戦いの終わりと始まり
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「キャプテン!」
「ああ! ゴッドウィンド!」
鉄角のパスを受け取った天馬は必殺シュートを放つと、アレクセイが必殺技を出す間も与えずゴールに突き刺さった。
《決まった――っ!! イナズマジャパンの速攻が決まったぞ――っ!!》
「やった! これでまた1点差!」
「最後の1秒まで全力で戦う……これがサッカーだよ!」
「兄ちゃん!」
「ああ!」
葵と瑞貴は拳を握って声を上げ、瞬と雄太は顔を見合わせて喜ぶ。速攻が成功したので時間短縮ができたし、まだチャンスはある。
(あんな奇策を用意していたのか……だが得点は4対3でこっちがリード。次の1点でトドメを刺してやる!」
ドミトリーはまだ点差はあるものの、これで自分たちが得点を決めれば試合は完全に決まると思った。
「上がれ!」
(さあ、2点同時ゲット大作戦だ!)
ストームウルフのキックオフで試合再開。ドミトリーがマクシムにボールを渡し、ストームウルフのオフェンス陣が上がったのを皆帆は確認して真名部に顔を向ける。
「真名部くん!」
「うん」
皆帆に頷き返した真名部は、両手の親指と人差し指で四角を作り相手のゴールを見る。
「3、4、5、6……――今です!」
「「うおおぉぉおおお!」」
そして相手のディフェンス陣が動く中で秒読みすると、ゴール前が空くと同時に声を上げた。それを合図に剣城と瞬木が同時に飛び出し、マクシムからボールを奪った。
「バイシクルソード!」
「っ!」
「何っ!? コースがガラ空き!? 戻れー!」
「残念ながら、君たちの位置からでは間に合わないよ」
フォーメーションの間を突かれたことにルスランは驚き、ドミトリーは慌ててディフェンス陣に声を上げるも皆帆はムダだと告げた。剣城のシュートのスピードにDFは追いつけないし、GKは不意を突かれる。
「っ、ツイスト――……うわああっ!」
すっかり不意を突かれてしまったアレクセイは必殺技で止めようとしたが、タイミングが合わずゴールを許すことになった。
《決まった――っ!! な、なんと! イナズマジャパンが土壇場で一気に2点を取って追いついた――っ!!》
「やったぜ! 2点同時に取り返した!」
「まあ、正確には2点『同時』にじゃないけど」
作戦がうまくいったので拳を上げてガッツポーズする鉄角。さくらは苦笑して訂正するが、それでも同点に追いつけた喜びは大きい。
(クッ……! 俺たちの動きを、読んでいたというのか!?)
(よし……!)
これは偶然ではなく完全に自分たちの動きを読んだ作戦だとドミトリーは気づき、天馬は2点を取り返す前に告げられた出来事を思い返す。
『6.70秒後の空白?』
『うん。動きを見ていて気づいたんだけど、彼らは攻撃のフォーメーションを作るとき、いつも同じ動きをしている』
『そしてその中で、動き始めてからキッカリ6.70秒後に、一瞬だけボールを持った選手からゴールまで誰もいなくなる時間があるんです』
『っ! それじゃあ、その一瞬を突けば!』
『はい。まずは1点、なんとしても取るんです。そうすれば6.70秒後の空白を利用して2点目を取ることも可能です!』
相手をしっかり観察していた皆帆と、細かい秒読みを正確に数えられる真名部の二人がいるから作戦が思いつき、そしてチームの実力が上がったからこそ成功できたと天馬は思った。
(負けるわけにはいかない……! まだ時間は残っている……勝負は最後のワンプレー!)
次のプレーが勝負を決める決定打になるとドミトリーは歯を食いしばった。残り時間はもうないし、次にどちらが決めても時間的にどちらも逆転は不可能なのだから。
ストームウルフのボールで試合再開。ドミトリーとマクシムがイナズマジャパンをよけながら華麗なパス回しで上がって行き、ディフェンスラインの前までやって来た。
(どっちだ……!?)
「皆帆くん! 鉄角くん!」
(来たな!)
井吹が警戒する中、真名部は両隣の皆帆と鉄角に顔を見合わせて共に走り出した。それを見たドミトリーは目線で合図を出し、マクシムがボールを蹴る……が、ドミトリーをスルーした。
《ストームウルフ、三人目のFWが上がって来た――っ!!》
(っ、あの二人を囮にして来たか!)
(あのDFは守備範囲が狭い。この三人を引きつけておけば抜ける!)
