強烈! シュートカウンター‼
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三人がスタジアムに向かっている中でも試合は進み、ドリブルする座名九郎の動きをアルベガはモノクル型コンピューターで計算していた。
「ディフェンス! C06から02だ!」
「あっ!」
アルベガの指示で座名九郎の前にメラピル=セレクタが立ち塞がると、座名九郎が戸惑っている間にマヨン=クレステがボールを奪い、ヴェス=ホーネへとパスを出す。
「ヴェス!」
《HeyHe~y! ガードンの反撃の開始か!?》
「ヴェス! 03から2-7へ!」
「了解! ふんっ!」
次のアルベガの指示でヴェスは左サイドにいるコトパクに回すと、そこへ真名部陣一郎が駆け出していた。
「見えていましたよ!」
「何っ!?」
「ふっ!」
「よし!」
「やるな……ここまで勝ち抜いてきた実力は侮れないか」
真名部が弾いたボールを天馬が受け取りドリブルする。計算のズレが生じるのはアースイレブンの実力がそれほど高いと理解し、アルベガは面白そうに笑っていた。
そんなアルベガの様子を、ベンチから見ていた水川みのりは彼がGKと同時に司令塔の役割もあると悟る。
「あのキーパー……全員の動きを瞬時に計算しているわ」
「全員って……敵も味方もですか?」
「ええ、だから攻守の切り替えにも素早く対処している。手強いわね」
「……っ、みんなー! 負けるなー!」
みのりの解説を聞いてそう簡単に点を取ることもできないと空野葵は危惧したが、自分とチームの気を引き締めるために両手を口元に当てて大声で応援した。
「キャプテン!」
「ふっ!」
「ディフェンス! A1O1をカバー!」
さくらからパスを受け取った天馬がドリブルすると、アルベガが指示を出す。前方にミスティが来たので天馬は左斜めうしろにいる瞬木を見やる。
「ふっ!」
「よし!」
「やらせるか!」
「へっ!」
ネバド=コンダルムが妨害しようとしたが、瞬木は持ち前のスピードでかわした。しかし……。
「わあっ!?」
《Amazing! FWのニーラがいつの間にかディフェンスに加わっていた――っ!! これがアルベガのゲームコントロール能力!! Sow Cool!!》
ニーラ=フェズンのスライディングによってボールは瞬木の元から離れ、ライン際にまで転がるとネバドが拾う。
「行かせねぇぞ!」
「チッ!」
「……――っ!」
迫り来る九坂にネバドは舌打ちをする。それを見たアルベガは次の指示を出そうとすると、足の下から強い熱気を感じてニヤリと笑う。
「フッ。ネバド! 2-3、1ポイント5!」
「っ、へへっ!」
「……?」
「ふっ!」
「「えっ!?」」
「わざと外へ!?」
アルベガの指示を聞いて不敵に笑うネバドに九坂は訝しげにすると、なんとネバドは大きくボールを上げた。ラインの外に出そうとする行動に天馬と信助と九坂は驚くが、もっと驚くことを次に目の当たりにする。
ブオオオ――……!!
ラインの外にある噴射口から勢いよく熱風が出ると、それを受けたボールが反射してフィールド内に戻る。
《Wao! スタジアム地下の高熱排気システムが作動! 熱風でボールが押し戻されたぜ、Beibe!!》
「ふんっ!」
「おい、そんなのアリかよ!?」
戻ってきたボールは九坂たちが戸惑っている間にプロモが取り、ドリブルで進んで行く。
「ニーラ!」
「ふっ!」
「甘いね!」
パスを受け取ったニーラに今度は皆帆和人が走り出して、ヘディングでラインの外へと出した。