激闘! 世界への挑戦‼
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「もしかして、来られないのかな?」
「ううん」
「行くよ、ちゃんと行くよ。……けどね」
「うん……」
「けど?」
どこか歯切れの悪い瞬と雄太に、やはり何かあるのかと天馬たちは思った。
「兄ちゃんがね……――『優勝はムリだろう』だって」
「「「えっ?」」」
「でも、兄ちゃんが負けるとこ見たくないから、応援するね!」
「いっぱいするね!」
「ああ! きっと勝つからね!」
「じゃあ、がんばってね!」
「バイバーイ!」
「バイバーイ……」
「応援よろしくね~……」
元気よく挨拶をして帰った雄太と瞬。彼ら手を振って見送る天馬と葵と瑞貴には、雄太の言っていた『優勝はムリだろう』という瞬木の言葉が気になっている。
「今の、きっと聞き間違いよ」
「葵……」
「瞬木くんの弟たち、あんなに小さいんだよ」
「そうだよね。瞬木が優勝はムリだなんて、言うはずないよな……」
今もチームメイトと一緒に決勝戦に向けて練習している瞬木が、そんなことを言うはずがない、天馬と葵はどこか自分に言い聞かせるように言った。
しかし天馬と葵とは裏腹に、瑞貴は少し眉をしかめて厳しい声音で告げる。
「でも今のチームの現状を鑑みれば、強ち間違いじゃないよ」
「「えっ!」」
「チームに起こっている違和感の正体、天馬は気づいた?」
「まだです。ずっとモヤモヤはしているんですが、この正体がなんなのかわからなくて……」
「瑞貴さんはそれがなんなのかわかっているんですか?」
「口で言うのは簡単だけど、ハッキリとした答えは自分で気づかないとね。他人からの言葉は助言程度しかならないよ。――未だに拓人くんから認めてもらえない、宗正くんのようにね」
「「!」」
瑞貴の言葉で天馬と葵はハッとする。確かに神童は井吹にGKについて何か気づいてほしいという助言はしているが、ハッキリとした答えは出していない。それは井吹自身が見出せないといけないからだ。
「答えを見つけないといけないのは天馬、あなたも同じだよ。キャプテンとしてチームを見てあげて」
「チームを……」
これが瑞貴なりの助言だと天馬は気づき、脳裏に特訓に励むチームメイトを思い浮かべた。
(いよいよ明日だ……!)
しかし天馬はそれに夢中になっていたので、瑞貴が人知れず気を引き締めていたことに気づかなかった。
☆☆☆☆☆
翌日。ホーリーロードスタジアムはいつものように満員の観客で溢れ返っているが、今日は特に歓声がひと際スゴい。何故なら、今日の試合でアジア代表チームが決まるのだ。
《フットボールフロンティアインターナショナルV2・アジア地区予選、いよいよ決勝戦!! ここ、ホーリーロードスタジアムにおいてアジア地区の代表が決定致します!!》
これまでの試合でサポーターたちはイナズマジャパンへの期待が当初と真逆に高まっているし、子供たちがいるイナズマジャパンのマークが記された応援旗には、たくさんの人々の寄せ書きが書かれている。みんなイナズマジャパンの勝利を願っているのだ。
控え室でユニフォームに着替えたイナズマジャパンは、特訓の成果を見せるときがやってきてワクワクしている。
「みんなの動き、レジスタンスジャパン戦のときとは別人になってるね!」
「辛い特訓を乗り越えたからな!」
「勝ちてぇなぁ!」
ブラックルームの特訓で手応えを感じているので、皆帆や鉄角や九坂たちはやる気満々だ。試合に対する意気込みが今まで以上なのは天馬としても嬉しいことである。
「俺は今日、1点もやらん! 完璧に抑えてみせる」
「!」
「…………」
(見てろよ神童……今日の試合で絶対に認めさせてやる!)
