皆帆のオウンゴール!
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サザナーラステーションにあるギャラクシーノーツ号に戻ったアースイレブン。ミーティングも終わり、通路にあるテーブルで信助が天馬と葵と一緒にジュースを飲んでいると、車掌・蒲田静音から驚きの事実を告げられる。
「ええっ!? 地球と通信できるの!?」
「言ってなかったっけ? 一週間に一度10分間、電磁波の状態がいいときだけね。みんなも並んでるよ。あんたたちも行っといで」
「天馬は秋さんに?」
「ううん、誰とも」
「「えっ?」」
葵が連絡相手のことを問うと、天馬は苦笑して否定するどころか誰とも連絡しないと告げた。それに信助も静音も驚く。
「俺、決めてるんだ。グランドセレスタギャラクシーが終わって、地球に帰るまで、誰とも連絡取らないって」
「天馬……。最後までがんばろうね! 私も一生懸命応援するから!」
「うん!」
両手で拳を作り意気込む葵に、天馬は笑顔で頷いた。
――現在通信を取っているのは瞬木だ。通信待機のあとモニターに映ったのは地球の通信装置を不思議そうにいじる、瞬木瞬と瞬木雄太が映った。向こうも瞬木に気づいて声を上げる。
〈あっ、兄ちゃん!〉
〈あれ? なんか変わった?〉
「ハハッ、ちょっとな」
雰囲気が変わったこと気づいた雄太に瞬木は苦笑したあと、瞬がロボットのプラモデルを瞬木に見せつけるようにモニターにつきつけた。
〈兄ちゃん、見てよこれ! 次郎の奴マヌケだからさ、宇宙超人バロンダーのプラモ盗ってやったんだ! あいつぜーんぜん気がついてないんだぜ? 笑えるだろ、兄ちゃん!〉
「そりゃ笑えるな。……だけど瞬、兄ちゃんが言ったこと覚えているな?」
〈うん! 兄ちゃんに言われた通り、誰にも見られてないし、バレてないよ!〉
「そっか……それはよかった」
嬉々と報告する瞬の行動は立派な窃盗に当たるのだが、瞬木は咎めなかった。しかし、今までならここで終わるだろうが……。
「でも、バロンダーはショックだろうな」
〈えっ?〉
「だってそうだろ? 悪を討つヒーローが泥棒のモノになっちまったんだからな~」
〈あっ……。そんな、俺……〉
「よかったな~瞬、欲しがっていたバロンダーが手に入って」
〈…………!〉
両腕を組んで半目で見ながら告げた瞬木の言葉に、瞬は自分のやったことが間違いだと気づいてショックを受ける。
〈お、俺、バロンダーいらない……〉
「じゃ、返してやるんだな。マヌケな次郎にさ!」
そう言った瞬に、瞬木は親指を立てて笑うのだった。
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〈ピクー!〉
「ん?」
部屋に戻った天馬が扉を開くと同時に声が聞こえ、足元を見るとピクシーがいた。
「ピクシー、いつの間に! ――ん?」
シュンッ……!
天馬がふと奥を見れば、そこにカトラが現れた。
「カトラ!」
《私に、付いて来てください》
「うん!」
宇宙を救う手がかりを手に入れるのだと気づき、天馬は力強く頷いて了承した。
――人知れずギャラクシーノーツ号を出た天馬はカトラに導かれ、ピクシーと共にサザナーラ星を走り回る。アブルックストリートの先にある海底の地下道に入る。
その奥へとカトラが行きあとを追う天馬が見えたのは、泉の中心から青い光が円柱に放たれていた。
「これは……!」
《二つ目の希望のカケラです》
「…………!」