強襲! レジスタンスジャパン‼
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「知ってた……でも、そんな風に悩んでる天馬のこと、私には頼もしく見えてたんだよ」
「ええっ、そうなの?」
「悩んでも、答えをいつも見つけてきたじゃない。そうやって『キャプテン・松風天馬』は、強くなってきたんだと思うよ」
「……そうか!」
「――何話してるの?」
「!」
葵から正面に顔を向けてどこか嬉しそうに呟いた天馬は、反対側からボールを持った瞬木がいたことに気づかずびっくりした。
「ごめん、驚かせちゃった?」
「天馬にね、いいキャプテンになったって言ってたの」
「ちょっ、ちょっと葵!」
「そうさ。キャプテンがいなきゃ、このチームは始まらないよ」
「なんだよ、瞬木まで! ほら、練習行くぞ!」
「よし!」
恥ずかしそうに頬を赤らめた天馬はドリンクを置き、瞬木と共に練習へ戻って行った。
「決勝、いける気がする。みんな、こんなにいい顔してるもの!」
「――いい顔?」
「!」
葵の隣であり天馬がいた場所とは反対側に現れたのは、タブレットを持つ水川みのり。気配がなかったので今度は葵が驚く。
「そう! 水川さんもそう思わない?」
「……あまり変わらないように見える」
「ああ~……」
「みんなー! 集まってー!」
みのりの答えに葵がガクッと肩を落とすと、黒岩と共に現れた瑞貴が選手を招集した。
「明日は練習試合を行うことになったよ」
「練習試合って……」
「このタイミングでですか?」
決勝戦までまだ数日あるとはいえ、急に練習試合をすると告げた瑞貴に天馬や真名部たちは驚いた。
「どこのチームなんですか?」
「――会えばわかる」
天馬の質問に答えたのは瑞貴ではなく黒岩だ。しかしそれだけでチーム名も選手のことも何も教えてくれなかった。
「そういうわけだから、今日の練習はこれで終わり。自主練をするのは自由だけど明日の試合に響かないように」
「「「「「はい!」」」」」
瑞貴の言葉に全員が元気良く返事をしたあと、各自それぞれその場から解散した。その場に残った瑞貴は笑顔で選手たちを見送った表情から一変し、真剣な表情をしていた。
(この練習試合が、イナズマジャパンにとって吉と出るか凶と出るか……)
練習試合を組んだのも黒岩が意図を持ってやったことだとわかるが、今のやる気に満ち溢れるイナズマジャパンにどんな心境をもたらすのか少しばかり不安を抱えるのだった。
――夜。鉄角は一人グラウンドで練習をしていた。ゴール前にはいくつものボールが転がっており、肩で息をして汗を流す鉄角の様子は相当がんばっている証拠だ。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
トンッ。
「っ! おっと」
軽く飛んできたボールに鉄角は一瞬驚いたものの、左のふとももでトラップしたあと地に落として足で押さえた。
「うまくなっただろ?」
「ああ」
「なんていうか、だんだん楽しくなってきたっていうか……――やっぱり、勝てば気持ちいいしな!」
やって来たのは同じくユニフォームを着た剣城だ。鉄角の問いに剣城はフッと笑った。鉄角もまたボールを蹴るとトラップした剣城に片目を閉じサッカーが面白くなったことを告げながら笑った。
「……こうなったらなったで、今度はサッカー(コイツ)はなかなか難しいとも思っている」
「そうか」
「早くお前たちのレベルに行きたいもんだ」
トンッ!