ボールはマクシムから反対サイドにいるザウルへと渡ったので、最初のプレーは自分たちに注目を浴びせるためだと気づいた神童。対してドミトリーは自分とマクシムが他の三人を誘導すれば、小柄な好葉が相手ならザウルは抜けられると思った。
「ああ! ゴッドウィンド!」
鉄角のパスを受け取った天馬は必殺シュートを放つと、アレクセイが必殺技を出す間も与えずゴールに突き刺さった。
《決まった――っ!! イナズマジャパンの速攻が決まったぞ――っ!!》
「やった! これでまた1点差!」
「最後の1秒まで全力で戦う……これがサッカーだよ!」
「兄ちゃん!」
「ああ!」
葵と瑞貴は拳を握って声を上げ、瞬と雄太は顔を見合わせて喜ぶ。速攻が成功したので時間短縮ができたし、まだチャンスはある。
(あんな奇策を用意していたのか……だが得点は4対3でこっちがリード。次の1点でトドメを刺してやる!」
ドミトリーはまだ点差はあるものの、これで自分たちが得点を決めれば試合は完全に決まると思った。
「上がれ!」
(さあ、2点同時ゲット大作戦だ!)
ストームウルフのキックオフで試合再開。ドミトリーがマクシムにボールを渡し、ストームウルフのオフェンス陣が上がったのを皆帆は確認して真名部に顔を向ける。
「真名部くん!」
「うん」
皆帆に頷き返した真名部は、両手の親指と人差し指で四角を作り相手のゴールを見る。
「3、4、5、6……――今です!」
「「うおおぉぉおおお!」」
そして相手のディフェンス陣が動く中で秒読みすると、ゴール前が空くと同時に声を上げた。それを合図に剣城と瞬木が同時に飛び出し、マクシムからボールを奪った。
「バイシクルソード!」
「っ!」
「何っ!? コースがガラ空き!? 戻れー!」
「残念ながら、君たちの位置からでは間に合わないよ」
フォーメーションの間を突かれたことにルスランは驚き、ドミトリーは慌ててディフェンス陣に声を上げるも皆帆はムダだと告げた。剣城のシュートのスピードにDFは追いつけないし、GKは不意を突かれる。
「っ、ツイスト――……うわああっ!」
すっかり不意を突かれてしまったアレクセイは必殺技で止めようとしたが、タイミングが合わずゴールを許すことになった。
《決まった――っ!! な、なんと! イナズマジャパンが土壇場で一気に2点を取って追いついた――っ!!》
「やったぜ! 2点同時に取り返した!」
「まあ、正確には2点『同時』にじゃないけど」
作戦がうまくいったので拳を上げてガッツポーズする鉄角。さくらは苦笑して訂正するが、それでも同点に追いつけた喜びは大きい。
(クッ……! 俺たちの動きを、読んでいたというのか!?)
(よし……!)
これは偶然ではなく完全に自分たちの動きを読んだ作戦だとドミトリーは気づき、天馬は2点を取り返す前に告げられた出来事を思い返す。
『6.70秒後の空白?』
『うん。動きを見ていて気づいたんだけど、彼らは攻撃のフォーメーションを作るとき、いつも同じ動きをしている』
『そしてその中で、動き始めてからキッカリ6.70秒後に、一瞬だけボールを持った選手からゴールまで誰もいなくなる時間があるんです』
『っ! それじゃあ、その一瞬を突けば!』
『はい。まずは1点、なんとしても取るんです。そうすれば6.70秒後の空白を利用して2点目を取ることも可能です!』
相手をしっかり観察していた皆帆と、細かい秒読みを正確に数えられる真名部の二人がいるから作戦が思いつき、そしてチームの実力が上がったからこそ成功できたと天馬は思った。
(負けるわけにはいかない……! まだ時間は残っている……勝負は最後のワンプレー!)
次のプレーが勝負を決める決定打になるとドミトリーは歯を食いしばった。残り時間はもうないし、次にどちらが決めても時間的にどちらも逆転は不可能なのだから。
ストームウルフのボールで試合再開。ドミトリーとマクシムがイナズマジャパンをよけながら華麗なパス回しで上がって行き、ディフェンスラインの前までやって来た。
(どっちだ……!?)
「皆帆くん! 鉄角くん!」
(来たな!)
井吹が警戒する中、真名部は両隣の皆帆と鉄角に顔を見合わせて共に走り出した。それを見たドミトリーは目線で合図を出し、マクシムがボールを蹴る……が、ドミトリーをスルーした。
《ストームウルフ、三人目のFWが上がって来た――っ!!》
(っ、あの二人を囮にして来たか!)
(あのDFは守備範囲が狭い。この三人を引きつけておけば抜ける!)
ボールはマクシムから反対サイドにいるザウルへと渡ったので、最初のプレーは自分たちに注目を浴びせるためだと気づいた神童。対してドミトリーは自分とマクシムが他の三人を誘導すれば、小柄な好葉が相手ならザウルは抜けられると思った。