特訓! ブラックルーム‼︎
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そんな中、九坂は端のテーブルに一人で食べている好葉を見る。九坂もまた席を決めていなかったので、彼女の元へ向かおうとすると……。
「ここ、いい?」
「!」
「う、うん」
先にさくらが声をかけて好葉の向かいに座る。またも九坂は好葉へ話しかけるタイミングを失うのだった。
――朝食を食べ終えると次の試合について説明があると召集があったので、全員ミーティングルームへ集まった。
「次はいよいよアジア予選準決勝。これまで三試合、みんなよくがんばってくれたね。期待以上の活躍だよ」
「「「「「…………!」」」」」
「「あっ、フンッ!」」
瑞貴がそう言うと、嬉しそうに笑う者たちが多く、その中でたまたま隣に座っていた真名部と皆帆が自然と顔を見合わせて笑い合っていたが、すぐにケンカしたことを思い出し互いにそっぽを向く。
「だが今の力では、到底この予選を勝ち抜くことはできない」
「「「「「!」」」」」
「なんだよ、今持ち上げといて……」
「付いて来い」
瑞貴とは反対に厳しく告げた黒岩。先ほど上がったテンションが一気に冷めたので鉄角は不満げに言うと、黒岩は椅子から立ち上がった。
イナズマジャパンにユニフォームに着替えると、黒岩の案内で宿舎の端に向かった。すると床の一部が開き地下への階段が現れる。
「宿舎の中にこんな所があるなんて知らなかったわ……」
階段を下りて続く廊下を歩いて行く中、葵を始め一部は物珍しそうに周りを見やる。今まで地下に施設があると知らなかったので当然だろう。
ある扉の前で立ち止まり、黒岩がスイッチを押すと開いた扉の先には少し広めの部屋があった。壁には巨大なモニターや地下なのに何故かある丸窓、そして入って来た扉とは反対側にも別の扉がある。
「入れ」
「なんだよ、ここは……?」
黒岩に言われ全員室内に入る。壁際に立った黒岩と瑞貴とみのりを除き、瞬木や天馬たちはキョロキョロと部屋の中心で周りを見渡す。
「変な部屋だね」
「うん……」
コンコンコンッ。
「強化ガラスですかね?」
ピコンッ……パシュンッ!
「「「「「!?」」」」」
真名部がしゃがんで床を叩いていると、みのりがコンピューターのスイッチを押した途端、先ほどまでいた室内から広大な青空と自然のある草原へと変わった。
突然光景が変わったのでさくらも鉄角も真名部も、この不可解な現象に驚きを隠せない。
「草原!?」
「どういうことだ!?」
「瞬間移動ですか?」
「天馬、ここまで走ってみて」
「ん……? はい!」
少し離れた所で黒岩の隣にいる瑞貴がそう声をかける。天馬は葵と顔を見合わせて不思議に思ったが、とりあえず言われた通りに走ってみる。
そんなに距離はないので駆け足程度で済むと思ったが……駆け足から全速力へスピードをアップしても、一向に天馬は黒岩の元へ辿り着けなかった。
「瑞貴さん! どういうことですか!? 距離が縮まりません!」
「て、天馬?」
葵たちから見れば天馬はただその場で走っているというおかしな光景にしか見えなかった。天馬はまるで自分のいる場所だけ床が動いているように感じ、走るのをやめると床が止まったような感覚がする。
「えっ……?」
「ホログラムだ」
「ホログラム……?」
「だが、ただの映像ではない」
葵の問いに黒岩がそう告げると、真名部は再びしゃがんで足元を撫でる。通常のホログラムなら草原が映し出されても触れれば硬い床の感触がするのだが、本物の草の感触と音がした。
「お前たちの脳に信号を送ることで、本物と同じ感覚が再現されている」
「同じ感覚……?」
シュンッ!
