激突! 宇宙サッカー‼
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宇宙から降り立ったスターシップスタジアムの前で気を引き締めているのは、サンドリアスイレブンのGK・バダイ=ジャランとキャプテン・カゼルマ=ウォーグだ。
「いよいよだな……」
「ああ。我がサンドリアスの運命が試されるときだ……。この宇宙で生き続ける民として、ふさわしいのかどうか……」
「――カゼルマ!」
「「!」」
カゼルマとバダイが振り向くと、コーディネーターのイシガシ=ゴーラムに案内された天馬を始めとするアースイレブンが集結していた。
「来たな! サンドリアスの誇りに懸けて誓う。この試合、正々堂々と勝負しよう」
「もちろんさ!」
「――甘い!」
「!」
「昼下がりの花の香りのように甘いぞ! カゼルマ!」
「バルガ!」
「戦いは、やるかやられるかだ!」
天馬とカゼルマは顔を上げると、一つの岩の柱にファラム・オービアスからの助っ人であり紫天王・バルガ=ザックスが、サンドリアスイレブンのザバ=ハーラーとガラ=ハリザとダフ=ナッターとタクラ=マーカーを引き連れていた。
「いくらファラム・オービアスから派遣されたとはいえ、あのように我々の流儀と合わないようでは……」
「しかし、実力は本物だ……」
小声で話すバダイとカゼルマは、正直バルガの参戦を快く思っていない。しかし自分たちの星を守るために受け入れるしかなかった。
バルガと周りのサンドリアスイレブンの容貌に、剣城や神童たちはバルガが異星人だと気づく。
「あいつ、他の選手と全く同じ姿をしているぞ」
「ああ。この星の者じゃないようだ」
「大会の規定では、『他の星の人間をチームに入れてはいけない』というルールはありません。それぞれの星の民が同意していれば、可能です」
「なんだって?」
「奴は助っ人というわけか」
「おっ? ふんっ!」
イシガシがルール上問題ないと告げると、神童と剣城たちはまさか異星人が他の星のために助っ人に来ることに驚いた。するとバルガはアースイレブンを見やると石柱から飛び降りる。
「お前たちがチキュウとかいう名もない星の代表か! 銀河辺境の弱小惑星が、我々に勝てると思っているのか!?」
「やってみなきゃわからねぇさ!」
「黙って滅びればいいものを。わざわざ潰されに来るとは、物好きな奴らだ!」
「何ぃ!?」
「尻尾を巻いて逃げるなら、今の内だぞ。ウワッハッハッハッ!」
「こんの――」
「やめるんだ!」
先ほどからバカにするように言うバルガに、鉄角はついにつかみかかろうとしたが、一歩前に出ると同時に天馬が両腕を広げて立ち塞がった。カゼルマも同じくバルガの前に立って両腕を広げて立ち塞がる。
「ムダな挑発をするな! お前はただの助っ人なんだぞ!」
「俺はファラム・オービアスの女王の命令でここに来た。やりたいようにやるだけだ。お前たちを勝たせてやる、文句はあるまい」
「っ……!」
その言い残して背を向けて去ったバルガに、カゼルマは苛立たせながら歯を食いしばった。
――試合時間となり空中にグランドセレスタギャラクシーのシンボルが浮かび上がると同時に、サンドリアス人によって観客席は満席となり声援も沸き起こる。今回のフィールドは砂の惑星らしい砂のフィールドだ。
《イェーイ! Welcome to ~~the Cosmic soccer world!! Everybody! 栄光なグランドセレスタギャラクシー、ここに開幕!!》
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
《実況はわたくし、スーパー解説者でもあるダクスガン=バービューでお送りしまーす! さーて、栄えある第一戦の対決! 戦うのはこの星の代表・サンドリアスイレブン!!》
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」」
「わかってるな? 活躍すれば女王の側近に取り立ててやる!」
「ヘイ! チキュウの奴らなんざ叩きのめしてやりますぜ!」
「ああ! 勝利を我が手に!」
「ヒヒッ! 容易いことですよ!」
「そうそう!」
「ウワッハッハッハッハッ! いいぞ、その意気だ!」
バルガの言葉に快く従うガラとザバとタクラとダフ。その様子にバダイとカゼルマ呆れ半分というように見ていた。
「あいつら、すっかりバルガの子分気取りだ……」
「他の者たちは、態度を決めかねているようだな……」
勝利して自分たちの星は守りたい、だがバルガは気にくわない……そういう想いが入り交じっているせいなのか、他の選手たちは微妙な心境となっていた。