瞬木隼人の闇!
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――土曜日、瞬木は完成したビュンカートを持っておもちゃ屋へやって来た。最新モデルのビュンカートに友達も同級生も興味津々で瞬木を快く迎えて一緒に走らせると、最新モデルのため常にトップで注目を集めた。
すると友達が瞬木のビュンカートを実際に手に取ってどんな構造なのか見ていると、他の同級生もその周りに集まる。だが、その輪には持ち主である瞬木はおらず蚊帳の外だった。全員が迎え入れたのは自分ではなくビュンカートなのだと、瞬木は思い知る。
――夕方、瞬木は街外れにある溜池に来たが、桟橋の橋でビュンカートを持って膝を抱えていた。
『言ったじゃん……友達って言ったじゃんか……。あいつらは俺といたいんじゃない、こいつが目当てなんだ!』
ブンッ! ボチャンッ!
『友達…そんなの嘘っぱちだ……人間なんてこういうもんなんだ……他人を信じちゃダメなんだ……頼ってもいけないんだ……』
自分に言い聞かせるように瞬木はそう呟いた。……そして彼はこの日を境に、人を信じずうわべだけで生きていくようになった。
☆☆☆☆☆
他人を信じないで生きていくと決めた日を思い出した瞬木は、体制はそのままで体を横にして目を閉じた。
「くだらないこと、思い出したな……」
ピンポーン!
「っ、はい」
「僕! 信助だよ! 一緒に練習しない?」
「…………」
今の心境に来訪者は迷惑だったので瞬木は顔をしかめた。しかし返事もして表面上うまくやっていくため無視するわけにもいかず扉を開いた。すると扉の前には信助だけでなく九坂もいて、二人共スポーツバッグを持っていた。
「やっ!」
「お前も来いよ」
「どういうフォーメーションを組めばいいか動いてみようってことになったんだ。それに瑞貴さんがこの星の重力になれるため、外で練習したほうがいいって」
「だから、お前も必要なんだ」
「いいね、賛成だ。やろう!」
瞬木もスポーツバッグを用意し、二人と一緒にギャラクシーノーツ号を出る。この星の重力になれるため、サッカーバトルのときに使ったグラウンドを使用するということで外に出る。
九坂と信助のうしろで歩きながら、瞬木はずっと心に引っかかっているグラーミの言葉が頭によぎる。
『お前、孤独な奴だな。まあ、確かにお前のことを考えてくれる仲間なんて、いないわけだから』
(俺が、孤独……? ちゃんとやってる……大人の対応でみんなとそれなりにうまくやってるじゃないか……)
「…………」
先にユニフォームに着替えてグラウンドに来ていた天馬は、信助と九坂のあとにやって来た瞬木を見やった。
ドリブルする皆帆は真名部へとボールを回し、続いて真名部は瞬木へパスを出す。
「はっ!」
「ふっ!」
「いいぞー! 瞬木から剣城へ! そのままシュート!」
「ふっ!」
「!」
「えっ?」
「「!?」」
走っていたとはいえ瞬木のパスは絶妙な位置だったのに、ニセ剣城へと渡らずボールは奥へバウンドして転がって行く。いつもの剣城らしくないと天馬や信助や神童は目を見開く。
「すまん、もう一度頼む」
「どうした? 調子悪そうだな」
「そうか?」
「ボールの捌きが、いつもと違うなぁって思って」
「……そう見えるか?」
「見える、けど……」
「お前の気のせいだ」
そう言ってニセ剣城はもう一度ポジションへと戻って行った。そのうしろ姿を見ながら天馬たち雷門メンバーは特に不思議に思った。
すると友達が瞬木のビュンカートを実際に手に取ってどんな構造なのか見ていると、他の同級生もその周りに集まる。だが、その輪には持ち主である瞬木はおらず蚊帳の外だった。全員が迎え入れたのは自分ではなくビュンカートなのだと、瞬木は思い知る。
――夕方、瞬木は街外れにある溜池に来たが、桟橋の橋でビュンカートを持って膝を抱えていた。
『言ったじゃん……友達って言ったじゃんか……。あいつらは俺といたいんじゃない、こいつが目当てなんだ!』
ブンッ! ボチャンッ!
『友達…そんなの嘘っぱちだ……人間なんてこういうもんなんだ……他人を信じちゃダメなんだ……頼ってもいけないんだ……』
自分に言い聞かせるように瞬木はそう呟いた。……そして彼はこの日を境に、人を信じずうわべだけで生きていくようになった。
☆☆☆☆☆
他人を信じないで生きていくと決めた日を思い出した瞬木は、体制はそのままで体を横にして目を閉じた。
「くだらないこと、思い出したな……」
ピンポーン!
「っ、はい」
「僕! 信助だよ! 一緒に練習しない?」
「…………」
今の心境に来訪者は迷惑だったので瞬木は顔をしかめた。しかし返事もして表面上うまくやっていくため無視するわけにもいかず扉を開いた。すると扉の前には信助だけでなく九坂もいて、二人共スポーツバッグを持っていた。
「やっ!」
「お前も来いよ」
「どういうフォーメーションを組めばいいか動いてみようってことになったんだ。それに瑞貴さんがこの星の重力になれるため、外で練習したほうがいいって」
「だから、お前も必要なんだ」
「いいね、賛成だ。やろう!」
瞬木もスポーツバッグを用意し、二人と一緒にギャラクシーノーツ号を出る。この星の重力になれるため、サッカーバトルのときに使ったグラウンドを使用するということで外に出る。
九坂と信助のうしろで歩きながら、瞬木はずっと心に引っかかっているグラーミの言葉が頭によぎる。
『お前、孤独な奴だな。まあ、確かにお前のことを考えてくれる仲間なんて、いないわけだから』
(俺が、孤独……? ちゃんとやってる……大人の対応でみんなとそれなりにうまくやってるじゃないか……)
「…………」
先にユニフォームに着替えてグラウンドに来ていた天馬は、信助と九坂のあとにやって来た瞬木を見やった。
ドリブルする皆帆は真名部へとボールを回し、続いて真名部は瞬木へパスを出す。
「はっ!」
「ふっ!」
「いいぞー! 瞬木から剣城へ! そのままシュート!」
「ふっ!」
「!」
「えっ?」
「「!?」」
走っていたとはいえ瞬木のパスは絶妙な位置だったのに、ニセ剣城へと渡らずボールは奥へバウンドして転がって行く。いつもの剣城らしくないと天馬や信助や神童は目を見開く。
「すまん、もう一度頼む」
「どうした? 調子悪そうだな」
「そうか?」
「ボールの捌きが、いつもと違うなぁって思って」
「……そう見えるか?」
「見える、けど……」
「お前の気のせいだ」
そう言ってニセ剣城はもう一度ポジションへと戻って行った。そのうしろ姿を見ながら天馬たち雷門メンバーは特に不思議に思った。