「ん?」
さくらを始めまだ実感ができていない中、井吹のうしろに現れたのは、イナズマジャパンの色違いのユニフォームを着ているがマネキンのような選手だ。
「ここ、いい?」
「!」
「う、うん」
先にさくらが声をかけて好葉の向かいに座る。またも九坂は好葉へ話しかけるタイミングを失うのだった。
――朝食を食べ終えると次の試合について説明があると召集があったので、全員ミーティングルームへ集まった。
「次はいよいよアジア予選準決勝。これまで三試合、みんなよくがんばってくれたね。期待以上の活躍だよ」
「「「「「…………!」」」」」
「「あっ、フンッ!」」
瑞貴がそう言うと、嬉しそうに笑う者たちが多く、その中でたまたま隣に座っていた真名部と皆帆が自然と顔を見合わせて笑い合っていたが、すぐにケンカしたことを思い出し互いにそっぽを向く。
「だが今の力では、到底この予選を勝ち抜くことはできない」
「「「「「!」」」」」
「なんだよ、今持ち上げといて……」
「付いて来い」
瑞貴とは反対に厳しく告げた黒岩。先ほど上がったテンションが一気に冷めたので鉄角は不満げに言うと、黒岩は椅子から立ち上がった。
イナズマジャパンにユニフォームに着替えると、黒岩の案内で宿舎の端に向かった。すると床の一部が開き地下への階段が現れる。
「宿舎の中にこんな所があるなんて知らなかったわ……」
階段を下りて続く廊下を歩いて行く中、葵を始め一部は物珍しそうに周りを見やる。今まで地下に施設があると知らなかったので当然だろう。
ある扉の前で立ち止まり、黒岩がスイッチを押すと開いた扉の先には少し広めの部屋があった。壁には巨大なモニターや地下なのに何故かある丸窓、そして入って来た扉とは反対側にも別の扉がある。
「入れ」
「なんだよ、ここは……?」
黒岩に言われ全員室内に入る。壁際に立った黒岩と瑞貴とみのりを除き、瞬木や天馬たちはキョロキョロと部屋の中心で周りを見渡す。
「変な部屋だね」
「うん……」
コンコンコンッ。
「強化ガラスですかね?」
ピコンッ……パシュンッ!
「「「「「!?」」」」」
真名部がしゃがんで床を叩いていると、みのりがコンピューターのスイッチを押した途端、先ほどまでいた室内から広大な青空と自然のある草原へと変わった。
突然光景が変わったのでさくらも鉄角も真名部も、この不可解な現象に驚きを隠せない。
「草原!?」
「どういうことだ!?」
「瞬間移動ですか?」
「天馬、ここまで走ってみて」
「ん……? はい!」
少し離れた所で黒岩の隣にいる瑞貴がそう声をかける。天馬は葵と顔を見合わせて不思議に思ったが、とりあえず言われた通りに走ってみる。
そんなに距離はないので駆け足程度で済むと思ったが……駆け足から全速力へスピードをアップしても、一向に天馬は黒岩の元へ辿り着けなかった。
「瑞貴さん! どういうことですか!? 距離が縮まりません!」
「て、天馬?」
葵たちから見れば天馬はただその場で走っているというおかしな光景にしか見えなかった。天馬はまるで自分のいる場所だけ床が動いているように感じ、走るのをやめると床が止まったような感覚がする。
「えっ……?」
「ホログラムだ」
「ホログラム……?」
「だが、ただの映像ではない」
葵の問いに黒岩がそう告げると、真名部は再びしゃがんで足元を撫でる。通常のホログラムなら草原が映し出されても触れれば硬い床の感触がするのだが、本物の草の感触と音がした。
「お前たちの脳に信号を送ることで、本物と同じ感覚が再現されている」
「同じ感覚……?」
シュンッ!
「ん?」
さくらを始めまだ実感ができていない中、井吹のうしろに現れたのは、イナズマジャパンの色違いのユニフォームを着ているがマネキンのような選手だ。