強烈! シュートカウンター‼
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瑞貴と神童と井吹は崖を乗り越えることに成功した。スタジアムまで道のりはまだあるが、ちょうどトロッコロードに辿り着いたため、トロッコに乗って移動しつつ体力を温存する。
「聞きたいことってなんだ?」
「えっ」
「さっき、そう言ってただろ?」
「あ、ああ。――火山で機械の鳥に襲われたとき、なんで逃げずに戻って来た?」
「えっ?」
「瑞貴さんと俺が、あの機械の鳥を追っ払えないと思ったのか?」
「……そうかもな」
「フッ」
「ちょっと? 若干私に対しても失礼なんだけど?」
「ハハッ」
「すみません」
神童が苦笑するように笑うと、井吹は前みたいに噛みつかずに笑った。神童の本心は別にあるともうわかっているからだ。それに瑞貴が半目になりつつ茶化すように言うと、井吹は今度こそ声を上げて笑い、神童は再び苦笑して謝った。
「あっ。二人共、もうすぐ着くよ」
「「はい」」
瑞貴がそう言うと二人は少し身構えた。トロッコが到着するときはスピードは弱めても駐車ブロックとぶつかるときに反動が来るためである。
まだまだ先は長いため次のトロッコ乗り場を確認し、神童は先に降りる。
「次はあっちか。――わっ!?」
「拓人くん!」
「っ!」
ガシッ!
飛び上がって降りると熱気で足場が崩れたのでバランスを失う神童の腕を、瑞貴より先に井吹がつかんだ。
「あ、ありがとう」
「フッ。こっちこそ」
「!」
「いや、なんでもない」
「……先を急ごう」
「へっ」
(なんか似てるし、案外いいコンビだよね、この二人)
どこかぶっきらぼうに神童がそう言うと、井吹は軽く頭を掻いてトロッコから降りた。そんな二人を見た瑞貴は素直じゃないと苦笑し続けて降りる。
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ゴールに向かってドリブルするエトゥナの前に鉄角が立ちはだかると、エトゥナはニッと笑ってボールを上げた。
「マグマカーペット!」
「フットワークドロウ!」
「鉄角……!」
二度は同じ手をくわないと鉄角が必殺技を出し、エトゥナからボールを奪った。いいプレーをする彼に信助も自然と笑みが浮かぶ。
それからもガードンイレブンは次々とアースイレブンのゴールを目指すが、全て鉄角があと一歩の所で阻んでいる。
「防ぐだけじゃ、局面は変わらねぇ……。やってみるか!」
誰よりも動いているため息が上がっている鉄角は、何かを思いついたのか見つめていた右手の平を拳に変えた。
「ヴェス!」
「オウッ!」
ネバドが九坂と接触する前にボールを回し、ヴェスは絶好のシュートチャンスを得る。
「カザンガン!」
「っ……!」
「俺に任せろ!」
「!」
先制点を奪ったシュートが再びやって来たので信助は構えたが、鉄角が声を上げて制した。
「デッドストレート!」
「あっ!」
「攻撃こそが最大の防御だ!」
なんと鉄角はボクシングの構えをして一回転すると、その勢いで右足を思いっきり伸ばし必殺シュートを蹴り返した。まるでカウンターされたロングシュートが、威力を上乗せしてガードンゴールへと一気に進んで行く。その威力に信助も目を見開いた。