信頼し結束する力!
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「俺が止める!」
「マクシム!」
「オウッ!」
「「「あっ/クッ!」」」
鉄角がロランと接触する前に、最もボールを回していけないマクシムに回ってしまった。マズいと鉄角と天馬と剣城は声を上げる。
「皆帆くん、連携です! 僕が右30度から攻めれば、相手は正面からの接近に対してこちらの位置を焦点とした放物線でかわしてきます! その動きが読めれば、止められます!」
「いや、彼の動きを考えれば僕は左から行ったほうがいい! 君はフォローに回って!」
「「あっ!」」
意見が全く食い違ったまま動き、左右に分かれて走り出した真名部と皆帆。そのせいでマクシムに正面を開けてしまった。
《おっと! ディフェンスが噛み合わない!》
「ん? フンッ、なら遠慮なく――」
「ふっ!」
「何っ!?」
ここは神童がスライディングでボールを奪ったことにより、ピンチを脱出することができた。
守りだけじゃない。イナズマジャパンは果敢に攻撃に向かうも、連携が噛み合っていない。
「どうしたんだ? みんなの動きがおかしい……」
(天馬……みんな……!)
瑞貴の助言を受けたので個人を見た天馬は、チームの連携が全く取れていないことに気づいた。気づいたならあと一歩だ。
するとさくらが一気に下がり、井吹のいるゴール前にやって来た。そのまま走り出してロランからボールを奪おうとするが――。
「シルクロード!」
「っ!?」
砂漠の地平線に沈む夕日の眩しさで目眩ましをし、さくらを突破した。そのままロランはシュートチャンスに入る。
(何がいけないんだ!? レベル4の球だってなんなく止められたのに……クッ!)
「ふっ!」
《九坂がなんとか防いだー!》
「あっ!」
(そうか! みんな井吹の分まで自分がカバーしようと……! 瑞貴さんが言っていたことはこのことだったのか!)
さくらだけじゃなく九坂もゴール前まで下がっていたので井吹が驚くと、天馬はそれを見てみんなの動きがおかしい理由がわかった。
「皮肉だな」
「!」
「なまじ力が付いたことが裏目に出てしまうとは。どうする天馬? これでは追い付くどころかボールすら奪えないぞ」
「っ……!」
みんなの動きと剣城の言葉で天馬は先日から感じていた違和感の正体に気づいた。あとはそれをどう直せばいいかだ。
(俺はいつでもここにいる……俺を使え。俺はお前の指示通りに動く。あとはお前がそれに気づくかどうかだ、お前自身がそれに気づかなければ本当のプレーはできないぞ!)
今の神童はもう井吹の実力は認めているからこそ、『DF』と『GK』の役割を井吹が自分自身で速く気づいてほしかった。それがGKとしての真の力を発揮できるのだから。
九坂がドリブルで上がって行くと、セルゲイがディフェンスに入ったので天馬が声をかける。
「行かせるかー!」
「九坂、こっちだ!」
「まずは1点、この俺がもぎ取ってやる!」
「九坂!?」
「「ローリングカッター!」」
「うわあっ!」
「「あっ!」」
天馬の言葉を無視して九坂が攻め上がるも、セルゲイとミーチャの連携必殺技によりボールを奪われてしまった。それを見て天馬だけでなく井吹も声を上げる。
「ふっ!」
ピ――ッ!!
「フゥ……」
そこは天馬が転がったボールをスライディングでクリアしたので、なんとかカウンター攻撃を防ぐことができてホッとした。
「今のプレー……あのときの俺と……」
――井吹は月山国光中のバスケ部にいた頃を思い出した。ピンチに陥ってしまったとき、ボールを受け取った井吹はそのまま敵がいるにもかかわらず単身でゴールに向かっていた。
『井吹、こっちだ!』
『まずは1本! 俺がもぎ取ってやる! ――なっ!?』
――仲間の呼びかけも無視した結果、敵にボールを奪われる羽目になってしまったのだ。今の九坂のプレーはあのときの自分と重なって見えた。
(あっ!)
『井吹、お前にとっての「いいプレー」とは、その手でボールを取ることなのか?』
(そうか……! そういうことだったのか……!)
