緑の惑星ラトニーク!
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「こんな危険な植物を、どうして野放しにしておくんですか?」
「刈りとっちまおうぜ!」
「そんなことしたら可哀想だよ。マドワシソウも生きてるんだから」
「可哀想だぁ?」
「見てみなよ」
真名部と九坂にそう言ったバンダが指差した先には、マドワシソウの下に小さな粒が連なった苗があった。先ほどのマドワシソウのインパクトが強かったせいか、しゃべる苗も小さかったら好葉と一緒に葵も可愛く思えてきた。
〈〈〈〈〈キュウ~! キュウ~!〉〉〉〉〉
「可愛い~!」
「ホントだ!」
「マドワシソウの子供だよ。彼らは子供を育てるために動物の栄養を欲しがるんだ。マドワシソウも生きてるんだ」
「うまく共存しているってことだね」
「……お前たちは、そんなことまで考えて暮らしてるのか?」
「ん? 考える……?」
瑞貴が感心する中、九坂の問いにバンダは急に両腕を組んで真剣な面持ちで呟いた。その突然変わった空気に九坂はバンダの様子が気になって声をかける。
「どうしたんだ?」
「考えるって……――何を?」
「「「「「だああぁぁあああ!」」」」」
振り向いたバンダが逆に疑問をぶつけて来たので、ニセ剣城以外はズッコケたり肩をガクッと落とした。マドワシソウと隣り合わせで暮らすことは、彼らラトニーク人にとっては当たり前のことなのだろう。
☆☆☆☆☆
一方、アースイレブンと同様に異星人を乗せた宇宙船が惑星ラトニークに降り立った。乗っているのは惑星ファラム・オービアスの紫天王で惑星ガードンにもロダン=ガスクスと共に訪れたこともあった、リュゲル=バランとガンダレス=バランの兄弟である。
ちなみにここに来るまで、リュゲルの操縦によりいくつか別の惑星を間違えて訪れてきたので、やっと辿り着いたのである。
「ラトニークに着いたんだね! やっぱりリュゲル兄はスゲーよなー! でも、誰もいないみたいだよ?」
「そうか?」
ドンッ!
「ダッ!?」
扉から顔を出して周りを見渡すガンダレスのうしろから、リュゲルが余所見をしながら来たのでガンダレスは下に落ちてしまった。リュゲルは自分がぶつかって落としたことも、ガンダレスが下に落ちたことも気づいていない。
「う~ん……ん? ガンダレス?」
「リュゲル兄…助けて……!」
落ちただけでどうしてそうなるかわからないが、ガンダレスは赤いロープに全身メチャクチャに絡まれてリュゲルに助けを求めていた。
ガンダレスの体に巻きつかれたのがなんの変哲もないロープと気づいたので、自分は梯子を降ろして普通に地に降り立つとガンダレスの全身に絡まっていたロープの一部を切って解放した。
「安心しろ。ただのロープだ」
「ロープかぁ! あれ? ずーっとあっちまで続いてるよ?」
「……赤いロープ? そうか、わかった! ガンダレス、これを巻き取れ!」
「へっ?」
「いいから言う通りにしろ」
「わかったよ、リュゲル兄!」
リュゲルの指示はどんな意図があるのかサッパリだが、ガンダレスは言う通りにロープを巻き取ることにした。
それからリュゲルが杭からロープを取り、それをガンダレスが巻きつつ歩いて行く。何度も繰り返して辿って行くのでガンダレスの手にあるロープは大玉になっていた。
「でも、どうしてこんなことを?」
「俺と、俺がチームを組む選手は、拳と拳が赤いロープで繋がっている」
「そうなの?」
「そうなんだよ。つまりこいつを辿って行けば、ラトニークの代表チームに合流できるってわけだ!」
「なるほどなるほど! やっぱリュゲル兄はスゲーよな! なんでも知ってるもんなー!」
「言うなよ、ガンダレス。それ以上何も言うな」
「わかったよ、リュゲル兄!」
☆☆☆☆☆
アースイレブンとバンダは森の中の開けた先に行くと、草地がフィールドのサッカーコートを見つけた。見晴らしもいいし空気も澄んでいるので練習のし甲斐がありそうだと井吹と天馬も思う。
「なかなかいい場所だな」
「じゃあ、さっそく練習試合だ!」
「バンダも一緒にやろうよ!」
「えっ、ホントに!? 一緒にやってもいいの!? やったー!」
「俺はやめておく」
「剣城?」
「調子悪いのかな?」
「…………」
信助に誘われて喜びの声を上げるバンダ。しかしニセ剣城が練習から抜けたので神童と葵はどうしたのかと思ったが、みんなの一番うしろにいた瑞貴が少し眉をしかめ目を細めていたことには、誰も気づかなかった。
「では、数合わせでここは私も見物する側に回ることにします」
「ねえ、ねえねえねえ! 早くやろうよ!」
「ああ!」
