炸裂! アルティメットサンダー!!
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『帝国学園は厳しい訓練で鍛え上げられています。十人の雷門で勝てるわけがありません』
『だといいがな。万が一帝国学園が敗れ、雷門が勝つようなことがあれば――お前の兄の手術費、あきらめてもらうことになるぞ』
病院のテラスで剣城京介はフィフスセクターの黒木善三にそう伝えられて歯を食いしばった。しかし一番驚いたのは出入口の陰で聞いていた兄・剣城優一だった。彼は試合に出場せず今まで様子がおかしいと思った弟の行動に、今の会話で辻褄が合った。
そして試合でも、帝国学園の統率のとれた動きで雷門中は翻弄され、挙げ句にキャプテン・御門春馬が繰り出した皇帝ペンギン7で雷門中は先制点を許してしまった。
《伝統の一戦・雷門中対帝国学園! 得点は0対1と雷門先制されてしまった――っ!!》
しかし雷門中だって先制点を取られたとはいえ黙っていない。倉間典人がドリブルで前線に持ち込み、少し下がった両サイドには帝国学園にマークされながらも、松風天馬と神童拓人も上がって行く。
「「サルガッソー!」」
倉間を中心に蒲田太留彦と飛鳥寺朔也が円を描くように走ると、渦潮が現れて倉間が吹き飛ばされてしまう。
ボールを奪った飛鳥寺は前線へ上がる逸見久仁彦へパスを送った。そして逸見は佐々鬼巌と共に速水鶴正の頭上へジャンプする。
「「ブリタニアクロス!」」
空中に上げたボールを中心に魔法陣が現れ、逸見と佐々鬼は同時に蹴ることで十字の衝撃波が速水を吹き飛ばした。
逸見は御門にボールを回し、止めようと霧野蘭丸と天城大地が走り出すも御門の強引なドリブルで弾き出される。
「ふっ!」
「くうっ!」
御門が角にギリギリでノーマルシュートを撃つと、三国太一はパンチングで防いだ。
しかしDFを中心に雷門中は息が上がっている。帝国学園の猛攻はもちろんだが、一人少ない影響で体力が奪われていた。
神童がドリブルで上がって行くと、DFの龍崎皇児が前に立ちはだかる。
「奏者マエストロ!」
「龍騎士テディス!」
両者は化身を出してボールを挟むように足を当てる。しかし神童が弾き飛ばされてしまった。
「お前の化身など通用しない!」
《鬼道監督、佐久間コーチの采配はパーフェクト! 雷門、円堂監督と井上コーチはこれにどう対抗するのか!?》
「「…………」」
角間歩の実況が叫ぶも円堂守も円堂瑞貴も黙ったまま試合を見ていた。学校同士の因縁もそうだが、かつての仲間だった鬼道有人と佐久間次郎が敵に回ったので監督とコーチの対決にもなっていた。
(この展開を打ち破るには、アルティメットサンダーしかない!)
(今度こそ決める!)
神童はなんとか流れを変えようとするため、練習中も試合中も完成できなかった必殺タクティクスに賭けることにした。彼の行動に倉間典人を始め速水も霧野も天城も行動に移す。
「ダッシュトレイン!」
「うわあっ!」
「神童!」
「いくぞ!」
車田剛一が必殺技で佐々鬼からボールを奪うことに成功すると神童にパスを出す。受け取った神童は合図を出し、倉間も雷門ゴールに向かって走り出した。
「速水!」
「霧野くん!」
「天城さん!」
「倉間!」
「アルティメットサンダー!」
四人の力を溜めたボールを相手のエリアへ撃ち返そうとするが、パワーに圧された倉間は弾き飛ばされてしまった。
「うわっ!」
(やはり、倉間のキック力では……!)
パワーよりテクニックで勝負する倉間には通用せず、かと言って神童自身も成功しなかった。
『だといいがな。万が一帝国学園が敗れ、雷門が勝つようなことがあれば――お前の兄の手術費、あきらめてもらうことになるぞ』
病院のテラスで剣城京介はフィフスセクターの黒木善三にそう伝えられて歯を食いしばった。しかし一番驚いたのは出入口の陰で聞いていた兄・剣城優一だった。彼は試合に出場せず今まで様子がおかしいと思った弟の行動に、今の会話で辻褄が合った。
そして試合でも、帝国学園の統率のとれた動きで雷門中は翻弄され、挙げ句にキャプテン・御門春馬が繰り出した皇帝ペンギン7で雷門中は先制点を許してしまった。
《伝統の一戦・雷門中対帝国学園! 得点は0対1と雷門先制されてしまった――っ!!》
しかし雷門中だって先制点を取られたとはいえ黙っていない。倉間典人がドリブルで前線に持ち込み、少し下がった両サイドには帝国学園にマークされながらも、松風天馬と神童拓人も上がって行く。
「「サルガッソー!」」
倉間を中心に蒲田太留彦と飛鳥寺朔也が円を描くように走ると、渦潮が現れて倉間が吹き飛ばされてしまう。
ボールを奪った飛鳥寺は前線へ上がる逸見久仁彦へパスを送った。そして逸見は佐々鬼巌と共に速水鶴正の頭上へジャンプする。
「「ブリタニアクロス!」」
空中に上げたボールを中心に魔法陣が現れ、逸見と佐々鬼は同時に蹴ることで十字の衝撃波が速水を吹き飛ばした。
逸見は御門にボールを回し、止めようと霧野蘭丸と天城大地が走り出すも御門の強引なドリブルで弾き出される。
「ふっ!」
「くうっ!」
御門が角にギリギリでノーマルシュートを撃つと、三国太一はパンチングで防いだ。
しかしDFを中心に雷門中は息が上がっている。帝国学園の猛攻はもちろんだが、一人少ない影響で体力が奪われていた。
神童がドリブルで上がって行くと、DFの龍崎皇児が前に立ちはだかる。
「奏者マエストロ!」
「龍騎士テディス!」
両者は化身を出してボールを挟むように足を当てる。しかし神童が弾き飛ばされてしまった。
「お前の化身など通用しない!」
《鬼道監督、佐久間コーチの采配はパーフェクト! 雷門、円堂監督と井上コーチはこれにどう対抗するのか!?》
「「…………」」
角間歩の実況が叫ぶも円堂守も円堂瑞貴も黙ったまま試合を見ていた。学校同士の因縁もそうだが、かつての仲間だった鬼道有人と佐久間次郎が敵に回ったので監督とコーチの対決にもなっていた。
(この展開を打ち破るには、アルティメットサンダーしかない!)
(今度こそ決める!)
神童はなんとか流れを変えようとするため、練習中も試合中も完成できなかった必殺タクティクスに賭けることにした。彼の行動に倉間典人を始め速水も霧野も天城も行動に移す。
「ダッシュトレイン!」
「うわあっ!」
「神童!」
「いくぞ!」
車田剛一が必殺技で佐々鬼からボールを奪うことに成功すると神童にパスを出す。受け取った神童は合図を出し、倉間も雷門ゴールに向かって走り出した。
「速水!」
「霧野くん!」
「天城さん!」
「倉間!」
「アルティメットサンダー!」
四人の力を溜めたボールを相手のエリアへ撃ち返そうとするが、パワーに圧された倉間は弾き飛ばされてしまった。
「うわっ!」
(やはり、倉間のキック力では……!)
パワーよりテクニックで勝負する倉間には通用せず、かと言って神童自身も成功しなかった。