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パアアァァアアア――……!
『こ、これは!?』
シュンッ……。
『っ……!』
瑞貴の体が青白く光ったと思ったら、瑞貴がいた場所から現れたキリンに豪炎寺は目を見開き、その声で瑞貴は我に返ったせいで集中が途切れたのか光もケモノも消えた。だけど何かの手応えを感じて両手を見つめていた。
☆☆☆☆☆
「あとはお前たちが決めることだ」
「前に進むなら、私は全身全霊をかけて協力する」
「「「「「…………」」」」」
豪炎寺と瑞貴がそう言うと、選手たちは先ほどの瑞貴のケモノによるどよめきから一変し、一気に静まり返った。知らなかったとはいえ自分たちは地球代表となり戦って予選を勝ち抜いた。これからの本戦は宇宙で行われるため、道中も試合も何が起こるのか予測がつかず不安になるのでムリもない。
「天馬、今度の戦いはこれまでとは背負うモノの重みが違う。地球の未来がかかっている」
「地球の…未来……」
「負けることは絶対に許されない戦いだ。どうする、天馬?」
「…………」
チームを率いるキャプテンの天馬の判断にもよる。神童の問いに天馬は真剣に考え、拳を強く握りしめると……。
「……サッカーで地球を救えるのなら、俺たちのサッカーが地球の希望になるなら! 行くしかないよ、宇宙へ!」
「…………」
「フッ……」
立ち上がって全員に向かって告げた天馬に神童もまた賛同して力強く頷き、剣城は小さく笑った。しかし他のみんなの表情にはまだ戸惑いと恐怖と不安が入り交じっているので、天馬は言葉を続ける。
「ここで俺が『なんとかなるさ』って言っても、きっとみんなの不安はなくならないと思う。でも俺は……みんなと一緒に、なんとかする道を探したい!」
「「「「「!」」」」」
「お前たちに求められるのは、『勝利し続ける』ことだ」
黒岩は確かに最初も『勝利以外、イナズマジャパンには何も要求はしない』と告げていた。その言葉は変わらないはずなのに重みが違う。
「しかし、たったこれだけのメンバーで地球を救えというのですか?」
「いや、これだけではない」
「では、補充メンバーがいると?」
「そ、それって?」
ガ――……!
「!」
神童や剣城や天馬が黒岩と話していると、うしろの扉が開いた。そこにいるのは天馬たち雷門メンバーと大人組は知っている、瑞貴の夫・円堂守だ。
「よう、みんな!」
「円堂さん! ――あっ。もしかして、補充メンバーって円堂さん?」
「えっ? いや、俺じゃない。お前たちの仲間に加わるのはこいつだ」
コツ、コツ……。
円堂が苦笑したあとうしろを親指で示すと、円堂のうしろに姿勢よく立っていた少年がいた。
「私は市川座名九郎と申します」
「市川…座名九郎……?」
「はい。皆様と共に、サッカーをやらせていただくことになりました。どうぞ、よろしくお願い致します」
「あれ? どっかで見たような……?」
もう一歩前に出てまた礼儀正しくお辞儀して挨拶する少年――市川座名九郎に、天馬は初めて会った気がしなかった。
☆コーチの 今日の格言☆
前に進むなら、私は全身全霊をかけて協力する
以上!!