人数を偶数にするために座名九郎も見学に回る。早く練習したくてうずうずしているバンダに、天馬は頷いてチーム分けを始める。
「刈りとっちまおうぜ!」
「そんなことしたら可哀想だよ。マドワシソウも生きてるんだから」
「可哀想だぁ?」
「見てみなよ」
真名部と九坂にそう言ったバンダが指差した先には、マドワシソウの下に小さな粒が連なった苗があった。先ほどのマドワシソウのインパクトが強かったせいか、しゃべる苗も小さかったら好葉と一緒に葵も可愛く思えてきた。
〈〈〈〈〈キュウ~! キュウ~!〉〉〉〉〉
「可愛い~!」
「ホントだ!」
「マドワシソウの子供だよ。彼らは子供を育てるために動物の栄養を欲しがるんだ。マドワシソウも生きてるんだ」
「うまく共存しているってことだね」
「……お前たちは、そんなことまで考えて暮らしてるのか?」
「ん? 考える……?」
瑞貴が感心する中、九坂の問いにバンダは急に両腕を組んで真剣な面持ちで呟いた。その突然変わった空気に九坂はバンダの様子が気になって声をかける。
「どうしたんだ?」
「考えるって……――何を?」
「「「「「だああぁぁあああ!」」」」」
振り向いたバンダが逆に疑問をぶつけて来たので、ニセ剣城以外はズッコケたり肩をガクッと落とした。マドワシソウと隣り合わせで暮らすことは、彼らラトニーク人にとっては当たり前のことなのだろう。
☆☆☆☆☆
一方、アースイレブンと同様に異星人を乗せた宇宙船が惑星ラトニークに降り立った。乗っているのは惑星ファラム・オービアスの紫天王で惑星ガードンにもロダン=ガスクスと共に訪れたこともあった、リュゲル=バランとガンダレス=バランの兄弟である。
ちなみにここに来るまで、リュゲルの操縦によりいくつか別の惑星を間違えて訪れてきたので、やっと辿り着いたのである。
「ラトニークに着いたんだね! やっぱりリュゲル兄はスゲーよなー! でも、誰もいないみたいだよ?」
「そうか?」
ドンッ!
「ダッ!?」
扉から顔を出して周りを見渡すガンダレスのうしろから、リュゲルが余所見をしながら来たのでガンダレスは下に落ちてしまった。リュゲルは自分がぶつかって落としたことも、ガンダレスが下に落ちたことも気づいていない。
「う~ん……ん? ガンダレス?」
「リュゲル兄…助けて……!」
落ちただけでどうしてそうなるかわからないが、ガンダレスは赤いロープに全身メチャクチャに絡まれてリュゲルに助けを求めていた。
ガンダレスの体に巻きつかれたのがなんの変哲もないロープと気づいたので、自分は梯子を降ろして普通に地に降り立つとガンダレスの全身に絡まっていたロープの一部を切って解放した。
「安心しろ。ただのロープだ」
「ロープかぁ! あれ? ずーっとあっちまで続いてるよ?」
「……赤いロープ? そうか、わかった! ガンダレス、これを巻き取れ!」
「へっ?」
「いいから言う通りにしろ」
「わかったよ、リュゲル兄!」
リュゲルの指示はどんな意図があるのかサッパリだが、ガンダレスは言う通りにロープを巻き取ることにした。
それからリュゲルが杭からロープを取り、それをガンダレスが巻きつつ歩いて行く。何度も繰り返して辿って行くのでガンダレスの手にあるロープは大玉になっていた。
「でも、どうしてこんなことを?」
「俺と、俺がチームを組む選手は、拳と拳が赤いロープで繋がっている」
「そうなの?」
「そうなんだよ。つまりこいつを辿って行けば、ラトニークの代表チームに合流できるってわけだ!」
「なるほどなるほど! やっぱリュゲル兄はスゲーよな! なんでも知ってるもんなー!」
「言うなよ、ガンダレス。それ以上何も言うな」
「わかったよ、リュゲル兄!」
☆☆☆☆☆
アースイレブンとバンダは森の中の開けた先に行くと、草地がフィールドのサッカーコートを見つけた。見晴らしもいいし空気も澄んでいるので練習のし甲斐がありそうだと井吹と天馬も思う。
「なかなかいい場所だな」
「じゃあ、さっそく練習試合だ!」
「バンダも一緒にやろうよ!」
「えっ、ホントに!? 一緒にやってもいいの!? やったー!」
「俺はやめておく」
「剣城?」
「調子悪いのかな?」
「…………」
信助に誘われて喜びの声を上げるバンダ。しかしニセ剣城が練習から抜けたので神童と葵はどうしたのかと思ったが、みんなの一番うしろにいた瑞貴が少し眉をしかめ目を細めていたことには、誰も気づかなかった。
「では、数合わせでここは私も見物する側に回ることにします」
「ねえ、ねえねえねえ! 早くやろうよ!」
「ああ!」
人数を偶数にするために座名九郎も見学に回る。早く練習したくてうずうずしているバンダに、天馬は頷いてチーム分けを始める。