掛け声を上げた。
後半開始のホイッスルが鳴り響く。最初はラトニークボールなので、ローカスがホネットにボールを渡す。
「ホネット!」
「ふっ!」
「おおおおっ!」
パアアァァアアア――!
ホネットからボールを受け取ったスタッグ=クワッタはソウル・グスフィーを発動し、枝分かれしたツノに実る不思議な果実を顔を振って落とした。その衝撃による煙でニセ剣城を足止めして抜く。
「ソウルだ!」
「こいつらもソウルを持ってやがるのか!」
「クッ!」
ここにきて新たにソウル使いを発見し、ますます簡単に勝てないと皆帆と瞬木と天馬たちは警戒する。
《Wao! ラトニークが攻め上がって行く!》
「ホッパー!」
「とうっ! パタフ!」
「チョウ!」
スタッグのパスにホッパー=バタはかなりの高度でジャンプし、パタフ=チョチョもまた高く飛んでホッパーからパスを受け取った。
「バンダ!」
「来た!」
パタフからボールが回って来たことにより、今度こそ輝く場を残そうとバンダはドリブルする。