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「信助、怪我してるんじゃないのか?」
「えっ! あっ、そ、そんな……」
「信助さん。ムリをしてはいけません」
「「!」」
「恐らく、みんなに心配をかけまいと黙っていたのでしょう。鉄角さんはそれを知って、全力でカバーしていたのだと思います」
「…………」
「……ごめん」
「そうか……」
誤魔化そうとしたが座名九郎に全てを見抜かれ、鉄角も信助もバツの悪そうにうつむいた。鉄角の全力のディフェンスの意味もわかった天馬は、次いで気を引き締めて声を上げる。
「よし! この先はみんなでカバーしよう!」
「「!」」
「一つのパスも通さないぞ。力を合わせてゴールを守ろう!」
「みんな……!」
天馬の言葉に心得たと真名部も皆帆も好葉も頷いたので、信助や鉄角はみんなが責めるどころか自分たちも守ると決意した気持ちが嬉しかった。
だが、鉄角はやはりさっきのロダンの必殺シュートを止められなかった悔しさが残っており拳を握り締める。
「俺がソウルを出せれば……!」
「鉄角さん」
「!」
「最早みなさんに私の助言など必要ないのかもしれませんが、一つだけ」
「……?」
「私は獅子王の演技に悩んだ末、心の底から沸き上がる叫びを感じました。それが粗ぶる獅子の目覚めだったのです」
座名九郎の言う『粗ぶる獅子』がソウル・ライオンなのだと、鉄角は気づいて目を見開いた。
「真正面から向き合ってみてはどうですか? あなた自身の心と」
「っ……。心と真正面から向き合う……――!」
一度顔をうつむけた鉄角だが、次に顔を上げたときには迷いがはれたように真っ直ぐな目をしていた。
「ロダン!」
「あぁん?」
「これ以上勝手なことをするな! 俺の指示に従え、いいな!?」
「怖い顔するなよ。点取ってやったろ」
「クッ……!」
(もうちょっと付き合ってあげるよ。君の『サッカー』って奴をさ)
「……いかんな、このままでは」
指示を無視したが結果は出したというロダンにアルベガはそれ以上言うことができなかった。だが、チームの和にヒビが生じていると察したカルデラはそう呟いた。
試合が再開されエトゥナがドリブルすると、アルベガが指示を出す。
「オフェンス! A1-7-01だ!」
「えいやっ!」
「クッ!」
エトゥナは九坂と接触する前にボールを宙に大きく上げてループパスを出す。ネバドに向かうと思いきや、その横を走るプロモに向かって行くが、皆帆には予想通りだ。
「それは読めていたよ! 森村さん!」
「はい!」
「ふんっ! ロダン!」
「へへっ!」
「来る!」
皆帆と好葉がダブルディフェンスを仕掛けようとするも、それより先にプロモが中央のロダンに回してしまった。また必殺シュートを放つつもりだと察した信助は構える。
(『心と真正面から向き合う』……)
『サッカーは生き物だ。目を背ければ襲いかかって来る野獣だ。食われるのが嫌なら、目を逸らさず全てを見るんだ』
鉄角はゴールに向かって走りながら以前、剣城京介が似たようなことを言っていたのを思い出した。サッカーと向き合うように、自分の心とも同じように向き合うべきだと悟る。
「カザンライ!」
「やらせるか! 見せてやるぜ! 俺の中の『サッカー』という野獣の姿を!」
パアアァァアアア――……!
今までで一番の青白い光が、鉄角の体から溢れ出た……!
☆コーチの 今日の格言☆
気になるのに理屈じゃわからないってことは、直観が伝えているんだよ
以上!!
「えっ! あっ、そ、そんな……」
「信助さん。ムリをしてはいけません」
「「!」」
「恐らく、みんなに心配をかけまいと黙っていたのでしょう。鉄角さんはそれを知って、全力でカバーしていたのだと思います」
「…………」
「……ごめん」
「そうか……」
誤魔化そうとしたが座名九郎に全てを見抜かれ、鉄角も信助もバツの悪そうにうつむいた。鉄角の全力のディフェンスの意味もわかった天馬は、次いで気を引き締めて声を上げる。
「よし! この先はみんなでカバーしよう!」
「「!」」
「一つのパスも通さないぞ。力を合わせてゴールを守ろう!」
「みんな……!」
天馬の言葉に心得たと真名部も皆帆も好葉も頷いたので、信助や鉄角はみんなが責めるどころか自分たちも守ると決意した気持ちが嬉しかった。
だが、鉄角はやはりさっきのロダンの必殺シュートを止められなかった悔しさが残っており拳を握り締める。
「俺がソウルを出せれば……!」
「鉄角さん」
「!」
「最早みなさんに私の助言など必要ないのかもしれませんが、一つだけ」
「……?」
「私は獅子王の演技に悩んだ末、心の底から沸き上がる叫びを感じました。それが粗ぶる獅子の目覚めだったのです」
座名九郎の言う『粗ぶる獅子』がソウル・ライオンなのだと、鉄角は気づいて目を見開いた。
「真正面から向き合ってみてはどうですか? あなた自身の心と」
「っ……。心と真正面から向き合う……――!」
一度顔をうつむけた鉄角だが、次に顔を上げたときには迷いがはれたように真っ直ぐな目をしていた。
「ロダン!」
「あぁん?」
「これ以上勝手なことをするな! 俺の指示に従え、いいな!?」
「怖い顔するなよ。点取ってやったろ」
「クッ……!」
(もうちょっと付き合ってあげるよ。君の『サッカー』って奴をさ)
「……いかんな、このままでは」
指示を無視したが結果は出したというロダンにアルベガはそれ以上言うことができなかった。だが、チームの和にヒビが生じていると察したカルデラはそう呟いた。
試合が再開されエトゥナがドリブルすると、アルベガが指示を出す。
「オフェンス! A1-7-01だ!」
「えいやっ!」
「クッ!」
エトゥナは九坂と接触する前にボールを宙に大きく上げてループパスを出す。ネバドに向かうと思いきや、その横を走るプロモに向かって行くが、皆帆には予想通りだ。
「それは読めていたよ! 森村さん!」
「はい!」
「ふんっ! ロダン!」
「へへっ!」
「来る!」
皆帆と好葉がダブルディフェンスを仕掛けようとするも、それより先にプロモが中央のロダンに回してしまった。また必殺シュートを放つつもりだと察した信助は構える。
(『心と真正面から向き合う』……)
『サッカーは生き物だ。目を背ければ襲いかかって来る野獣だ。食われるのが嫌なら、目を逸らさず全てを見るんだ』
鉄角はゴールに向かって走りながら以前、剣城京介が似たようなことを言っていたのを思い出した。サッカーと向き合うように、自分の心とも同じように向き合うべきだと悟る。
「カザンライ!」
「やらせるか! 見せてやるぜ! 俺の中の『サッカー』という野獣の姿を!」
パアアァァアアア――……!
今までで一番の青白い光が、鉄角の体から溢れ出た……!
☆コーチの 今日の格言☆
気になるのに理屈じゃわからないってことは、直観が伝えているんだよ
以上!!