「っ! おっと」
願うように顔をうつむけて呟いた鉄角は、ボールを蹴る音が聞こえて顔を上げると予想通りボールが飛んできた。びっくりはしたが鉄角は難なく受け止める。
「へへっ。意外に俺にはサッカー、合ってるのかもしれねぇ」
「!」
「手を使わないからな!」
ボクシングの構えをして苦笑する鉄角。あのときの怪我で右手を思うように使えない自分には、GK以外足しか使えないというサッカーが向いていると思った。
それから二人は並んでベンチに座って近くで転がっているボールを見やる中、剣城が真剣な声音で話しかける。
「気をつけろよ、鉄角」
「なんだよ?」
「サッカーは楽しいが、焦って上に上がろうとすればいくつもの壁に押し潰されそうになる。ムリをすると危険だぞ」
「剣城も、そんなときがあったのか?」
「……ああ」
剣城は鉄角よりも長くサッカーをして来たのだ。時には自分の感情を押し殺して本来のプレーが出せなかったり、時には思うようなプレーができないこともあった。
「ええっ、そうなの?」
「悩んでも、答えをいつも見つけてきたじゃない。そうやって『キャプテン・松風天馬』は、強くなってきたんだと思うよ」
「……そうか!」
「――何話してるの?」
「!」
葵から正面に顔を向けてどこか嬉しそうに呟いた天馬は、反対側からボールを持った瞬木がいたことに気づかずびっくりした。
「ごめん、驚かせちゃった?」
「天馬にね、いいキャプテンになったって言ってたの」
「ちょっ、ちょっと葵!」
「そうさ。キャプテンがいなきゃ、このチームは始まらないよ」
「なんだよ、瞬木まで! ほら、練習行くぞ!」
「よし!」
恥ずかしそうに頬を赤らめた天馬はドリンクを置き、瞬木と共に練習へ戻って行った。
「決勝、いける気がする。みんな、こんなにいい顔してるもの!」
「――いい顔?」
「!」
葵の隣であり天馬がいた場所とは反対側に現れたのは、タブレットを持つ水川みのり。気配がなかったので今度は葵が驚く。
「そう! 水川さんもそう思わない?」
「……あまり変わらないように見える」
「ああ~……」
「みんなー! 集まってー!」
みのりの答えに葵がガクッと肩を落とすと、黒岩と共に現れた瑞貴が選手を招集した。
「明日は練習試合を行うことになったよ」
「練習試合って……」
「このタイミングでですか?」
決勝戦までまだ数日あるとはいえ、急に練習試合をすると告げた瑞貴に天馬や真名部たちは驚いた。
「どこのチームなんですか?」
「――会えばわかる」
天馬の質問に答えたのは瑞貴ではなく黒岩だ。しかしそれだけでチーム名も選手のことも何も教えてくれなかった。
「そういうわけだから、今日の練習はこれで終わり。自主練をするのは自由だけど明日の試合に響かないように」
「「「「「はい!」」」」」
瑞貴の言葉に全員が元気良く返事をしたあと、各自それぞれその場から解散した。その場に残った瑞貴は笑顔で選手たちを見送った表情から一変し、真剣な表情をしていた。
(この練習試合が、イナズマジャパンにとって吉と出るか凶と出るか……)
練習試合を組んだのも黒岩が意図を持ってやったことだとわかるが、今のやる気に満ち溢れるイナズマジャパンにどんな心境をもたらすのか少しばかり不安を抱えるのだった。
――夜。鉄角は一人グラウンドで練習をしていた。ゴール前にはいくつものボールが転がっており、肩で息をして汗を流す鉄角の様子は相当がんばっている証拠だ。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
トンッ。
「っ! おっと」
軽く飛んできたボールに鉄角は一瞬驚いたものの、左のふとももでトラップしたあと地に落として足で押さえた。
「うまくなっただろ?」
「ああ」
「なんていうか、だんだん楽しくなってきたっていうか……――やっぱり、勝てば気持ちいいしな!」
やって来たのは同じくユニフォームを着た剣城だ。鉄角の問いに剣城はフッと笑った。鉄角もまたボールを蹴るとトラップした剣城に片目を閉じサッカーが面白くなったことを告げながら笑った。
「……こうなったらなったで、今度はサッカー(コイツ)はなかなか難しいとも思っている」
「そうか」
「早くお前たちのレベルに行きたいもんだ」
トンッ!
「っ! おっと」
願うように顔をうつむけて呟いた鉄角は、ボールを蹴る音が聞こえて顔を上げると予想通りボールが飛んできた。びっくりはしたが鉄角は難なく受け止める。
「へへっ。意外に俺にはサッカー、合ってるのかもしれねぇ」
「!」
「手を使わないからな!」
ボクシングの構えをして苦笑する鉄角。あのときの怪我で右手を思うように使えない自分には、GK以外足しか使えないというサッカーが向いていると思った。
それから二人は並んでベンチに座って近くで転がっているボールを見やる中、剣城が真剣な声音で話しかける。
「気をつけろよ、鉄角」
「なんだよ?」
「サッカーは楽しいが、焦って上に上がろうとすればいくつもの壁に押し潰されそうになる。ムリをすると危険だぞ」
「剣城も、そんなときがあったのか?」
「……ああ」
剣城は鉄角よりも長くサッカーをして来たのだ。時には自分の感情を押し殺して本来のプレーが出せなかったり、時には思うようなプレーができないこともあった。