行くぞ! 宇宙へ‼
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「……なんか、いいんじゃない?」
「!」
「地球のために戦うってのもさ!」
「さくら……!」
「だって私たち、スーパーヒーローになるかもしれないんだよ? しかも銀河で一番ってスゴくない!? うん、決めた。私、宇宙に行く!」
宇宙に行くと決めたさくらに天馬が嬉しそうに声を上げる。そしてさくらはみんなに向かってそう言うとその場で一回転して拳を高らかに上げた。
「俺もだ。宇宙人なんかに地球を侵略させてたまるか! 俺の大切なダチがいるんだ、ダチのダチだって、みんな守ってやる!」
「地球外生命体との出会いは興味深いね。彼らがどんな心理を持っているのか……行く価値はありそうだよ」
「確かに、地球の物理法則と理論が宇宙でどこまで通用するのか楽しみです」
「あ~もう~しゃあねぇ! やるしかねぇよな! 俺も覚悟決めたぜ!」
「俺も行くよ」
「みんな……!」
九坂も皆帆も真名部も鉄角も瞬木も、宇宙へ行って地球のために戦うと決めて天馬は嬉しそうだ。それに地球外生命体との出会いも楽しみの一つと思えば少しは気が楽かもしれない。
「宇宙に行くなんて…ウチ……」
「好葉ちゃん……」
「っ……」
「…………」
しかし不安が強く決めあぐねている者もいる。葵の隣にいる好葉はもともと内気だし、井吹はGKとしてのプレッシャーが大きいと神童は気づいた。
そのあとは準備と一時別れる家族や友達との挨拶のため、それぞれ自由行動となった。
☆☆☆☆☆
稲妻町に付いた天馬はさっそく木枯らし荘に走って向かう。天馬の足音に気づき寝ていたサスケは起き上がって尻尾を振りながら迎える。
〈ワウッ! ワウッ! ワウッ!〉
「ただいまー! 元気にしてたか、サスケ!」
「――天馬、お帰り!」
「信助!」
出迎えくれたサスケに声をかけていると、雷門にいた頃からの親友・西園信助が駆け寄って来た。うしろには親戚で木枯らし荘の管理人・木野秋もいる。
「お帰りなさい」
「秋姉!」
「天馬、アジア地区予選優勝おめでとう! 僕、感動して泣けちゃったよ!」
「えっ……」
天馬はその言葉に一瞬驚いたが、すぐに黒岩と瑞貴と豪炎寺たちが根回ししたことを思い出した。
(そうか……。信助も秋姉も、ホントのこと知らないんだ……)
表向きでは『イナズマジャパンはアジア地区予選に優勝した』ということになっている。だからごく一部の人しか本当のことは知らないのだ。
「イナズマジャパンのみんなもがんばってるね! 試合を見る度にどんどん力を付けているのがわかったよ! 黒岩監督は全部見抜いていたんだね!」
「あっ、うん」
「次は世界大会なんでしょ? 天馬たちなら絶対優勝できるよ! 僕も精一杯応援するからさ!」
「………」
「「?」」
イナズマジャパンのアジア地区予選優勝に興奮が冷めやらぬ信助だが、当事者の天馬はもっと喜んでいると思っていた。しかし何故か雰囲気が違うので信助と秋は不思議に思う。
「どうしたの? 天馬?」
「……信助と秋姉には、ちゃんと本当のことを話さないと」
「「?」」
思い詰めたような顔をする天馬に、信助と秋は再び不思議に思った。
☆☆☆☆☆
井吹は実家や学校には帰らず、一人ブラックルームでGKの特訓をしていた。
バシュンッ!
