翼を捨てた戦士たち
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シンテンシティの未開地に降り立ったスターシップスタジアムのが見え、イシガシ=ゴーラムも迎えにきた。アースイレブンはユニフォームを着て待機していたものの、肝心の瑞貴と神童と井吹が戻って来ないので眉を下げる。
「神童先輩たち、遅いね……」
「試合、始まっちゃうよ……」
「ホントに帰すつもりがあるのか?」
「「「「「えっ?」」」」」
腰に両手を当てた瞬木の言葉に、葵や信助たちは驚いて顔を向けた。
「いくら敵対してるからって、同じ星の住人だろ?」
「でも帰すつもりがないなら、わざわざ言いに来る必要はないよね」
「いえ、僕たちを陥れる罠とも考えられます」
「おい、疑い出したらキリがないぞ」
「ウウッ……」
皆帆や真名部がそれぞれ意見を出すが、鉄角の言う通り一度疑ったらとことん疑ってしまうし周りも不安になる。好葉も心配のあまり泣きそうだ。
「長老は『必ず戻す』って言ってるんだ。信じよう!」
「全員そろわないようですが、どうなさいますか?」
パシュンッ!
「行くぞ」
「では、ご案内致します」
ギャラクシーノーツ号から黒岩流星が水川みのりを連れて出て来たので、イシガシはスターシップスタジアムへと案内を始める。それに天馬たちは付いて行く
井吹のいない今、GKは信助だけだ。このまま井吹が間に合わないときは自分が出ないといけないので、信助は内心ドキドキしていると、市川座名九郎が声をかけて来る。
「舞台袖にいるときも、気持ちを高めて出番を待ちます。いつお呼びがかかってもいいように、準備しておきましょう」
「うん、そうだね!」
信助は気を引き締めるため両手を頬にパンッと当て、再度身を引き締めた。
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神童と井吹はガードン人に捕まったまま先ほどの鉱山で何度か同じことをしたあと、移動するのか自分たちを運ぶガードン人は同じ方向に飛んでいく。その先にあるのは……。
「何っ!? 火口だと!?」
なんと流れるマグマが生まれた場所――山の火口だった。それを見た神童は最悪の状況を考える。
「まさかあの中へ?!」
「いいい、いいねぇ!」
井吹も口では強がっているが冷や汗が出ている。するとガードン人は一気にスピードを上げ、さらに高度を高くして飛んでいく。ログロスに背負ってここまで運んでもらった瑞貴も、火口の近くの岩場に降り立つ。
瑞貴はログロスと共に空を見上げると豆粒くらいしか見えない位置から、なんと神童と井吹はガードン人に拘束を解かれ真っ逆さまに落ちていく。
「「うわあぁぁあああ!」」
「いやああっ!」
河口に向かって落ちていく教え子たちを助けるため、瑞貴は急いで駆け出そうとすると……。
パアアアッ……――シュンッ!
「ムッ!」
「あれは!」
「「うおおぉぉおおお!」」
ズシイィィイインッ!!
神童と井吹の体から放たれる青白い光を纏う姿に、ログロスと思わず足を止めた瑞貴は目を見開く。そして二人が大きな音を立てて落ちたのは火口の中にある岩場だった。
「「…………!」」
足元には衝撃による小さなクレーターができたが二人は痛みがない。それどころか今起きたことに驚いて神童も井吹も自分の両手を見ながら驚いていた。
「拓人くん! 宗正くん!」
ガバッ!
「なあっ!?」
「み、瑞貴さん!?」
「よかった……二人共、無事でよかったよぉ……」
「「…………!」」
ログロスに再びおぶってもらった瑞貴は岩場に到着するや否や、即座に井吹と神童に抱きついて涙を浮かべた。二人は顔を赤らめながら驚いたものの、涙ぐむ瑞貴の姿を見て何も言えず、井吹は目を逸らして頬を掻き、神童は微笑みながら瑞貴の肩に安心させるよう手を置いた。