強襲! レジスタンスジャパン‼
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「けど、今は克服してるわけだろ?」
「かつては敵だった友がいる。俺が壁を乗り越えられたのは、あいつのおかげだ」
「敵だった友か……今でも繋がりがあるのか?」
「ああ。切っても切れない繋がりだ」
剣城の言う『敵だった友』が誰なのか、鉄角はすぐに知ることになる。
「――こんな所にいたんだ」
「「!」」
「さすがにもう休まないと、明日に響くよ」
ベンチの側面から覗き込むように顔を出して姿を現したのは瑞貴だった。明日は練習試合なのでムリをしている選手はいないか見回りに来たのだ。
「瑞貴さん……」
「そうだ、瑞貴さんも壁にぶつかったことはありました?」
「壁?」
「さっき俺は剣城にサッカーの壁について教えてもらったんです。瑞貴さんもそんなときどうやって克服したのかなって」
鉄角の問いに瑞貴は目をパチクリして驚いたものの、目線を上にして思い出しながら答える。
「そうだね……。今も結構あるけど、学生時代とか私には常に壁ばかりだったよ」
「えっ? 常に?」
「真くんと同い歳くらいのときは、私は部活でも世界大会でも公式ではたった一人の女子選手だったからね。京介くんは知ってるでしょ?」
「ええ」
「なんだよ、剣城は知ってたのか?」
「当時、瑞貴さんは敵味方も含めて大会唯一の女子選手だったからな。その上チームの副キャプテンだ。サッカー関係者ならば恐らく誰でも一度は注目したはずだ」
剣城は幼い頃に瑞貴と出会い、兄と共に全国大会も世界大会も応援していた。もちろんそれは瑞貴がプロリーグに行っても変わらなかった。
「うん、だから必死だった。男子と対抗するにはどうやればいいのか、オールプレーヤーの経験をどう生かすのか、副キャプテンとしてキャプテンと共にどうチームを導くのか……――常に課題ばっかりで壁だらけだったの」
「そんなとき、どうやって克服を?」
「必死に特訓してレベルを上げれば大概なんとかなったけど、うまくいかないことがあったからチームメイトに助けてもらったの」
「助けてもらう?」
「人に頼るのは悪いことばかりじゃないよ。まあ、もちろん頼り過ぎもよくないけどね」
「それもそうですね。ハハッ」
キラッ……!
「!」
そう言った瑞貴と鉄角が笑っていると、月明かりに反射されて一瞬だけ指輪が光ったのが剣城に見えた。きっと『助けられたチームメイト』というのは、瑞貴と対の指輪を持っている者も含まれているだろうと察し、静かにフッと笑うのだった。
☆☆☆☆☆
翌日。室内のシーサイドスタジアムで行われることになったので、イナズマジャパンはストレッチしながら時間を待つ。
「楽しみじゃない? 私たち、かなりいい感じになってきたし!」
「そうだな。今の俺たちの実力を試す意味でも、きっといい試合になるよ」
「必殺技が、また生まれたりするかもね」
「確かに。チームの中で練習してるよりも、相手がいたほうが課題の克服にもなりそうだよね」
ワクワクしているさくらに天馬がそう答えると、瞬木と皆帆は実戦のほうがレベルアップしやすいと考えた。
「練習なら尚更、俺は1点も許さない」
「……当然だ」
睨みつける井吹に、神童は一度見据えたあと目を閉じて淡々とした口調で答えた。すると――。
バシュンッ!