客観的に見たおかげか、井吹はあのとき神童が何を言いたいのかわかった。
「マクシム!」
「オウッ!」
「「「あっ/クッ!」」」
鉄角がロランと接触する前に、最もボールを回していけないマクシムに回ってしまった。マズいと鉄角と天馬と剣城は声を上げる。
「皆帆くん、連携です! 僕が右30度から攻めれば、相手は正面からの接近に対してこちらの位置を焦点とした放物線でかわしてきます! その動きが読めれば、止められます!」
「いや、彼の動きを考えれば僕は左から行ったほうがいい! 君はフォローに回って!」
「「あっ!」」
意見が全く食い違ったまま動き、左右に分かれて走り出した真名部と皆帆。そのせいでマクシムに正面を開けてしまった。
《おっと! ディフェンスが噛み合わない!》
「ん? フンッ、なら遠慮なく――」
「ふっ!」
「何っ!?」
ここは神童がスライディングでボールを奪ったことにより、ピンチを脱出することができた。
守りだけじゃない。イナズマジャパンは果敢に攻撃に向かうも、連携が噛み合っていない。
「どうしたんだ? みんなの動きがおかしい……」
(天馬……みんな……!)
瑞貴の助言を受けたので個人を見た天馬は、チームの連携が全く取れていないことに気づいた。気づいたならあと一歩だ。
するとさくらが一気に下がり、井吹のいるゴール前にやって来た。そのまま走り出してロランからボールを奪おうとするが――。
「シルクロード!」
「っ!?」
砂漠の地平線に沈む夕日の眩しさで目眩ましをし、さくらを突破した。そのままロランはシュートチャンスに入る。
(何がいけないんだ!? レベル4の球だってなんなく止められたのに……クッ!)
「ふっ!」
《九坂がなんとか防いだー!》
「あっ!」
(そうか! みんな井吹の分まで自分がカバーしようと……! 瑞貴さんが言っていたことはこのことだったのか!)
さくらだけじゃなく九坂もゴール前まで下がっていたので井吹が驚くと、天馬はそれを見てみんなの動きがおかしい理由がわかった。
「皮肉だな」
「!」
「なまじ力が付いたことが裏目に出てしまうとは。どうする天馬? これでは追い付くどころかボールすら奪えないぞ」
「っ……!」
みんなの動きと剣城の言葉で天馬は先日から感じていた違和感の正体に気づいた。あとはそれをどう直せばいいかだ。
(俺はいつでもここにいる……俺を使え。俺はお前の指示通りに動く。あとはお前がそれに気づくかどうかだ、お前自身がそれに気づかなければ本当のプレーはできないぞ!)
今の神童はもう井吹の実力は認めているからこそ、『DF』と『GK』の役割を井吹が自分自身で速く気づいてほしかった。それがGKとしての真の力を発揮できるのだから。
九坂がドリブルで上がって行くと、セルゲイがディフェンスに入ったので天馬が声をかける。
「行かせるかー!」
「九坂、こっちだ!」
「まずは1点、この俺がもぎ取ってやる!」
「九坂!?」
「「ローリングカッター!」」
「うわあっ!」
「「あっ!」」
天馬の言葉を無視して九坂が攻め上がるも、セルゲイとミーチャの連携必殺技によりボールを奪われてしまった。それを見て天馬だけでなく井吹も声を上げる。
「ふっ!」
ピ――ッ!!
「フゥ……」
そこは天馬が転がったボールをスライディングでクリアしたので、なんとかカウンター攻撃を防ぐことができてホッとした。
「今のプレー……あのときの俺と……」
――井吹は月山国光中のバスケ部にいた頃を思い出した。ピンチに陥ってしまったとき、ボールを受け取った井吹はそのまま敵がいるにもかかわらず単身でゴールに向かっていた。
『井吹、こっちだ!』
『まずは1本! 俺がもぎ取ってやる! ――なっ!?』
――仲間の呼びかけも無視した結果、敵にボールを奪われる羽目になってしまったのだ。今の九坂のプレーはあのときの自分と重なって見えた。
(あっ!)
『井吹、お前にとっての「いいプレー」とは、その手でボールを取ることなのか?』
(そうか……! そういうことだったのか……!)
客観的に見たおかげか、井吹はあのとき神童が何を言いたいのかわかった。