緑の惑星ラトニーク!
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「私はちょっと苦手だな……」
「私も……」
「ウチは好き。虫さんって、短い命を一生懸命生きてるから」
「森村らしいな」
「ホント? エヘヘッ」
葵や野咲さくらが苦笑していると、森村好葉は虫の一生が素晴らしいと告げたので、なんとも彼女らしい理由だと九坂は微笑んだ。
「瑞貴さんは平気なんですか?」
「ムカデや蜂とかは苦手だけど、カブト虫とかクワガタとか蝶は大好きだよ。昔、守たちと山で合宿していたときは虫なんてしょっちゅう出ていたし、特訓の合間に虫捕りもしていたから」
「確かに。虫といってもカッコいいのもいますしね」
ふとみのりが尋ねてみると、瑞貴もある程度の虫は平気だと言ったので市川座名九郎も納得した。
〈では、到着をお待ちしております〉
そう告げてイシガシが通信を切ると、着陸に備えるために全員それぞれ座席に座る。
「この星に、四つ目の希望のカケラがあるかもしれない……」
「全部手に入れれば全ての星が救われるって本当かな?」
「カトラの言う通り、三つの石を手に入れることができたんだ。いい加減な話じゃないよ」
「そうだね」
「「…………」」
天馬と信助がそう会話していると、ニセ剣城は任務のため一言一句逃さぬよう耳を傾け、みのりはやはり自分の前にはカトラが現れないことに複雑な思いをしていた。
――ギャラクシーノーツ号が無事にラトニークステーションに着陸し、全員外に出るとイシガシが出迎えてくれて、外へと案内してくれる。
「惑星ラトニークへようこそ」
「虫から進化した種族かぁ……」
「やっぱり、なんだか怖い……」
「大丈夫」
「「うん……」」
「今日の好葉ちゃん、なんだかとても頼もしいね」
「エヘヘ……!」
少し怯えるさくらと葵を宥める好葉に瑞貴がそう言うと、サッカー以外では滅多に言われない『頼もしい』という言葉を聞いて照れくさそうに笑った。
「ご心配なく。彼らはとても礼儀正しく、穏やかな種族です。ただ彼らは――」
イシガシのその言葉の先は、アースイレブンに大きな衝撃を与えるのだが、それはまた別の話。
アースイレブンがラトニークステーションを出ると、木々や森ばかりの緑豊かな景色が飛び込んできたのと同時に、たくさんのラトニーク人がそこにいた。
「「「「「えっ!?」」」」」
ザッ、ザッ――……。
一斉に頭を下げたラトニーク人に天馬たちは驚くと、奥から十一人の同じく服を着たラトニーク人を連れた女性が現れた。直観で彼らがラトニークイレブンと監督だとわかり、若干身構えるが……。
「アースイレブンのみなさん。遥な旅路を経て、ラトニークにようこそいらっしゃいました。私たちはあなた方チキュウ人を心より歓迎致します」
「「「「「歓迎致します!」」」」」
「「「「「…………」」」」」
星の運命を左右するこのグランドセレスタギャラクシーは、対戦相手は『自分たちの星を滅ぼしに来た敵』と認識されている。しかし監督もラトニークイレブンも敵意は感じられず、本当に天馬たちを歓迎しているようだ。
アースイレブンや瑞貴が呆然としている中、黒岩が前に出た。
「丁重なお出迎え、感謝致します」
「私は、監督を務めるシムール」
「黒岩です」
ラトニークイレブンの監督・シムール=フォロモナと黒岩は、挨拶と共に握手を交わした。他のラトニーク人が両腕を胸の前にクロスして目を閉じると、歓迎の歌を歌う。その美しいハーモニーは地球の合唱団と劣らないほど美しい。
「わあっ……!」
「ステキな歌声……!」
「綺麗……!」
「ホントだ……!」
好葉や瑞貴はともかく、虫が進化したラトニーク陣にずっと緊張していた葵とさくらも、その歌声の虜になっていた。
「慣れない土地での試合、大変でしょう。選手に案内させますので、私たちの星をもっと知ってください」
「礼儀正しくていい人たちだね!」
「うん!」
「裏がなければ、いいけどね」
「どういうこと?」
「いい人ぶってる奴は、信用できねぇ」
「そんな……」
ラトニーク人に天馬と信助はさっそく好感を持つが、瞬木はまだ警戒をしているようだ。
「えーと、えーと……」
「「「「「!」」」」」
