強烈! シュートカウンター‼
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ブオオオ――……!!
《絶好の位置にボールが戻って来た!》
「剣城、撃て!」
「ふんっ!」
「グリッドD4 Adjust!」
熱風により戻って来たボールがニセ剣城の足元に再び戻ると、天馬の指示でニセ剣城はシュートを撃つ。しかしアルベガに弾かれてしまった。
「クッ」
「これがアースイレブンのストライカーか? 大したことはないな」
「何っ!?」
「データ以上の数値は何もない。もっと未知の領域があると期待したが拍子抜けだ」
「……っ!」
「剣城くん、まだ調子悪いのかな?」
「…………」
ガッカリだというアルベガにニセ剣城が歯を食いしばると、葵はサザナーラのとき体調不良で欠席したことを思い出して心配する。黒岩流星が意味あり気な沈黙をしていたことは、誰も気づかなかった。
☆☆☆☆☆
ドオンッ!! ドオンッ!!
あちこちの火山が活性化するように噴火し、その衝撃で地震も起こるので、度々足止めされる井吹と神童と瑞貴の三人は思うように進めなかった。
「大丈夫かな、あいつら」
「……長老は気になることを言っていた」
「!」
「それって、『もしガードンが全員攻撃を仕掛けてきたら、攻めるな』ってこと?」
「はい」
別れる間際にログロスはそう告げた。しかし理由は教えてもらえなかったので、ずっと三人の心に引っかかっている。
「あれか……。あのじいさん、適当なことを言って俺たちを混乱させる気じゃないのか?」
「その可能性もあるが……ただ、あの目は何かを伝えようとしてるみたいだった……」
「気になるのに理屈じゃわからないってことは、直観が伝えているんだよ。今は心に留めておこう」
「フッ、そうですね」
井吹の言うことも一理あると思った神童に瑞貴がそう励ますと、神童は頷いた。
「そんなことより、ゴールを守っている西園のほうが気になるぜ」
「俺は信助を信頼している。大丈夫さ」
「っ!」
迷いなくそう告げた神童に井吹は目を見開くと、ずっと思っていたことを訊きたいため問いかける。
「……神童」
「なんだ?」
「その、訊きたいことが――」
ズシイィィイインッ!!
「「「!」」」
今までで一番大きい火山の噴火がした。三人は横穴に入って落ちて来る石から身を守る。そして止んだことを確認し、危険はないかと周りを見渡すが……なんと進む先の道に大きな岩が落ちていた。火山の中から出て来たようでマグマも一部張りついている。
「道が塞がれちまった!」
「これを退かすのも危険だね……」
「ここを登るしかないな」
「へっ……いいねぇ……」
「二人共、慎重に行こう」
「「はい!」」
崖を登って大岩をよけるしかないと神童が告げると、井吹はその高さから若干口を引きつらせて笑った。しかしこの星の岸壁は脆い所があるため、瑞貴は二人に注意をするのだった。
☆☆☆☆☆
攻めも守りも両チームは一歩も許さず、時間が過ぎていく一方だ。そこへミスティがドリブルで上がるとアルベガが指示を出す。
「ヴェス! 2ポイント5だ!」
「了解!」
「ホイッ!」
ミスティのパスをヴェスが足を伸ばして受け取ると、真名部が駆け出してきた。
「僕が止める!」
「ふっ! カザンガン!」
「ぶっとびパンチ!」
真名部をかわしたヴェスはボールを両足で地中に潜らせると、マグマのパワーを注入する。そして噴火の勢いで地中から出てきたボールはカザンガンのような高速で強烈な一撃を放つも、信助がしっかり弾いた。