炸裂! アルティメットサンダー!!
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しかし剣城の様子も今までと違うので、空野葵はどうするのかと瑞貴と円堂に問いかける。
「瑞貴さん、円堂監督」
「私たちが決めることじゃないよ」
「決めるのはお前たちだ」
「えっ?」
二人だって入学式から今までの剣城の行いは知っている。だからこそ選手たちに委ねることにした。心から共にフィールドを立つためにも、そして――。
「俺は剣城を信じます!」
「!」
「天馬……!」
迷いもなく一番に答えたのは天馬だ。責められたり拒否されるのは百も承知だった剣城にとって、すぐに答えたのは意外だった。それは天馬の隣に立つ信助も同じ。
「剣城はいつも俺たちを苦しめてきた。前の試合で少しは信じられるかと思ったが、そのあとは練習にも来ない、今日の試合には遅刻する。それで信じられるか!?」
「信じます。思い出してください……剣城のプレーを!」
尚も倉間は拒否をして天馬にも同意を求めるが、天馬は万能坂戦のことを思い出すようにみんなに言った。
「サッカーが好きじゃなきゃ、あんなスゴいプレーができるはずないです……。だから俺、信じます!」
「…………!」
真っ直ぐな言葉に剣城はさらに驚くように瞳を揺らすと、力強く天馬は頷いた。
「俺も信じる」
「キャプテン!」
「うん!」
「チッ、仕方ねぇ。一人足りないしな」
「先輩!」
神童や信助だけでなく、剣城のプレーを思い出した三国たちも頷いた。そして倉間もやれやれという感じで告げたので、天馬は嬉しそうに声を上げた。
全員が承諾したので円堂と瑞貴も嬉しそうに顔を見合わすと、剣城に顔を向ける。
「剣城、出ろ!」
「はい!」
「がんばろうぜ、剣城!」
意気込むように拳を握る天馬に、剣城は初めて雷門中サッカー部の前で穏やかな笑みを浮かべた。
そして視界の端で何か見えたので剣城は顔を向けると、ニコッと優しく微笑む瑞貴がユニフォームを差し出していた。
「成長した君のプレーを見届けるよ。――京介くん」
「っ、はい!」
雷門中に来て初めて瑞貴から名前を呼ばれた剣城は、瑞貴の姿が十年前と重なって見え、ハッキリ頷いた。
そしてユニフォームを受け取ると着替えに向かい、その背中を見届ける瑞貴に円堂が声をかける。
「剣城と知り合いだったのか?」
「昔、ちょっとね。またあとで話すよ」
「瑞貴先輩、剣城くんはもう大丈夫ですよね?」
「きっとね。本気は言葉でなく行動で示すモノ。だからプレーで証明してくれる」
ハーフタイムが終了し、両チームの全員がベンチから飛び出してポジションに着く。
《前半が終了して、得点は2対0! 帝国のリード! ――おおっと、ここで剣城投入! 雷門、ついに十一人そろった――っ!!》
☆☆☆☆☆☆
剣城が雷門中のユニフォームで登場した姿を、中継を通じて病室にいる優一も見ていた。
「京介、お前はお前の道を行け。そうすれば、俺はお前と同じ夢が見られる」
いつか自分もそこに追いつくためにも、剣城に自由なサッカーしてほしかったのだ。強い態度で追い返したのも弟のためである。
「瑞貴さん、円堂監督」
「私たちが決めることじゃないよ」
「決めるのはお前たちだ」
「えっ?」
二人だって入学式から今までの剣城の行いは知っている。だからこそ選手たちに委ねることにした。心から共にフィールドを立つためにも、そして――。
「俺は剣城を信じます!」
「!」
「天馬……!」
迷いもなく一番に答えたのは天馬だ。責められたり拒否されるのは百も承知だった剣城にとって、すぐに答えたのは意外だった。それは天馬の隣に立つ信助も同じ。
「剣城はいつも俺たちを苦しめてきた。前の試合で少しは信じられるかと思ったが、そのあとは練習にも来ない、今日の試合には遅刻する。それで信じられるか!?」
「信じます。思い出してください……剣城のプレーを!」
尚も倉間は拒否をして天馬にも同意を求めるが、天馬は万能坂戦のことを思い出すようにみんなに言った。
「サッカーが好きじゃなきゃ、あんなスゴいプレーができるはずないです……。だから俺、信じます!」
「…………!」
真っ直ぐな言葉に剣城はさらに驚くように瞳を揺らすと、力強く天馬は頷いた。
「俺も信じる」
「キャプテン!」
「うん!」
「チッ、仕方ねぇ。一人足りないしな」
「先輩!」
神童や信助だけでなく、剣城のプレーを思い出した三国たちも頷いた。そして倉間もやれやれという感じで告げたので、天馬は嬉しそうに声を上げた。
全員が承諾したので円堂と瑞貴も嬉しそうに顔を見合わすと、剣城に顔を向ける。
「剣城、出ろ!」
「はい!」
「がんばろうぜ、剣城!」
意気込むように拳を握る天馬に、剣城は初めて雷門中サッカー部の前で穏やかな笑みを浮かべた。
そして視界の端で何か見えたので剣城は顔を向けると、ニコッと優しく微笑む瑞貴がユニフォームを差し出していた。
「成長した君のプレーを見届けるよ。――京介くん」
「っ、はい!」
雷門中に来て初めて瑞貴から名前を呼ばれた剣城は、瑞貴の姿が十年前と重なって見え、ハッキリ頷いた。
そしてユニフォームを受け取ると着替えに向かい、その背中を見届ける瑞貴に円堂が声をかける。
「剣城と知り合いだったのか?」
「昔、ちょっとね。またあとで話すよ」
「瑞貴先輩、剣城くんはもう大丈夫ですよね?」
「きっとね。本気は言葉でなく行動で示すモノ。だからプレーで証明してくれる」
ハーフタイムが終了し、両チームの全員がベンチから飛び出してポジションに着く。
《前半が終了して、得点は2対0! 帝国のリード! ――おおっと、ここで剣城投入! 雷門、ついに十一人そろった――っ!!》
☆☆☆☆☆☆
剣城が雷門中のユニフォームで登場した姿を、中継を通じて病室にいる優一も見ていた。
「京介、お前はお前の道を行け。そうすれば、俺はお前と同じ夢が見られる」
いつか自分もそこに追いつくためにも、剣城に自由なサッカーしてほしかったのだ。強い態度で追い返したのも弟のためである。