フィールドの告白
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「えっと……あの…九坂くんの気持ち……ありがとう」
「…………!」
「でも……彼女になるのは…その……ダメです!」
「「「「「!」」」」」
好葉から九坂への返事はNOだった。他のイナズマジャパンのメンバーは目を見開いた。それに気づかず次に好葉は九坂に深々と勢いよく頭を下げる。
「ごめんなさい」
「あ~……」
「ああああ、あの! ――ん?」
フラれたのでガックシと肩を落とす九坂。好葉は何か声をかけようとするが、顔を上げた九坂はどこかスッキリしたように笑っていた。
「まっ、いいか。お前が元気になってくれたらそれでいい」
「あっ……」
「うん。それだ! 笑っていこうぜ!」
九坂は責めることもなく、好葉が元気でいればいいと言った。そして今のように笑っている好葉が九坂の大好きな表情なのだ。
ベンチに座った九坂へドリンクが差し出された。顔を向けるとそれは鉄角からだ。
「お前は漢(オトコ)だ!」
「フッ」
激励の言葉と共に差し出されたドリンクを、九坂は快く受け取った。
「好葉ちゃん」
「ありがとう」
九坂の告白といいプレーができたおかげか、タオルを差し出した葵にも好葉は怯えることはない。
「びっくりしたよ。九坂くんの告白も、好葉ちゃんのごめんなさいも」
「ウチ、いきなり過ぎて……」
「フフッ、そうだね」
確かに試合中に愛の告白など驚く他ないので、葵はムリもないというように笑う。次いで好葉はさくらから何かアドバイスを受けて苦笑している九坂を見やる。
「もっと前向きになってから、ちゃんと向き合ってみる。九坂くんの気持ちと」
「うん」
今の自分を変えようとする好葉。どうやらまだまだ九坂には希望がありそうだ。
次に好葉は何かを決意したような顔をすると、葵から離れると剣城と瞬木に前半で気づいた動きについて教えている瑞貴の元へ向かう。
「京介くんはパワーがだいぶ付いてきたから足の角度に気をつければコースによってシュートが入ると思う。瞬木くん、動きがよくなったけど焦らず周りを見て」
「「はい!」」
「――あの、瑞貴さん」
「ん? どうしたの?」
(あっ……そういえば瑞貴さん、いつもウチと合わせてくれる……)
ちょうど話を終えたので瑞貴は話しかけられても咎めず、好葉の身長に合わせてしゃがむ。九坂の告白と必殺技で相手を見る余裕ができてきたのか、好葉は瑞貴がいつも自分と目線を合わせてくれることに気づいた。
「あの、この間は勝手に練習を抜け出してごめんなさい……」
「うん。何も言わず練習に参加しないのはいけないね。次からは天馬か私にひと言お願いね」
「は、はい。あの、それで……――ペ、ペナルティを、ウチ、受けます!」
「「「「「!」」」」」
思わずだろうが好葉がこの場に聞こえるほど大きな声を上げたので、全員思わず顔を向けた。瑞貴のペナルティはノルマに追加が出たり、筋トレも増やされる。もちろんオーバーワークにならない程度で翌日の練習にもよく休めば支障はないのだが、天馬や神童や剣城も余程のことがない限り、好き好んで受けない。
「……まずはこの準決勝を勝たないと、もう練習ができないよ」
「そ、そうですよね……。すみません……先走りました……」
「だから、勝とう」
ポンッ。
「!」
「好葉ちゃんの必殺技もそうだけど、あの敵の動きに追いつくスピードと動体視力はスゴくよかった。後半も期待しているよ」
「は、はい!」
好葉の両肩にポンッと両手を置いて微笑みながら言う瑞貴に、好葉も力強く頷いた。
対してマッハタイガーの監督・ラシリー=サランユーは、ほのぼのとした空気を出すイナズマジャパンを見て両腕を組んで指をトントンと鳴らしながら苛立っていた。
「自分たちの勝敗が運命を左右するというのに、お気楽なものだな……!」
パシンッ!
「コテンパンに叩いてやりますよ!」
拳を手の平に打ち付けるナパ。しかし力を入れたとはいえ、ユニフォームに隠れたその肩は尋常じゃないほどの血管が浮き出ているのだった。
――そろそろハーフタイムも終わりに差し掛かり、後半が勝負だと天馬はチームのみんなと共に意気込む。
「よし、絶対に勝つぞ!」
「「「「「オウッ!」」」」」
葵も拳を上げて意気込んでいるというのに、皆帆だけ顎に手を当てて考え込んでいるのを隣にいた真名部は気づいて声をかける。
「ん? どうしたんですか?」
「いや……ちょっと気がかりなんだ、後半の戦いが……」
「皆帆くんもですか」
「ああ。漠然とだけど……」
「森村さんのディフェンスを計算に入れれば、優勢なのは僕たちのはずなんですけどね」
何故か言葉にできない不安を感じる皆帆と真名部。このまま順調にいくと思わない二人の元に、ベンチから立ち上がった黒岩が近づく。
「真名部、皆帆」
「「!」」
真名部と皆帆の頭脳派コンビに告げた黒岩の言葉は? そして勝敗の行方は――!?
☆コーチの 今日の格言☆
まずは得意なことを伸ばして、それから不得意な所を直せばいいの
以上!!