井吹は全員に向かって言っているように見えるが、天馬は視線が神童に向けていることに気づいた。そして神童もその視線に気づいたが何も言わないので井吹は顔をしかめるのだった。
「ううん」
「行くよ、ちゃんと行くよ。……けどね」
「うん……」
「けど?」
どこか歯切れの悪い瞬と雄太に、やはり何かあるのかと天馬たちは思った。
「兄ちゃんがね……――『優勝はムリだろう』だって」
「「「えっ?」」」
「でも、兄ちゃんが負けるとこ見たくないから、応援するね!」
「いっぱいするね!」
「ああ! きっと勝つからね!」
「じゃあ、がんばってね!」
「バイバーイ!」
「バイバーイ……」
「応援よろしくね~……」
元気よく挨拶をして帰った雄太と瞬。彼ら手を振って見送る天馬と葵と瑞貴には、雄太の言っていた『優勝はムリだろう』という瞬木の言葉が気になっている。
「今の、きっと聞き間違いよ」
「葵……」
「瞬木くんの弟たち、あんなに小さいんだよ」
「そうだよね。瞬木が優勝はムリだなんて、言うはずないよな……」
今もチームメイトと一緒に決勝戦に向けて練習している瞬木が、そんなことを言うはずがない、天馬と葵はどこか自分に言い聞かせるように言った。
しかし天馬と葵とは裏腹に、瑞貴は少し眉をしかめて厳しい声音で告げる。
「でも今のチームの現状を鑑みれば、強ち間違いじゃないよ」
「「えっ!」」
「チームに起こっている違和感の正体、天馬は気づいた?」
「まだです。ずっとモヤモヤはしているんですが、この正体がなんなのかわからなくて……」
「瑞貴さんはそれがなんなのかわかっているんですか?」
「口で言うのは簡単だけど、ハッキリとした答えは自分で気づかないとね。他人からの言葉は助言程度しかならないよ。――未だに拓人くんから認めてもらえない、宗正くんのようにね」
「「!」」
瑞貴の言葉で天馬と葵はハッとする。確かに神童は井吹にGKについて何か気づいてほしいという助言はしているが、ハッキリとした答えは出していない。それは井吹自身が見出せないといけないからだ。
「答えを見つけないといけないのは天馬、あなたも同じだよ。キャプテンとしてチームを見てあげて」
「チームを……」
これが瑞貴なりの助言だと天馬は気づき、脳裏に特訓に励むチームメイトを思い浮かべた。
(いよいよ明日だ……!)
しかし天馬はそれに夢中になっていたので、瑞貴が人知れず気を引き締めていたことに気づかなかった。
☆☆☆☆☆
翌日。ホーリーロードスタジアムはいつものように満員の観客で溢れ返っているが、今日は特に歓声がひと際スゴい。何故なら、今日の試合でアジア代表チームが決まるのだ。
《フットボールフロンティアインターナショナルV2・アジア地区予選、いよいよ決勝戦!! ここ、ホーリーロードスタジアムにおいてアジア地区の代表が決定致します!!》
これまでの試合でサポーターたちはイナズマジャパンへの期待が当初と真逆に高まっているし、子供たちがいるイナズマジャパンのマークが記された応援旗には、たくさんの人々の寄せ書きが書かれている。みんなイナズマジャパンの勝利を願っているのだ。
控え室でユニフォームに着替えたイナズマジャパンは、特訓の成果を見せるときがやってきてワクワクしている。
「みんなの動き、レジスタンスジャパン戦のときとは別人になってるね!」
「辛い特訓を乗り越えたからな!」
「勝ちてぇなぁ!」
ブラックルームの特訓で手応えを感じているので、皆帆や鉄角や九坂たちはやる気満々だ。試合に対する意気込みが今まで以上なのは天馬としても嬉しいことである。
「俺は今日、1点もやらん! 完璧に抑えてみせる」
「!」
「…………」
(見てろよ神童……今日の試合で絶対に認めさせてやる!)
井吹は全員に向かって言っているように見えるが、天馬は視線が神童に向けていることに気づいた。そして神童もその視線に気づいたが何も言わないので井吹は顔をしかめるのだった。