水の星の戦士たち!
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「そこで、私は残ったわずかな力を使って彼女の消えかかった命を救い同時に、彼女の体を使って生き延びることにしたのです。私は、肉体に定着しないように人形とみのりの体を交互に使用しながら精神体としての存在を維持してきました。何をすべきなのかもわからないまま、ただ存在するだけだったのです。――そんなとき、私と同じ匂いを持つ宇宙からの使者の存在を感じたのです」
「それが、オズロック……」
自分たちが知る中で『宇宙からの使者』と言えば、豪炎寺修也の元へ今回の大会について尋ねて来たビットウェイ=オズロックではと言うと、ポトムリは正解というように頷いた。
「私は運命的なモノを感じました。『地球は私の星に似ていた』、『地球を救うこと』が自分の存在する意味かもしれないと思うようになったのです。私の星の名は『キエル』……カトラ様は私たちの星の姫君なのです」
「っ! だったらカトラも、生きてたんじゃないの!?」
「ありえません。私以外の人間が星から脱出した形跡はありませんでした。私は、脱出の直後にこの目で惑星キエルがブラックホールに飲み込まれるのを見たのです……」
今もポトムリにとって昨日のように思い出せる。自分の故郷の星が失っていく様を見るのは相当辛かったはずだ。
「あなたが見たのは幻以外の何者でもない……」
「俺、名前だって知らなかったわけだし……」
「大方、町のどこかで聞いた噂話が残っていて、それが幻として現れたのでしょう。銀河内での星々の交流が始まってからは、惑星キエルやカトラ姫のことを知る者は少なくないはずですから」
「そう、なのかな……?」
「――う、ううん……」
今まで気を失っていたみのりが目を覚ましたので、葵はホッとして話しかけようとする。
「水川さ――」
「なんなんだ、おめぇら! これはいったいどういうことなんだぁ!?」
「「「「「えっ……?」」」」」
置き上がると同時に天馬の胸倉につかみかかって荒々しい口調で叫ぶ姿は、いつもの大人びた彼女とは真逆であり、この場にいるメンバーは呆気に取られた。しかし……。
「み・の・り・ちゃん」
「っ!」
「混乱しているとはいえ、初対面の相手につかみかかっちゃいけないって教わったよね?」
「す、すみませんでした! 姐さん!」
「私じゃなく天馬に」
「すみませんでした!」
「「「「「えっ……?」」」」」
両腕を組んで笑っているのに目が笑っていない瑞貴が話しかけると、みのりは即座に天馬から手を離して瑞貴に90度お辞儀して謝る。だが被害者は天馬だと瑞貴が告げるとみのりは続けて天馬にも謝った。
またもや妙な光景にアースイレブンは呆気に取られていると、その間に瑞貴はアイコンタクトを出し、それを受け取ったポトムリは静かに頷いて人形からみのりへ精神を移した。
「……これでよしっと」
「な、何がなんだか……」
「わ、わかんなくなってきた……」
今いるみのりは葵や信助たちがいつも知っているみのりである。人形は動かなくなったし、みのりは性格が変わるし、混乱するばかりだ。
「失礼。私が憑依していないときは、水川みのり本人の人格が出て来るのよ」
「今のはつまり、スケ番ってことか?」
「彼女は学校でも、かなりの問題児だったそうよ」
「まさか、水川みのりって! あの目つき、思い出したぜ……。さっきのが『岩城中のミノタウロス』と呼ばれていた水川か……」
「「ええっ!?」」
不良のリーダーである九坂は知っていたようだが、ポトムリと融合した状態のみのりの姿じゃ記憶と結びつかなかったのだろう。だがみのりの本当の人格と正体を知って天馬や皆帆たちは驚いた。
だが瑞貴だけは本物のみのりのことを、もともと知っているようだったので不思議に思った葵は問いかける。
「瑞貴さんは、本当の水川さんとも知り合いだったんですか?」
「ちょっとね。ポトムリさんと融合する前にケンカで怪我した彼女を街で見かけたんだ。家や病院は遠かったから近くにあった仲間の店に連れて行ったの。手当てをしてお腹も空かせていたからご飯も奢ったら、物凄く感謝されてね」
「だけど、瑞貴さんスゲェぜ! 岩城中のミノタウロスは誰にも従わないって有名なのに!」
「あ~……連れて行った店の店主がちょっと伝説を持っている人で、みのりちゃんも会えたことに感激してたから、そのときは普通に感謝されるだけだったんだ。でもその後、見かける度に何度も怪我しているから一度説教をしたら私にも素直になって、以来『姐さん』と呼ばれるようになったってわけ」
「店主が伝説を持っている人って……瑞貴さん、ヤバい店に行ってるんですか?」
「そこ、ドン引かない。伝説を持ってるって言ってもその人はもう十年も前に引退したし、今は普通の飲食店の店主だよ」