「ぐっ!」
今のシュートを取ったことでレベルが終わったのかホログラムが消える。しかし井吹には納得がいかなくてコンピューターを操作し始めた。
「まだだ……もっとレベルを上げないと……」
「――井吹」
「!」
てっきり自分だけかと思ったが、ブラックルームに入って来た神童に井吹は少し目を見開く。
「神童……」
「出発の準備はもう済んだのか?」
「……なあ、神童。俺に教えてくれたよな。俺のやるべきことは……それは『一人でゴールを守ることじゃない』、『ただゴールを守り通すこと』だって。だけど、今回は1点の重みが違う。地球の運命がかかっているんだ……俺に、ゴールを守り通せるのか……?」
GKはゴールの最後の砦だ。DFが抜かれたら残りは自分だけ、1点を取られたら地球に危機が来るので井吹のプレッシャーになっていた。
「!」
「地球のために戦うってのもさ!」
「さくら……!」
「だって私たち、スーパーヒーローになるかもしれないんだよ? しかも銀河で一番ってスゴくない!? うん、決めた。私、宇宙に行く!」
宇宙に行くと決めたさくらに天馬が嬉しそうに声を上げる。そしてさくらはみんなに向かってそう言うとその場で一回転して拳を高らかに上げた。
「俺もだ。宇宙人なんかに地球を侵略させてたまるか! 俺の大切なダチがいるんだ、ダチのダチだって、みんな守ってやる!」
「地球外生命体との出会いは興味深いね。彼らがどんな心理を持っているのか……行く価値はありそうだよ」
「確かに、地球の物理法則と理論が宇宙でどこまで通用するのか楽しみです」
「あ~もう~しゃあねぇ! やるしかねぇよな! 俺も覚悟決めたぜ!」
「俺も行くよ」
「みんな……!」
九坂も皆帆も真名部も鉄角も瞬木も、宇宙へ行って地球のために戦うと決めて天馬は嬉しそうだ。それに地球外生命体との出会いも楽しみの一つと思えば少しは気が楽かもしれない。
「宇宙に行くなんて…ウチ……」
「好葉ちゃん……」
「っ……」
「…………」
しかし不安が強く決めあぐねている者もいる。葵の隣にいる好葉はもともと内気だし、井吹はGKとしてのプレッシャーが大きいと神童は気づいた。
そのあとは準備と一時別れる家族や友達との挨拶のため、それぞれ自由行動となった。
☆☆☆☆☆
稲妻町に付いた天馬はさっそく木枯らし荘に走って向かう。天馬の足音に気づき寝ていたサスケは起き上がって尻尾を振りながら迎える。
〈ワウッ! ワウッ! ワウッ!〉
「ただいまー! 元気にしてたか、サスケ!」
「――天馬、お帰り!」
「信助!」
出迎えくれたサスケに声をかけていると、雷門にいた頃からの親友・西園信助が駆け寄って来た。うしろには親戚で木枯らし荘の管理人・木野秋もいる。
「お帰りなさい」
「秋姉!」
「天馬、アジア地区予選優勝おめでとう! 僕、感動して泣けちゃったよ!」
「えっ……」
天馬はその言葉に一瞬驚いたが、すぐに黒岩と瑞貴と豪炎寺たちが根回ししたことを思い出した。
(そうか……。信助も秋姉も、ホントのこと知らないんだ……)
表向きでは『イナズマジャパンはアジア地区予選に優勝した』ということになっている。だからごく一部の人しか本当のことは知らないのだ。
「イナズマジャパンのみんなもがんばってるね! 試合を見る度にどんどん力を付けているのがわかったよ! 黒岩監督は全部見抜いていたんだね!」
「あっ、うん」
「次は世界大会なんでしょ? 天馬たちなら絶対優勝できるよ! 僕も精一杯応援するからさ!」
「………」
「「?」」
イナズマジャパンのアジア地区予選優勝に興奮が冷めやらぬ信助だが、当事者の天馬はもっと喜んでいると思っていた。しかし何故か雰囲気が違うので信助と秋は不思議に思う。
「どうしたの? 天馬?」
「……信助と秋姉には、ちゃんと本当のことを話さないと」
「「?」」
思い詰めたような顔をする天馬に、信助と秋は再び不思議に思った。
☆☆☆☆☆
井吹は実家や学校には帰らず、一人ブラックルームでGKの特訓をしていた。
バシュンッ!
「ぐっ!」
今のシュートを取ったことでレベルが終わったのかホログラムが消える。しかし井吹には納得がいかなくてコンピューターを操作し始めた。
「まだだ……もっとレベルを上げないと……」
「――井吹」
「!」
てっきり自分だけかと思ったが、ブラックルームに入って来た神童に井吹は少し目を見開く。
「神童……」
「出発の準備はもう済んだのか?」
「……なあ、神童。俺に教えてくれたよな。俺のやるべきことは……それは『一人でゴールを守ることじゃない』、『ただゴールを守り通すこと』だって。だけど、今回は1点の重みが違う。地球の運命がかかっているんだ……俺に、ゴールを守り通せるのか……?」
GKはゴールの最後の砦だ。DFが抜かれたら残りは自分だけ、1点を取られたら地球に危機が来るので井吹のプレッシャーになっていた。