突然ラトニークイレブンから、一人の少年が出て来て監督の二人を通り過ぎると、葵たちの前にやって来た。
「私も……」
「ウチは好き。虫さんって、短い命を一生懸命生きてるから」
「森村らしいな」
「ホント? エヘヘッ」
葵や野咲さくらが苦笑していると、森村好葉は虫の一生が素晴らしいと告げたので、なんとも彼女らしい理由だと九坂は微笑んだ。
「瑞貴さんは平気なんですか?」
「ムカデや蜂とかは苦手だけど、カブト虫とかクワガタとか蝶は大好きだよ。昔、守たちと山で合宿していたときは虫なんてしょっちゅう出ていたし、特訓の合間に虫捕りもしていたから」
「確かに。虫といってもカッコいいのもいますしね」
ふとみのりが尋ねてみると、瑞貴もある程度の虫は平気だと言ったので市川座名九郎も納得した。
〈では、到着をお待ちしております〉
そう告げてイシガシが通信を切ると、着陸に備えるために全員それぞれ座席に座る。
「この星に、四つ目の希望のカケラがあるかもしれない……」
「全部手に入れれば全ての星が救われるって本当かな?」
「カトラの言う通り、三つの石を手に入れることができたんだ。いい加減な話じゃないよ」
「そうだね」
「「…………」」
天馬と信助がそう会話していると、ニセ剣城は任務のため一言一句逃さぬよう耳を傾け、みのりはやはり自分の前にはカトラが現れないことに複雑な思いをしていた。
――ギャラクシーノーツ号が無事にラトニークステーションに着陸し、全員外に出るとイシガシが出迎えてくれて、外へと案内してくれる。
「惑星ラトニークへようこそ」
「虫から進化した種族かぁ……」
「やっぱり、なんだか怖い……」
「大丈夫」
「「うん……」」
「今日の好葉ちゃん、なんだかとても頼もしいね」
「エヘヘ……!」
少し怯えるさくらと葵を宥める好葉に瑞貴がそう言うと、サッカー以外では滅多に言われない『頼もしい』という言葉を聞いて照れくさそうに笑った。
「ご心配なく。彼らはとても礼儀正しく、穏やかな種族です。ただ彼らは――」
イシガシのその言葉の先は、アースイレブンに大きな衝撃を与えるのだが、それはまた別の話。
アースイレブンがラトニークステーションを出ると、木々や森ばかりの緑豊かな景色が飛び込んできたのと同時に、たくさんのラトニーク人がそこにいた。
「「「「「えっ!?」」」」」
ザッ、ザッ――……。
一斉に頭を下げたラトニーク人に天馬たちは驚くと、奥から十一人の同じく服を着たラトニーク人を連れた女性が現れた。直観で彼らがラトニークイレブンと監督だとわかり、若干身構えるが……。
「アースイレブンのみなさん。遥な旅路を経て、ラトニークにようこそいらっしゃいました。私たちはあなた方チキュウ人を心より歓迎致します」
「「「「「歓迎致します!」」」」」
「「「「「…………」」」」」
星の運命を左右するこのグランドセレスタギャラクシーは、対戦相手は『自分たちの星を滅ぼしに来た敵』と認識されている。しかし監督もラトニークイレブンも敵意は感じられず、本当に天馬たちを歓迎しているようだ。
アースイレブンや瑞貴が呆然としている中、黒岩が前に出た。
「丁重なお出迎え、感謝致します」
「私は、監督を務めるシムール」
「黒岩です」
ラトニークイレブンの監督・シムール=フォロモナと黒岩は、挨拶と共に握手を交わした。他のラトニーク人が両腕を胸の前にクロスして目を閉じると、歓迎の歌を歌う。その美しいハーモニーは地球の合唱団と劣らないほど美しい。
「わあっ……!」
「ステキな歌声……!」
「綺麗……!」
「ホントだ……!」
好葉や瑞貴はともかく、虫が進化したラトニーク陣にずっと緊張していた葵とさくらも、その歌声の虜になっていた。
「慣れない土地での試合、大変でしょう。選手に案内させますので、私たちの星をもっと知ってください」
「礼儀正しくていい人たちだね!」
「うん!」
「裏がなければ、いいけどね」
「どういうこと?」
「いい人ぶってる奴は、信用できねぇ」
「そんな……」
ラトニーク人に天馬と信助はさっそく好感を持つが、瞬木はまだ警戒をしているようだ。
「えーと、えーと……」
「「「「「!」」」」」
突然ラトニークイレブンから、一人の少年が出て来て監督の二人を通り過ぎると、葵たちの前にやって来た。