フィールドの告白
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「俺が不用意に言ったことが、あいつを……――だから、なんとかしてやりたい!」
「九坂……」
「俺はあいつに伝えたいことがある……」
二人は顔をうつむける好葉を見やる。先ほどまでのミスですっかり落ち込んでいるようだ。
「だったら今がチャンスだ!」
「今……?」
「試合中は、フィールドからは逃げられない」
「あっ……! そっか、そうっスよね!」
「うん」
「わかりました、キャプテン!」
今なら好葉は逃げることはないと天馬が教えると、それに気づいた九坂は力強く頷いて好葉の元へ駆け出した。
「うおおぉぉおおお!」
「ん……――えっ!?」
だんだん走るスピードが速くなり、その際にバンダナも外れて怒髪天モードになった九坂。他のチームメイトもなんだなんだと様子を見る。
振り向いた好葉は九坂の姿に驚いたものの、確かに天馬の言う通り逃げなかった。それでも怯えて震える好葉に向かって、九坂は落ち着くように一度目を閉じ、そして――……。
「俺は、お前が好きだ!」
「……えっ?」
「えっ?」
なんと九坂の口から出た言葉は謝罪ではなく愛の告白だった。思わず好葉は震えが止まり、天馬たちは唖然となった。
「お前はあったかいし、顔も可愛い! 俺の彼女にしてやるから、元気出せ!」
「えっ……」
「「「「「ええぇぇえええ!?」」」」」
告白された好葉よりも先に、天馬たちがスタジアム中に響くのではと思うくらい驚きの声を上げた。
「彼女って……」
「森村さんを気にしていたのは恋だったということか……」
「これだから人の感情は面白い」
「フッ」
さくらと真名部が若干呆れ、皆帆は面白そうに笑い、鉄角はよく言ったというように口角を上げる。ちなみに好葉はだんだん実感が湧いたのか顔が赤くなっていた。
「言いたいのはそれだけだ」
「こんなウチを…好きになってくれる人がいる……」
「好葉……」
そう言い残して去って行く九坂の背を見つめながら、好葉は初めて告白されて驚きを隠せなかった。そのせいか人に対しての緊張が和らいだのを天馬は感じた。
当然ベンチにも告白シーンは見えていたので、瑞貴は若干頬を染めて微笑んでいる。
「わ~……青春だね~。なんだかこっちまで恥ずかしくなっちゃう」
「誰かが見ててくれるんだね。自分じゃ気付かない、いいところを」
「そうね」
「あっ……――フフッ」
みのりが同意してくれたことに葵は驚いたが、次いで嬉しそうに笑っていた。
いろいろあったがマッハタイガーのスローイングからだ。ナワット=ラムがボールを投げる
「ふっ!」
「ホワチャッ!」
それをいつの間にか上がって来たのか、DFのナパが空中で足を伸ばして取った。
(浮かれた奴らめ! ここが真剣勝負のフィールドだということ、思い知れ!)
試合中に告白なんてするイナズマジャパンにナパは苛立っていた。そのため現段階で弱点となっている好葉の元へドリブルして行く。
「ハワワワ……!」
「森村! お前なら止められる!」
「ウチ……?」
「絶対にできる!」
「!」
両手を口元に当てて大声で応援する九坂に、好葉は体の内から力が湧いて来るのを感じた。
「できる……ウチ……――よし!」
「フンッ! お前のディフェンスなど通じるものか!」
次いで好葉は気が引き締まった顔になって走り出し、ナパは一蹴するとドリブルの最中にボールを膝まで上げ、ターンしてかわそうとする。だが……。
「見える……」
「なっ!?」
「動ける!」
なんと好葉はナパの一挙一動を正確に把握し、しっかりナパのマークに着いた。動きを止めるナパにそこへガオラン=サゴットが中央を走りながらパスを促す。
「こっちだ! ボールを寄越せ!」
「ダメ! ――あっ!」
好葉がガオランに顔を向けた隙にナパはドリブルを再開するので、好葉は慌てて追いかけると足を取られてしまった。しかし……。
「アワワワ…およよよよ!?」
「う、うわあぁぁあああ!」