「…………!」
「でも……彼女になるのは…その……ダメです!」
「「「「「!」」」」」
好葉から九坂への返事はNOだった。他のイナズマジャパンのメンバーは目を見開いた。それに気づかず次に好葉は九坂に深々と勢いよく頭を下げる。
「ごめんなさい」
「あ~……」
「ああああ、あの! ――ん?」
フラれたのでガックシと肩を落とす九坂。好葉は何か声をかけようとするが、顔を上げた九坂はどこかスッキリしたように笑っていた。
「まっ、いいか。お前が元気になってくれたらそれでいい」
「あっ……」
「うん。それだ! 笑っていこうぜ!」
九坂は責めることもなく、好葉が元気でいればいいと言った。そして今のように笑っている好葉が九坂の大好きな表情なのだ。
ベンチに座った九坂へドリンクが差し出された。顔を向けるとそれは鉄角からだ。
「お前は漢(オトコ)だ!」
「フッ」
激励の言葉と共に差し出されたドリンクを、九坂は快く受け取った。
「好葉ちゃん」
「ありがとう」
九坂の告白といいプレーができたおかげか、タオルを差し出した葵にも好葉は怯えることはない。
「びっくりしたよ。九坂くんの告白も、好葉ちゃんのごめんなさいも」
「ウチ、いきなり過ぎて……」
「フフッ、そうだね」
確かに試合中に愛の告白など驚く他ないので、葵はムリもないというように笑う。次いで好葉はさくらから何かアドバイスを受けて苦笑している九坂を見やる。
「もっと前向きになってから、ちゃんと向き合ってみる。九坂くんの気持ちと」
「うん」
今の自分を変えようとする好葉。どうやらまだまだ九坂には希望がありそうだ。
次に好葉は何かを決意したような顔をすると、葵から離れると剣城と瞬木に前半で気づいた動きについて教えている瑞貴の元へ向かう。
「京介くんはパワーがだいぶ付いてきたから足の角度に気をつければコースによってシュートが入ると思う。瞬木くん、動きがよくなったけど焦らず周りを見て」
「「はい!」」
「――あの、瑞貴さん」
「ん? どうしたの?」
(あっ……そういえば瑞貴さん、いつもウチと合わせてくれる……)
ちょうど話を終えたので瑞貴は話しかけられても咎めず、好葉の身長に合わせてしゃがむ。九坂の告白と必殺技で相手を見る余裕ができてきたのか、好葉は瑞貴がいつも自分と目線を合わせてくれることに気づいた。
「あの、この間は勝手に練習を抜け出してごめんなさい……」
「うん。何も言わず練習に参加しないのはいけないね。次からは天馬か私にひと言お願いね」
「は、はい。あの、それで……――ペ、ペナルティを、ウチ、受けます!」
「「「「「!」」」」」
思わずだろうが好葉がこの場に聞こえるほど大きな声を上げたので、全員思わず顔を向けた。瑞貴のペナルティはノルマに追加が出たり、筋トレも増やされる。もちろんオーバーワークにならない程度で翌日の練習にもよく休めば支障はないのだが、天馬や神童や剣城も余程のことがない限り、好き好んで受けない。
「……まずはこの準決勝を勝たないと、もう練習ができないよ」
「そ、そうですよね……。すみません……先走りました……」
「だから、勝とう」
ポンッ。
「!」
「好葉ちゃんの必殺技もそうだけど、あの敵の動きに追いつくスピードと動体視力はスゴくよかった。後半も期待しているよ」
「は、はい!」
好葉の両肩にポンッと両手を置いて微笑みながら言う瑞貴に、好葉も力強く頷いた。
対してマッハタイガーの監督・ラシリー=サランユーは、ほのぼのとした空気を出すイナズマジャパンを見て両腕を組んで指をトントンと鳴らしながら苛立っていた。
「自分たちの勝敗が運命を左右するというのに、お気楽なものだな……!」
パシンッ!
「コテンパンに叩いてやりますよ!」
拳を手の平に打ち付けるナパ。しかし力を入れたとはいえ、ユニフォームに隠れたその肩は尋常じゃないほどの血管が浮き出ているのだった。
――そろそろハーフタイムも終わりに差し掛かり、後半が勝負だと天馬はチームのみんなと共に意気込む。
「よし、絶対に勝つぞ!」
「「「「「オウッ!」」」」」
葵も拳を上げて意気込んでいるというのに、皆帆だけ顎に手を当てて考え込んでいるのを隣にいた真名部は気づいて声をかける。
「ん? どうしたんですか?」
「いや……ちょっと気がかりなんだ、後半の戦いが……」
「皆帆くんもですか」
「ああ。漠然とだけど……」
「森村さんのディフェンスを計算に入れれば、優勢なのは僕たちのはずなんですけどね」
何故か言葉にできない不安を感じる皆帆と真名部。このまま順調にいくと思わない二人の元に、ベンチから立ち上がった黒岩が近づく。
「真名部、皆帆」
「「!」」
真名部と皆帆の頭脳派コンビに告げた黒岩の言葉は? そして勝敗の行方は――!?
☆コーチの 今日の格言☆
まずは得意なことを伸ばして、それから不得意な所を直せばいいの
以上!!