強襲! レジスタンスジャパン‼
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――それから時間が経っていき試合終了のホイッスルが鳴り響く中、天馬は電光掲示板を見上げた。得点は1対3……レジスタンスジャパンの勝利だ。
「ハァ……ハァ……――っ!」
地に大の字になって寝転がり息が上がる鉄角に剣城が手を差し出すと、鉄角はそれを取って立ち上がった。
「足の具合は?」
「っ、なんとかな」
「サッカーは生き物だ。目を背ければ襲いかかって来る野獣だ。食われるのが嫌なら、目を逸らさず全てを見るんだ」
「全てか……」
昨日のようにサッカーの恐ろしさを伝える剣城からの助言を受け、鉄角は自分の壁を乗り越えるためにはサッカーという全てを見なければと思った。
しかし息が大きく上がっているのは鉄角だけじゃない。雷門メンバーを除いた者たちは前半だけでも体力をかなり消耗していた。それを見た天馬は白竜たちに顔を向ける。
「白竜。『ありがとう』と言うべきかな」
「お前たちを潰せと指示したのは、黒岩監督だ」
「!」
白竜の言葉に驚いて天馬は黒岩を見た。練習試合を組んだのはわかったが、潰せという命令まで与えたのが彼だと知って驚く。だが、その意味が理解できない訳じゃない。
「その命令は遂行できたようだ」
「来た甲斐があったよ」
「あとは、お前たちの課題だ」
南沢と雪村と大和も、イナズマジャパンの現状を見て自分たちが何を成すべきなのかがわかった。そして今後それを引き継ぐのは天馬たちなのだとも。
「イナズマジャパンの諸君! お前たちはまだ、サッカーを己のモノとしていない。それではさらなる強敵と戦い抜くなど、到底できはしない!」
「「「「「…………!」」」」」
両腕を組んで立ち上がった不動からも厳しい言葉を告げられ、元サッカー未経験者のメンバーは鼻っ柱を折られた気分だった。
「完敗だ。だが、俺たちは必ずこの敗北を意味あるものにして見せる」
「だといいがな」
宣言する剣城に白竜はフッと笑ってそう答えた。自分たちの役目はここまでだが、代表になった彼らに強くなって欲しいと願っている。
試合が終わったので審判という役割を終えた瑞貴は、ベンチにいる不動の元へ行って話しかける。
「明王」
「瑞貴、お前はただこいつらに『コーチとしてサッカー教える』ためだけにここにいるわけじゃないだろ」
「聞いたんだね……――そうだよ。私にはもう一つ目的がある」
瑞貴の言う『もう一つのやるべきこと』を天馬たちが知るのは、もう少し先の話である。
☆☆☆☆☆
夕方になってもシーサイドスタジアムのベンチに残っている黒岩とみのり。今日の練習試合を組んだ黒岩の意図がみのりにはわからなかった。
「あなたの言う、『彼らに伝えなければならなかった』ものとは、なんだったんです?」
「サッカーの、恐ろしさだ」
「恐ろしさ?」
「彼らが今後勝ち続けるために、この試合は必要だったのだ。サッカーはそれに向かう者に限界ギリギリの力を要求する。サッカーに近づけば、何かを失うリスクも大きくなる」
「たとえば鉄角真は、怪我で自分の未来を失った……故に、彼ならサッカーの恐ろしさを理解した上で乗り越えられると? それで、乗り越えた先に何があるのですか?」
「いずれわかる。彼ら自身がつかんだとき、自ずとお前にもな」
その理由は選手たちを通じてみのりにもわかると、黒岩はそう言った。
――今日の練習は終わったものの、ユニフォームに着替えた鉄角はブラックルームにやって来た。痛めた足には湿布を貼ってもらっているので、モニターの前に移動すると音を鳴らしながら調子を確認する。
「…………」
ガ――……!
「!」
扉を開ける音に振り向くと、他のみんなも集まっていた。しかも全員ユニフォーム姿なので彼らもまた特訓しに来たのだとわかった鉄角は笑顔になる。
「お前ら……!」
「あのまんまじゃ、今日は終われないだろ」
「ああ!」
井吹や鉄角の気持ちはみんな同じだった。レジスタンスジャパンにやられて悔しい気持ちを特訓に生かそうとしている。
「課題か……俺たちにとっても、大きな課題だ!」
その光景を見ている天馬と神童と剣城もまた、彼らと違った課題を自分たちにも与えられ、それを克服すると誓った。
自分の意思でサッカーと向き合い、壁を乗り越えようとする選手たちの姿を見て瑞貴は笑みを浮かべる。まずは気持ちから動かないと次の行動に起こせないからこそ、彼らのやる気は純粋に嬉しかった。
「できるだけ試合にきたさないようにするけど、特訓のレベルを上げるよ!」
「「「「「はい!」」」」」」
次はいよいよアジア地区予選決勝戦、これに勝つためにもイナズマジャパンは特訓に励む。
☆コーチの 今日の格言☆
人に頼るのは悪いことばかりじゃないよ
以上!!