九坂が尊敬の眼差しを向けて来たので瑞貴はそう説明すると、真名部たちが一歩後ずさろうとしたので補足する瑞貴。まさかその人物が『蹴りのトビー』と呼ばれる『元イバズマジャパンの選手』だと、今この場にいるメンバー……特に天馬と信助と神童拓人は夢にも思わないだろう。
「それが、オズロック……」
自分たちが知る中で『宇宙からの使者』と言えば、豪炎寺修也の元へ今回の大会について尋ねて来たビットウェイ=オズロックではと言うと、ポトムリは正解というように頷いた。
「私は運命的なモノを感じました。『地球は私の星に似ていた』、『地球を救うこと』が自分の存在する意味かもしれないと思うようになったのです。私の星の名は『キエル』……カトラ様は私たちの星の姫君なのです」
「っ! だったらカトラも、生きてたんじゃないの!?」
「ありえません。私以外の人間が星から脱出した形跡はありませんでした。私は、脱出の直後にこの目で惑星キエルがブラックホールに飲み込まれるのを見たのです……」
今もポトムリにとって昨日のように思い出せる。自分の故郷の星が失っていく様を見るのは相当辛かったはずだ。
「あなたが見たのは幻以外の何者でもない……」
「俺、名前だって知らなかったわけだし……」
「大方、町のどこかで聞いた噂話が残っていて、それが幻として現れたのでしょう。銀河内での星々の交流が始まってからは、惑星キエルやカトラ姫のことを知る者は少なくないはずですから」
「そう、なのかな……?」
「――う、ううん……」
今まで気を失っていたみのりが目を覚ましたので、葵はホッとして話しかけようとする。
「水川さ――」
「なんなんだ、おめぇら! これはいったいどういうことなんだぁ!?」
「「「「「えっ……?」」」」」
置き上がると同時に天馬の胸倉につかみかかって荒々しい口調で叫ぶ姿は、いつもの大人びた彼女とは真逆であり、この場にいるメンバーは呆気に取られた。しかし……。
「み・の・り・ちゃん」
「っ!」
「混乱しているとはいえ、初対面の相手につかみかかっちゃいけないって教わったよね?」
「す、すみませんでした! 姐さん!」
「私じゃなく天馬に」
「すみませんでした!」
「「「「「えっ……?」」」」」
両腕を組んで笑っているのに目が笑っていない瑞貴が話しかけると、みのりは即座に天馬から手を離して瑞貴に90度お辞儀して謝る。だが被害者は天馬だと瑞貴が告げるとみのりは続けて天馬にも謝った。
またもや妙な光景にアースイレブンは呆気に取られていると、その間に瑞貴はアイコンタクトを出し、それを受け取ったポトムリは静かに頷いて人形からみのりへ精神を移した。
「……これでよしっと」
「な、何がなんだか……」
「わ、わかんなくなってきた……」
今いるみのりは葵や信助たちがいつも知っているみのりである。人形は動かなくなったし、みのりは性格が変わるし、混乱するばかりだ。
「失礼。私が憑依していないときは、水川みのり本人の人格が出て来るのよ」
「今のはつまり、スケ番ってことか?」
「彼女は学校でも、かなりの問題児だったそうよ」
「まさか、水川みのりって! あの目つき、思い出したぜ……。さっきのが『岩城中のミノタウロス』と呼ばれていた水川か……」
「「ええっ!?」」
不良のリーダーである九坂は知っていたようだが、ポトムリと融合した状態のみのりの姿じゃ記憶と結びつかなかったのだろう。だがみのりの本当の人格と正体を知って天馬や皆帆たちは驚いた。
だが瑞貴だけは本物のみのりのことを、もともと知っているようだったので不思議に思った葵は問いかける。
「瑞貴さんは、本当の水川さんとも知り合いだったんですか?」
「ちょっとね。ポトムリさんと融合する前にケンカで怪我した彼女を街で見かけたんだ。家や病院は遠かったから近くにあった仲間の店に連れて行ったの。手当てをしてお腹も空かせていたからご飯も奢ったら、物凄く感謝されてね」
「だけど、瑞貴さんスゲェぜ! 岩城中のミノタウロスは誰にも従わないって有名なのに!」
「あ~……連れて行った店の店主がちょっと伝説を持っている人で、みのりちゃんも会えたことに感激してたから、そのときは普通に感謝されるだけだったんだ。でもその後、見かける度に何度も怪我しているから一度説教をしたら私にも素直になって、以来『姐さん』と呼ばれるようになったってわけ」
「店主が伝説を持っている人って……瑞貴さん、ヤバい店に行ってるんですか?」
「そこ、ドン引かない。伝説を持ってるって言ってもその人はもう十年も前に引退したし、今は普通の飲食店の店主だよ」
九坂が尊敬の眼差しを向けて来たので瑞貴はそう説明すると、真名部たちが一歩後ずさろうとしたので補足する瑞貴。まさかその人物が『蹴りのトビー』と呼ばれる『元イバズマジャパンの選手』だと、今この場にいるメンバー……特に天馬と信助と神童拓人は夢にも思わないだろう。