緑の惑星ラトニーク!
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「こういうとき、チキュウの人はなんて言うんだっけ?」
「えっ。『こんにちは』かな?」
「そうそう! コンニチハ!」
「「「「「こんにちは……」」」」」
頭を下げて地球の挨拶をする少年に、アースイレブンは思わずというように返した。
「僕はバンダ。ラトニークを代表してこの星を案内します! よろしく!」
「「「「「よ、よろしく……」」」」」
「バンダは外の世界の人々に興味があるようで、自分から案内役を買って出たのです」
「僕、自分の知らない世界のことなんでも知りたいんだ。……みんなに『変わってる』って言われるけどね」
「そんなことないよ。知らないことを知りたいって言う気持ちは、とても大事だと思うよ」
「わあっ! ありがとうございます! えっと……」
「私はアースイレブンのコーチ、円堂瑞貴。よろしくね」
「はい! よろしくお願いします!」
瑞貴がそう言うと、今まで否定されていた自分の好奇心が認められたように思えて、バンダ=コローギュはとても嬉しそうに声を上げた。
「さーて、最初はどこ行く? みんなどこへ行くと喜ぶ?」
「どこって言われても……」
「何があるか知らないですし……」
「バンダ、俺たちはサッカーできる所がいいな」
「そっか! やっぱり、チキュウ人もサッカー好きなんだね!」
バンダに尋ねられても初めて来た星なのでどこがいいのかもわからないと、さくらと真名部たちは苦笑していると、天馬がボールを取り出してそう言った。それにバンダは自分と同じように天馬たちがサッカーを好きと知り、喜びの踊りなのかアクロバティックな動きをする。
(『チキュウ人もサッカーが好き』、一つ覚えた!)
新たに外の世界のことを知れて嬉しそうにするバンダを、天馬たちもつられて笑っていた。
――黒岩とみのりはいつも通りギャラクシーノーツ号に戻ったので、瑞貴がいつも通り保護者としてみんなと行動を共にするようになった。サッカーができるようにアースイレブンはユニフォームに着替え、バンダの案内で森の中を進む。
「バンダもサッカー好きなんだね」
「もちろん! だから君たちとの試合、楽しみなんだ!」
「この星の運命がかかった試合でもか?」
「コラッ、隼人くん!」
天馬と楽しそうに会話をするバンダに向かって、トゲトゲした口調で尋ねる瞬木に瑞貴が少し厳しい声音でたしなめると……。
「うん! そんな大事な試合に出られること自体、スゴいことだもん!」
「もし負けたら、って思わないのか?」
「チキュウ人はそんなこと考えて試合するの?」
「能天気な奴だぜ……」
「いや、むしろそう思えるほうがいい結果を生むかもしれないよ」
再び尋ねる瞬木にバンダは逆にそれのどこがおかしいのかと言ったので、鉄角は若干呆れ、皆帆はバンダの前向きさに感心していた。
前方から見えた景色に好葉が駆け出すと、木の杭が赤いロープで繋がれた先にある花畑に加担の声を上げる。
「あっ! うわ~!」
「キレ~イ!」
「これほど美しく芳しい花畑はみたことがありません」
「行ってみようぜ!」
「危ない!」
さくらも真名部も感動していると、近くで見るためロープを乗り越えようとする九坂。するとバンダが強い口調と共に九坂の首根っこをつかんで思いっきりうしろに引っ張り、不意を突かれたのもありその反動で九坂は尻餅をついた。
「何すんだよ!」
「赤いロープの向こうは『マドワシソウ』の土地。行っちゃダメだ!」
さっきまでの明るい口調と違うバンダ。その様子をあとから追って来た天馬たちも駆け寄って九坂たちに事情を聞く。
「どうしたんだ!?」
「どうもうこうも、あいつが……!」
「見て!」
ブンッ! コツンッ。
バンダが投げた小石が花畑の何もない空中で当たると同時に景色が変わる。花畑がなくなり打って変わって黒い森となり、不気味な雰囲気や大きな食獣植物もいた。
「「きゃあぁぁあああ!」」
「ウッ!」
「わぁ~!」
地球にあるウツボカズラに似た大きな食獣植物――マドワシソウにさくらと葵は悲鳴を上げ、さすがの瑞貴もビクつくが、好葉は三人とは逆に面白そうに見ていた。
「おおっ……!?」
「みんなは幻を見てたんだ。マドワシソウは花畑で動物を惑わせて捕らえ自分の栄養にする」
「つまり、食べちゃうってことだね……」
「ええっ!?」
「そういうことは早く言えよ!」