「ハァ……ハァ……――っ!」
地に大の字になって寝転がり息が上がる鉄角に剣城が手を差し出すと、鉄角はそれを取って立ち上がった。
「足の具合は?」
「っ、なんとかな」
「サッカーは生き物だ。目を背ければ襲いかかって来る野獣だ。食われるのが嫌なら、目を逸らさず全てを見るんだ」
「全てか……」
昨日のようにサッカーの恐ろしさを伝える剣城からの助言を受け、鉄角は自分の壁を乗り越えるためにはサッカーという全てを見なければと思った。
しかし息が大きく上がっているのは鉄角だけじゃない。雷門メンバーを除いた者たちは前半だけでも体力をかなり消耗していた。それを見た天馬は白竜たちに顔を向ける。
「白竜。『ありがとう』と言うべきかな」
「お前たちを潰せと指示したのは、黒岩監督だ」
「!」
白竜の言葉に驚いて天馬は黒岩を見た。練習試合を組んだのはわかったが、潰せという命令まで与えたのが彼だと知って驚く。だが、その意味が理解できない訳じゃない。
「その命令は遂行できたようだ」
「来た甲斐があったよ」
「あとは、お前たちの課題だ」
南沢と雪村と大和も、イナズマジャパンの現状を見て自分たちが何を成すべきなのかがわかった。そして今後それを引き継ぐのは天馬たちなのだとも。
「イナズマジャパンの諸君! お前たちはまだ、サッカーを己のモノとしていない。それではさらなる強敵と戦い抜くなど、到底できはしない!」
「「「「「…………!」」」」」
両腕を組んで立ち上がった不動からも厳しい言葉を告げられ、元サッカー未経験者のメンバーは鼻っ柱を折られた気分だった。
「完敗だ。だが、俺たちは必ずこの敗北を意味あるものにして見せる」
「だといいがな」
宣言する剣城に白竜はフッと笑ってそう答えた。自分たちの役目はここまでだが、代表になった彼らに強くなって欲しいと願っている。
試合が終わったので審判という役割を終えた瑞貴は、ベンチにいる不動の元へ行って話しかける。
「明王」
「瑞貴、お前はただこいつらに『コーチとしてサッカー教える』ためだけにここにいるわけじゃないだろ」
「聞いたんだね……――そうだよ。私にはもう一つ目的がある」
瑞貴の言う『もう一つのやるべきこと』を天馬たちが知るのは、もう少し先の話である。
☆☆☆☆☆
夕方になってもシーサイドスタジアムのベンチに残っている黒岩とみのり。今日の練習試合を組んだ黒岩の意図がみのりにはわからなかった。
「あなたの言う、『彼らに伝えなければならなかった』ものとは、なんだったんです?」
「サッカーの、恐ろしさだ」
「恐ろしさ?」
「彼らが今後勝ち続けるために、この試合は必要だったのだ。サッカーはそれに向かう者に限界ギリギリの力を要求する。サッカーに近づけば、何かを失うリスクも大きくなる」
「たとえば鉄角真は、怪我で自分の未来を失った……故に、彼ならサッカーの恐ろしさを理解した上で乗り越えられると? それで、乗り越えた先に何があるのですか?」
「いずれわかる。彼ら自身がつかんだとき、自ずとお前にもな」
その理由は選手たちを通じてみのりにもわかると、黒岩はそう言った。
――今日の練習は終わったものの、ユニフォームに着替えた鉄角はブラックルームにやって来た。痛めた足には湿布を貼ってもらっているので、モニターの前に移動すると音を鳴らしながら調子を確認する。
「…………」
ガ――……!
「!」
扉を開ける音に振り向くと、他のみんなも集まっていた。しかも全員ユニフォーム姿なので彼らもまた特訓しに来たのだとわかった鉄角は笑顔になる。
「お前ら……!」
「あのまんまじゃ、今日は終われないだろ」
「ああ!」
井吹や鉄角の気持ちはみんな同じだった。レジスタンスジャパンにやられて悔しい気持ちを特訓に生かそうとしている。
「課題か……俺たちにとっても、大きな課題だ!」
その光景を見ている天馬と神童と剣城もまた、彼らと違った課題を自分たちにも与えられ、それを克服すると誓った。
自分の意思でサッカーと向き合い、壁を乗り越えようとする選手たちの姿を見て瑞貴は笑みを浮かべる。まずは気持ちから動かないと次の行動に起こせないからこそ、彼らのやる気は純粋に嬉しかった。
「できるだけ試合にきたさないようにするけど、特訓のレベルを上げるよ!」
「「「「「はい!」」」」」」
次はいよいよアジア地区予選決勝戦、これに勝つためにもイナズマジャパンは特訓に励む。
☆コーチの 今日の格言☆
人に頼るのは悪いことばかりじゃないよ
以上!!