「っ! でやっ!」
突如シュート並の物凄い速さでボールが飛んできた。それに剣城は驚いたもののジャンプして体を回転させ、オーバーヘッドキックで撃ち返す。
「あれは!」
「――ふんっ!」
剣城がシュートを撃ち返した方向に飛び出す者がいて神童たちが驚く中、その人物はかかと落としでボールを地に打ち付けた。それは周りに砂塵と風を起こすほどで、地面に少し埋まっているボールが威力を物語っている。
「あっ!」
「白竜!」
「それだけじゃない、あいつらは……!」
ボールの前に着地した選手に天馬と剣城が目を見開いていると、神童は白竜のうしろにいつの間にか現れた選手たちにも驚いた。
「試合の相手は、彼らだ」
「「「「「ええっ!?」」」」」
黒岩がそう告げると、一斉にイナズマジャパンは相手に顔を向ける。全ての選手が迫力あるので、ひと目でかなりの実力者とわかるくらいだ。
「こいつらは『レジスタンスジャパン』……――そして、俺が監督の不動だ」
「レジスタンスジャパン!?」
次いで現れた不動が告げたチーム名に天馬は驚いた。しかも監督は元イナズマジャパンでかつて稽古を付けてくれた不動だということも。
「かつては敵だった友がいる。俺が壁を乗り越えられたのは、あいつのおかげだ」
「敵だった友か……今でも繋がりがあるのか?」
「ああ。切っても切れない繋がりだ」
剣城の言う『敵だった友』が誰なのか、鉄角はすぐに知ることになる。
「――こんな所にいたんだ」
「「!」」
「さすがにもう休まないと、明日に響くよ」
ベンチの側面から覗き込むように顔を出して姿を現したのは瑞貴だった。明日は練習試合なのでムリをしている選手はいないか見回りに来たのだ。
「瑞貴さん……」
「そうだ、瑞貴さんも壁にぶつかったことはありました?」
「壁?」
「さっき俺は剣城にサッカーの壁について教えてもらったんです。瑞貴さんもそんなときどうやって克服したのかなって」
鉄角の問いに瑞貴は目をパチクリして驚いたものの、目線を上にして思い出しながら答える。
「そうだね……。今も結構あるけど、学生時代とか私には常に壁ばかりだったよ」
「えっ? 常に?」
「真くんと同い歳くらいのときは、私は部活でも世界大会でも公式ではたった一人の女子選手だったからね。京介くんは知ってるでしょ?」
「ええ」
「なんだよ、剣城は知ってたのか?」
「当時、瑞貴さんは敵味方も含めて大会唯一の女子選手だったからな。その上チームの副キャプテンだ。サッカー関係者ならば恐らく誰でも一度は注目したはずだ」
剣城は幼い頃に瑞貴と出会い、兄と共に全国大会も世界大会も応援していた。もちろんそれは瑞貴がプロリーグに行っても変わらなかった。
「うん、だから必死だった。男子と対抗するにはどうやればいいのか、オールプレーヤーの経験をどう生かすのか、副キャプテンとしてキャプテンと共にどうチームを導くのか……――常に課題ばっかりで壁だらけだったの」
「そんなとき、どうやって克服を?」
「必死に特訓してレベルを上げれば大概なんとかなったけど、うまくいかないことがあったからチームメイトに助けてもらったの」
「助けてもらう?」
「人に頼るのは悪いことばかりじゃないよ。まあ、もちろん頼り過ぎもよくないけどね」
「それもそうですね。ハハッ」
キラッ……!
「!」
そう言った瑞貴と鉄角が笑っていると、月明かりに反射されて一瞬だけ指輪が光ったのが剣城に見えた。きっと『助けられたチームメイト』というのは、瑞貴と対の指輪を持っている者も含まれているだろうと察し、静かにフッと笑うのだった。
☆☆☆☆☆
翌日。室内のシーサイドスタジアムで行われることになったので、イナズマジャパンはストレッチしながら時間を待つ。
「楽しみじゃない? 私たち、かなりいい感じになってきたし!」
「そうだな。今の俺たちの実力を試す意味でも、きっといい試合になるよ」
「必殺技が、また生まれたりするかもね」
「確かに。チームの中で練習してるよりも、相手がいたほうが課題の克服にもなりそうだよね」
ワクワクしているさくらに天馬がそう答えると、瞬木と皆帆は実戦のほうがレベルアップしやすいと考えた。
「練習なら尚更、俺は1点も許さない」
「……当然だ」
睨みつける井吹に、神童は一度見据えたあと目を閉じて淡々とした口調で答えた。すると――。
バシュンッ!
「っ! でやっ!」
突如シュート並の物凄い速さでボールが飛んできた。それに剣城は驚いたもののジャンプして体を回転させ、オーバーヘッドキックで撃ち返す。
「あれは!」
「――ふんっ!」
剣城がシュートを撃ち返した方向に飛び出す者がいて神童たちが驚く中、その人物はかかと落としでボールを地に打ち付けた。それは周りに砂塵と風を起こすほどで、地面に少し埋まっているボールが威力を物語っている。
「あっ!」
「白竜!」
「それだけじゃない、あいつらは……!」
ボールの前に着地した選手に天馬と剣城が目を見開いていると、神童は白竜のうしろにいつの間にか現れた選手たちにも驚いた。
「試合の相手は、彼らだ」
「「「「「ええっ!?」」」」」
黒岩がそう告げると、一斉にイナズマジャパンは相手に顔を向ける。全ての選手が迫力あるので、ひと目でかなりの実力者とわかるくらいだ。
「こいつらは『レジスタンスジャパン』……――そして、俺が監督の不動だ」
「レジスタンスジャパン!?」
次いで現れた不動が告げたチーム名に天馬は驚いた。しかも監督は元イナズマジャパンでかつて稽古を付けてくれた不動だということも。