円堂監督と##NAME2##コーチ登場!!
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――三人が旧交を温めている賑やかな一方で、理事長室で金山はイラついて机を思いっきり叩いた。その音に冬海はビクッと肩を震わせる。
「どういうことなんですか!? 送られたデータと違うなんて! しかもコーチが入るなど聞いてません!」
「は、はい。今、確認を取っています……」
♪ピリッ、ピリリリ♪
噂をすればと言うのか携帯が着信を告げたので冬海は取ると、金山に背を向けて電話の相手――フィフスセクターと話す。
「もしもし。はい、はい……ええっ!? はい…はい……」
ピッ。
「円堂守の監督就任と井上瑞貴のコーチ就任は、正式に承認されたそうです……」
「なんですと!?」
「あいつらが監督とコーチなんて、フィフスセクターが派遣するような奴らとは思えませんが……。特に、井上瑞貴など私は反対です!」
十年前にキレた瑞貴につかみかかられた冬海は、長い年月の中でもトラウマとなって覚えているので忌々しげに思った。というか、自身の自業自得なのだが。
「どういたしましょう……?」
「どうするも何も、フィフスセクターが承認したんです」
「ハァ……」
「それにしても、聖帝は何をお考えなのか……?」
フィフスセクターを統べる聖帝――イシドシュウジの考えが金山たちにはわからなかった。
☆☆☆☆☆
放課後――円堂と瑞貴は家から持って来た備品を準備して、今日の練習メニューの確認をし終えると、河川敷で雷門中サッカー部が来るのを待っていた。
「来たか」
「やっぱり一番乗りはあの二人だったね」
ボールを足で押さえている円堂と、記録の準備をしていた瑞貴は、土手の上でワクワクしている天馬と信助を発見する。向こうも自分たちの姿を見て笑顔でこちらに駆け降りて来た。
続いて春奈とマネージャー組も、ベンチにいた瑞貴の元へやってきた。
「瑞貴せんぱーい!」
「春奈ちゃん。そっちはマネージャーの……」
「は、はい! 空野葵です!」
「瀬戸水鳥だ」
「山菜茜……」
パシャ。
「みんな、よろしくね」
春奈のうしろに続いたのは、緊張で頬を赤らめて肩を跳ねる葵、堂々とする水鳥、自己紹介したあと写真を撮る茜だ。マネージャーは全員来てくれた。
荷物をベンチに置き、天馬と信助は円堂と瑞貴の前で横に整列する。
「松風天馬」
「はい!」
「西園信助」
「はい!」
「待ってたぞ」
「「はい!」」
「そんなに緊張するな、固くなってると怪我するぞ?」
「「はい!」」
「フフッ、言ってるそばから固くなってるよ」
円堂と瑞貴の前ということで緊張しており、天馬と信助は背筋をピシッと伸ばしていた。
「結局、あの二人だけですね……」
「ということだな」
他のメンバーは乗り気じゃなかったのを知っているため、葵も水鳥も予想通りだったらしい。
「あの、特訓ってどんなことを?」
「あれだ」
「「?」」
円堂が振り向いた先にはゴール横にある、三つ重ねた小さなコーンが二セット置いてあった。
「天馬、お前はあれを等間隔で並べろ」
「えっ?」
「得意技、ドリブルなんだろ?」
「はい!」
「まずは、得意技に磨きをかけるんだ。俺がいいと言うまでグラウンドを往復しろ」
「はい!」
さっそく天馬はコーンの準備をするために走り出した。次いで円堂は信助に指示を出す。
「信助はヘディングの精度を上げる特訓だ」
「はい!」
「どういうことなんですか!? 送られたデータと違うなんて! しかもコーチが入るなど聞いてません!」
「は、はい。今、確認を取っています……」
♪ピリッ、ピリリリ♪
噂をすればと言うのか携帯が着信を告げたので冬海は取ると、金山に背を向けて電話の相手――フィフスセクターと話す。
「もしもし。はい、はい……ええっ!? はい…はい……」
ピッ。
「円堂守の監督就任と井上瑞貴のコーチ就任は、正式に承認されたそうです……」
「なんですと!?」
「あいつらが監督とコーチなんて、フィフスセクターが派遣するような奴らとは思えませんが……。特に、井上瑞貴など私は反対です!」
十年前にキレた瑞貴につかみかかられた冬海は、長い年月の中でもトラウマとなって覚えているので忌々しげに思った。というか、自身の自業自得なのだが。
「どういたしましょう……?」
「どうするも何も、フィフスセクターが承認したんです」
「ハァ……」
「それにしても、聖帝は何をお考えなのか……?」
フィフスセクターを統べる聖帝――イシドシュウジの考えが金山たちにはわからなかった。
☆☆☆☆☆
放課後――円堂と瑞貴は家から持って来た備品を準備して、今日の練習メニューの確認をし終えると、河川敷で雷門中サッカー部が来るのを待っていた。
「来たか」
「やっぱり一番乗りはあの二人だったね」
ボールを足で押さえている円堂と、記録の準備をしていた瑞貴は、土手の上でワクワクしている天馬と信助を発見する。向こうも自分たちの姿を見て笑顔でこちらに駆け降りて来た。
続いて春奈とマネージャー組も、ベンチにいた瑞貴の元へやってきた。
「瑞貴せんぱーい!」
「春奈ちゃん。そっちはマネージャーの……」
「は、はい! 空野葵です!」
「瀬戸水鳥だ」
「山菜茜……」
パシャ。
「みんな、よろしくね」
春奈のうしろに続いたのは、緊張で頬を赤らめて肩を跳ねる葵、堂々とする水鳥、自己紹介したあと写真を撮る茜だ。マネージャーは全員来てくれた。
荷物をベンチに置き、天馬と信助は円堂と瑞貴の前で横に整列する。
「松風天馬」
「はい!」
「西園信助」
「はい!」
「待ってたぞ」
「「はい!」」
「そんなに緊張するな、固くなってると怪我するぞ?」
「「はい!」」
「フフッ、言ってるそばから固くなってるよ」
円堂と瑞貴の前ということで緊張しており、天馬と信助は背筋をピシッと伸ばしていた。
「結局、あの二人だけですね……」
「ということだな」
他のメンバーは乗り気じゃなかったのを知っているため、葵も水鳥も予想通りだったらしい。
「あの、特訓ってどんなことを?」
「あれだ」
「「?」」
円堂が振り向いた先にはゴール横にある、三つ重ねた小さなコーンが二セット置いてあった。
「天馬、お前はあれを等間隔で並べろ」
「えっ?」
「得意技、ドリブルなんだろ?」
「はい!」
「まずは、得意技に磨きをかけるんだ。俺がいいと言うまでグラウンドを往復しろ」
「はい!」
さっそく天馬はコーンの準備をするために走り出した。次いで円堂は信助に指示を出す。
「信助はヘディングの精度を上げる特訓だ」
「はい!」