バンダの説明に皆帆が要約すると信助は目を見開き、九坂はあと一歩で自分が栄養になることにゾッとして声を上げた。
「えっ。『こんにちは』かな?」
「そうそう! コンニチハ!」
「「「「「こんにちは……」」」」」
頭を下げて地球の挨拶をする少年に、アースイレブンは思わずというように返した。
「僕はバンダ。ラトニークを代表してこの星を案内します! よろしく!」
「「「「「よ、よろしく……」」」」」
「バンダは外の世界の人々に興味があるようで、自分から案内役を買って出たのです」
「僕、自分の知らない世界のことなんでも知りたいんだ。……みんなに『変わってる』って言われるけどね」
「そんなことないよ。知らないことを知りたいって言う気持ちは、とても大事だと思うよ」
「わあっ! ありがとうございます! えっと……」
「私はアースイレブンのコーチ、円堂瑞貴。よろしくね」
「はい! よろしくお願いします!」
瑞貴がそう言うと、今まで否定されていた自分の好奇心が認められたように思えて、バンダ=コローギュはとても嬉しそうに声を上げた。
「さーて、最初はどこ行く? みんなどこへ行くと喜ぶ?」
「どこって言われても……」
「何があるか知らないですし……」
「バンダ、俺たちはサッカーできる所がいいな」
「そっか! やっぱり、チキュウ人もサッカー好きなんだね!」
バンダに尋ねられても初めて来た星なのでどこがいいのかもわからないと、さくらと真名部たちは苦笑していると、天馬がボールを取り出してそう言った。それにバンダは自分と同じように天馬たちがサッカーを好きと知り、喜びの踊りなのかアクロバティックな動きをする。
(『チキュウ人もサッカーが好き』、一つ覚えた!)
新たに外の世界のことを知れて嬉しそうにするバンダを、天馬たちもつられて笑っていた。
――黒岩とみのりはいつも通りギャラクシーノーツ号に戻ったので、瑞貴がいつも通り保護者としてみんなと行動を共にするようになった。サッカーができるようにアースイレブンはユニフォームに着替え、バンダの案内で森の中を進む。
「バンダもサッカー好きなんだね」
「もちろん! だから君たちとの試合、楽しみなんだ!」
「この星の運命がかかった試合でもか?」
「コラッ、隼人くん!」
天馬と楽しそうに会話をするバンダに向かって、トゲトゲした口調で尋ねる瞬木に瑞貴が少し厳しい声音でたしなめると……。
「うん! そんな大事な試合に出られること自体、スゴいことだもん!」
「もし負けたら、って思わないのか?」
「チキュウ人はそんなこと考えて試合するの?」
「能天気な奴だぜ……」
「いや、むしろそう思えるほうがいい結果を生むかもしれないよ」
再び尋ねる瞬木にバンダは逆にそれのどこがおかしいのかと言ったので、鉄角は若干呆れ、皆帆はバンダの前向きさに感心していた。
前方から見えた景色に好葉が駆け出すと、木の杭が赤いロープで繋がれた先にある花畑に加担の声を上げる。
「あっ! うわ~!」
「キレ~イ!」
「これほど美しく芳しい花畑はみたことがありません」
「行ってみようぜ!」
「危ない!」
さくらも真名部も感動していると、近くで見るためロープを乗り越えようとする九坂。するとバンダが強い口調と共に九坂の首根っこをつかんで思いっきりうしろに引っ張り、不意を突かれたのもありその反動で九坂は尻餅をついた。
「何すんだよ!」
「赤いロープの向こうは『マドワシソウ』の土地。行っちゃダメだ!」
さっきまでの明るい口調と違うバンダ。その様子をあとから追って来た天馬たちも駆け寄って九坂たちに事情を聞く。
「どうしたんだ!?」
「どうもうこうも、あいつが……!」
「見て!」
ブンッ! コツンッ。
バンダが投げた小石が花畑の何もない空中で当たると同時に景色が変わる。花畑がなくなり打って変わって黒い森となり、不気味な雰囲気や大きな食獣植物もいた。
「「きゃあぁぁあああ!」」
「ウッ!」
「わぁ~!」
地球にあるウツボカズラに似た大きな食獣植物――マドワシソウにさくらと葵は悲鳴を上げ、さすがの瑞貴もビクつくが、好葉は三人とは逆に面白そうに見ていた。
「おおっ……!?」
「みんなは幻を見てたんだ。マドワシソウは花畑で動物を惑わせて捕らえ自分の栄養にする」
「つまり、食べちゃうってことだね……」
「ええっ!?」
「そういうことは早く言えよ!」
バンダの説明に皆帆が要約すると信助は目を見開き、九坂はあと一歩で自分が栄養になることにゾッとして声を上げた。