こけまいと踏ん張ってジャンプした好葉は空中で勢いよく縦回転し、大量の木の葉を纏うと葉っぱの大玉になってナパを押し潰し、ボールを奪った。
「九坂……」
「俺はあいつに伝えたいことがある……」
二人は顔をうつむける好葉を見やる。先ほどまでのミスですっかり落ち込んでいるようだ。
「だったら今がチャンスだ!」
「今……?」
「試合中は、フィールドからは逃げられない」
「あっ……! そっか、そうっスよね!」
「うん」
「わかりました、キャプテン!」
今なら好葉は逃げることはないと天馬が教えると、それに気づいた九坂は力強く頷いて好葉の元へ駆け出した。
「うおおぉぉおおお!」
「ん……――えっ!?」
だんだん走るスピードが速くなり、その際にバンダナも外れて怒髪天モードになった九坂。他のチームメイトもなんだなんだと様子を見る。
振り向いた好葉は九坂の姿に驚いたものの、確かに天馬の言う通り逃げなかった。それでも怯えて震える好葉に向かって、九坂は落ち着くように一度目を閉じ、そして――……。
「俺は、お前が好きだ!」
「……えっ?」
「えっ?」
なんと九坂の口から出た言葉は謝罪ではなく愛の告白だった。思わず好葉は震えが止まり、天馬たちは唖然となった。
「お前はあったかいし、顔も可愛い! 俺の彼女にしてやるから、元気出せ!」
「えっ……」
「「「「「ええぇぇえええ!?」」」」」
告白された好葉よりも先に、天馬たちがスタジアム中に響くのではと思うくらい驚きの声を上げた。
「彼女って……」
「森村さんを気にしていたのは恋だったということか……」
「これだから人の感情は面白い」
「フッ」
さくらと真名部が若干呆れ、皆帆は面白そうに笑い、鉄角はよく言ったというように口角を上げる。ちなみに好葉はだんだん実感が湧いたのか顔が赤くなっていた。
「言いたいのはそれだけだ」
「こんなウチを…好きになってくれる人がいる……」
「好葉……」
そう言い残して去って行く九坂の背を見つめながら、好葉は初めて告白されて驚きを隠せなかった。そのせいか人に対しての緊張が和らいだのを天馬は感じた。
当然ベンチにも告白シーンは見えていたので、瑞貴は若干頬を染めて微笑んでいる。
「わ~……青春だね~。なんだかこっちまで恥ずかしくなっちゃう」
「誰かが見ててくれるんだね。自分じゃ気付かない、いいところを」
「そうね」
「あっ……――フフッ」
みのりが同意してくれたことに葵は驚いたが、次いで嬉しそうに笑っていた。
いろいろあったがマッハタイガーのスローイングからだ。ナワット=ラムがボールを投げる
「ふっ!」
「ホワチャッ!」
それをいつの間にか上がって来たのか、DFのナパが空中で足を伸ばして取った。
(浮かれた奴らめ! ここが真剣勝負のフィールドだということ、思い知れ!)
試合中に告白なんてするイナズマジャパンにナパは苛立っていた。そのため現段階で弱点となっている好葉の元へドリブルして行く。
「ハワワワ……!」
「森村! お前なら止められる!」
「ウチ……?」
「絶対にできる!」
「!」
両手を口元に当てて大声で応援する九坂に、好葉は体の内から力が湧いて来るのを感じた。
「できる……ウチ……――よし!」
「フンッ! お前のディフェンスなど通じるものか!」
次いで好葉は気が引き締まった顔になって走り出し、ナパは一蹴するとドリブルの最中にボールを膝まで上げ、ターンしてかわそうとする。だが……。
「見える……」
「なっ!?」
「動ける!」
なんと好葉はナパの一挙一動を正確に把握し、しっかりナパのマークに着いた。動きを止めるナパにそこへガオラン=サゴットが中央を走りながらパスを促す。
「こっちだ! ボールを寄越せ!」
「ダメ! ――あっ!」
好葉がガオランに顔を向けた隙にナパはドリブルを再開するので、好葉は慌てて追いかけると足を取られてしまった。しかし……。
「アワワワ…およよよよ!?」
「う、うわあぁぁあああ!」
こけまいと踏ん張ってジャンプした好葉は空中で勢いよく縦回転し、大量の木の葉を纏うと葉っぱの大玉になってナパを押し潰し、ボールを奪った。