戦慄! 帝国学園!!
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フィフスセクターによって準決勝のブロックが変更され、雷門中は帝国学園と戦うことになった。長年のライバルである帝国学園を倒すために、必殺タクティクス・アルティメットサンダーを完成させようとするがことごとく失敗。
しかも帝国学園の監督はかつて円堂瑞貴や円堂守と共に戦い、音無春奈の実の兄である鬼道有人だ。コーチには佐久間次郎もおり、まさに新旧との対決になった。
松風天馬たち雷門中サッカー部は剣城京介がいないため十人で戦うことになる上、結局アルティメットサンダーも完成できず、試合当日を迎えてしまう。
《ホーリーロード関東地区予選第一試合!! 雷門中対帝国学園の一戦は俄然帝国ペース! 十人で戦う雷門、帝国の熱いディフェンスに阻まれ、厳しい試合を余儀なくされています! 名門同士が激突するこの一戦、果たしてどのような展開となるのか!?》
「倉間!」
「来た!」
神童拓人は神のタクトを発動し、天馬と倉間典人にそれぞれ指示を出した。そして神童がボールを蹴ると天馬が上がってジャンプし、ヘディングで倉間に渡った。
「ふっ!」
「いいぞ!」
ドンピシャな位置に落としてくれたので、倉間も見事に受け取ると前線へ走る。そして神童は最後に帝国学園のゴールを示した。
「決める!」
倉間は足を大きく振り上げるが、先ほどまでGKの雅野麗一しかいなかったのに、いつの間にかディフェンス陣が集まって来た。
「何っ!? クッソ!」
タイミングを逃してしまったが倉間のシュートは見事なコントロールで入ると思いきや、大瀧殿男が上げた足の裏で止められた。
「これが我が帝国学園の守り!」
「グッ!」
倉間は歯を食いしばる中、大瀧はボールを蹴るとロングシュート並にスピードがあって前線にいる御門春馬に真っ直ぐ渡った。
「攻撃開始!」
「「「「オウッ!!」」」」
御門の合図で五木勝正と佐々鬼巌と逸見久仁彦と洞沢秀二が動いた。
☆☆☆☆☆
――準決勝の様子はテレビ中継され、弟の活躍を見ようと剣城優一はテレビ越しに観戦していたが、ピッチはおろかベンチにまでいないことに疑問を抱く。
「何故だ? 何故試合に出てないんだ、京介……?」
☆☆☆☆☆
御門を中心に先ほどの四人が共にディフェンスラインまで上がって行く。これはマズいと神童は声を上げた。
「止めろー!」
雷門中のディフェンス陣が素早くマークに着くが、こちらは四人で攻めて来たのは五人。最後の一人である佐々鬼がノーマークなので御門はそれを狙ってパスを出した。
「しまった!」
霧野蘭丸は焦りながらも守ろうと走り、上がっていたMFのメンバーも戻って来た。十人で戦っているため、やはり守りが薄くなっている。
「させるかー!」
「なっ!?」
戻って来た天馬がスライディングで佐々鬼からボールを弾き、クリアすることに成功した。
佐々鬼はチャンスを逃して舌打ちし、天馬はホッとしながらも再び気を引き締める。天馬の活躍に円堂も瑞貴も微笑み、空野葵も瀬戸水鳥も山菜茜も笑顔になった。
「天馬!」
「さすが、やってくれるよ!」
「まるでつむじ風みたい!」
しかし今回はなんとか防げたものの、十人で戦うのはかなりキツいと車田剛一や天城大地も痛感していた。
「やっぱりどうしても、一人フリーにさせちまうな」
「これは厳しいド……」
「守って凌ぐしかないか……」
「――いや」
「「「!」」」
霧野が守りに徹することを考えたが、それを否定したのは神童だ。
しかも帝国学園の監督はかつて円堂瑞貴や円堂守と共に戦い、音無春奈の実の兄である鬼道有人だ。コーチには佐久間次郎もおり、まさに新旧との対決になった。
松風天馬たち雷門中サッカー部は剣城京介がいないため十人で戦うことになる上、結局アルティメットサンダーも完成できず、試合当日を迎えてしまう。
《ホーリーロード関東地区予選第一試合!! 雷門中対帝国学園の一戦は俄然帝国ペース! 十人で戦う雷門、帝国の熱いディフェンスに阻まれ、厳しい試合を余儀なくされています! 名門同士が激突するこの一戦、果たしてどのような展開となるのか!?》
「倉間!」
「来た!」
神童拓人は神のタクトを発動し、天馬と倉間典人にそれぞれ指示を出した。そして神童がボールを蹴ると天馬が上がってジャンプし、ヘディングで倉間に渡った。
「ふっ!」
「いいぞ!」
ドンピシャな位置に落としてくれたので、倉間も見事に受け取ると前線へ走る。そして神童は最後に帝国学園のゴールを示した。
「決める!」
倉間は足を大きく振り上げるが、先ほどまでGKの雅野麗一しかいなかったのに、いつの間にかディフェンス陣が集まって来た。
「何っ!? クッソ!」
タイミングを逃してしまったが倉間のシュートは見事なコントロールで入ると思いきや、大瀧殿男が上げた足の裏で止められた。
「これが我が帝国学園の守り!」
「グッ!」
倉間は歯を食いしばる中、大瀧はボールを蹴るとロングシュート並にスピードがあって前線にいる御門春馬に真っ直ぐ渡った。
「攻撃開始!」
「「「「オウッ!!」」」」
御門の合図で五木勝正と佐々鬼巌と逸見久仁彦と洞沢秀二が動いた。
☆☆☆☆☆
――準決勝の様子はテレビ中継され、弟の活躍を見ようと剣城優一はテレビ越しに観戦していたが、ピッチはおろかベンチにまでいないことに疑問を抱く。
「何故だ? 何故試合に出てないんだ、京介……?」
☆☆☆☆☆
御門を中心に先ほどの四人が共にディフェンスラインまで上がって行く。これはマズいと神童は声を上げた。
「止めろー!」
雷門中のディフェンス陣が素早くマークに着くが、こちらは四人で攻めて来たのは五人。最後の一人である佐々鬼がノーマークなので御門はそれを狙ってパスを出した。
「しまった!」
霧野蘭丸は焦りながらも守ろうと走り、上がっていたMFのメンバーも戻って来た。十人で戦っているため、やはり守りが薄くなっている。
「させるかー!」
「なっ!?」
戻って来た天馬がスライディングで佐々鬼からボールを弾き、クリアすることに成功した。
佐々鬼はチャンスを逃して舌打ちし、天馬はホッとしながらも再び気を引き締める。天馬の活躍に円堂も瑞貴も微笑み、空野葵も瀬戸水鳥も山菜茜も笑顔になった。
「天馬!」
「さすが、やってくれるよ!」
「まるでつむじ風みたい!」
しかし今回はなんとか防げたものの、十人で戦うのはかなりキツいと車田剛一や天城大地も痛感していた。
「やっぱりどうしても、一人フリーにさせちまうな」
「これは厳しいド……」
「守って凌ぐしかないか……」
「――いや」
「「「!」」」
霧野が守りに徹することを考えたが、それを否定したのは神童だ。