楽しいサッカーをしよう!
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「何故自分でシュートを決めなかった!?」
「…………」
「――さくら」
「!」
成一は両腕を組んで顔をしかめ、かえでも眉を下げていた。やはり両親は認めていない、そう思っていたさくらに剣城が声をかけて来た。
「観客席に知り合いでもいるのか?」
「えっ? うん……私のパパとママ。でも喜んでないと思う。私、あんまり活躍できなかったから……」
「そんなことはない。あのパスがなかったら、得点には繋がらなかった」
「剣城くん……」
「わかってくれる。お前が楽しんでいればな」
「……うん!」
剣城から励まされたさくらは、幾分か気持ちがマシになったのか笑顔で頷いた。
イナズマジャパンは勢いに乗っていく。特にさくらは神童の神のタクトFI(ファイアイリュージョン)にちゃんと応えている姿は、とても楽しそうだと天馬はホッとした。
「さくら……よかった」
「見る価値もない試合だ……」
「でも……あの子のあんな笑顔、今まで見たことないわ」
「…………」
成一は苛立ったが、かえでに言われてさくらを見やる。新体操の大会で一番を取っても、あそこまで輝くような笑顔を出したことはないと気づいた。
イナズマジャパンはビッグウェイブスの攻撃から守り切り、試合終了のホイッスルが鳴り響く。
《ここで試合終了――っ!! 3対2で、イナズマジャパン逆転勝利です!!》
「そんな……! 我々が……負けるとは……!」
敗北のショックを受けるビッグウェイブス。その中でコールは両膝と両拳を地に着き、拳を強く握るが浮き出た血管は不規則な動きをしていた。
反対にイナズマジャパンは勝利の喜びを分かち合っている。それを見る神童は一回戦に続いて二回戦も勝てたことに驚いていた。
「このチーム……本当に、スゴい力を秘めているというのか?」
神童がこのチームを選考した黒岩を見ると、彼は何も言わずベンチから立ち上がってその場から去って行き、みのりもそれについて行くのだった。
天馬はさくらを見つめながら試合中のことを思い出した。『やっぱり一番にならなきゃ!』と叫んだとき、今まで感じていた苦しい気持ちが声に出たように思った。
「さくら」
「何?」
「あのさ、俺、思うんだ。――みんなで一番になればいいんじゃないかって!」
「えっ……当ったり前じゃない、キャプテン!」
「さくら……!」
「――天馬」
「あっ、はい!」
神童に声をかけられたので、天馬は急いで駆け出した。
そしてその場に残ったさくらは、3対2という勝利を示した電光掲示板を見やる。あれは間違いなくチーム全員の力で勝ち取った証だ。
(みんなで一番か……まっ、それもありかな!)
さくらは今まで一人で一番になろうとしていたが、それは新体操でもソロで出場していたからだ。しかし今はチームで戦っているため、悪くないと思うのだった。
☆☆☆☆☆
例の薄暗い部屋に戻った黒岩の前には、謎のピエロ・ポトムリ=エムナトルがいる。
「あなたのチームは、徐々にその力を見せ始めている」
「ああ」
「だが、イナズマジャパンがこれから戦う敵はあんなものではない……故に、今のような戦いぶりでは敵のウォーミングアップにもなっていません。それはあなたにもわかっているはず」
「フンッ。言っておくが、彼らとて今はウォーミングアップ程度の力しか出してはおらんよ」
「いつもながら、あなたのその根拠のない自信はどこから来るのやら」
「……フッ」
呆れるように肩をすくめるポトムリに、黒岩はただ口角を上げて笑っているだけだった。
☆コーチの 今日の格言☆
フィールドに立てば、見るべき重要な場所はベンチも含めたグラウンド――試合だけ
以上!!
「…………」
「――さくら」
「!」
成一は両腕を組んで顔をしかめ、かえでも眉を下げていた。やはり両親は認めていない、そう思っていたさくらに剣城が声をかけて来た。
「観客席に知り合いでもいるのか?」
「えっ? うん……私のパパとママ。でも喜んでないと思う。私、あんまり活躍できなかったから……」
「そんなことはない。あのパスがなかったら、得点には繋がらなかった」
「剣城くん……」
「わかってくれる。お前が楽しんでいればな」
「……うん!」
剣城から励まされたさくらは、幾分か気持ちがマシになったのか笑顔で頷いた。
イナズマジャパンは勢いに乗っていく。特にさくらは神童の神のタクトFI(ファイアイリュージョン)にちゃんと応えている姿は、とても楽しそうだと天馬はホッとした。
「さくら……よかった」
「見る価値もない試合だ……」
「でも……あの子のあんな笑顔、今まで見たことないわ」
「…………」
成一は苛立ったが、かえでに言われてさくらを見やる。新体操の大会で一番を取っても、あそこまで輝くような笑顔を出したことはないと気づいた。
イナズマジャパンはビッグウェイブスの攻撃から守り切り、試合終了のホイッスルが鳴り響く。
《ここで試合終了――っ!! 3対2で、イナズマジャパン逆転勝利です!!》
「そんな……! 我々が……負けるとは……!」
敗北のショックを受けるビッグウェイブス。その中でコールは両膝と両拳を地に着き、拳を強く握るが浮き出た血管は不規則な動きをしていた。
反対にイナズマジャパンは勝利の喜びを分かち合っている。それを見る神童は一回戦に続いて二回戦も勝てたことに驚いていた。
「このチーム……本当に、スゴい力を秘めているというのか?」
神童がこのチームを選考した黒岩を見ると、彼は何も言わずベンチから立ち上がってその場から去って行き、みのりもそれについて行くのだった。
天馬はさくらを見つめながら試合中のことを思い出した。『やっぱり一番にならなきゃ!』と叫んだとき、今まで感じていた苦しい気持ちが声に出たように思った。
「さくら」
「何?」
「あのさ、俺、思うんだ。――みんなで一番になればいいんじゃないかって!」
「えっ……当ったり前じゃない、キャプテン!」
「さくら……!」
「――天馬」
「あっ、はい!」
神童に声をかけられたので、天馬は急いで駆け出した。
そしてその場に残ったさくらは、3対2という勝利を示した電光掲示板を見やる。あれは間違いなくチーム全員の力で勝ち取った証だ。
(みんなで一番か……まっ、それもありかな!)
さくらは今まで一人で一番になろうとしていたが、それは新体操でもソロで出場していたからだ。しかし今はチームで戦っているため、悪くないと思うのだった。
☆☆☆☆☆
例の薄暗い部屋に戻った黒岩の前には、謎のピエロ・ポトムリ=エムナトルがいる。
「あなたのチームは、徐々にその力を見せ始めている」
「ああ」
「だが、イナズマジャパンがこれから戦う敵はあんなものではない……故に、今のような戦いぶりでは敵のウォーミングアップにもなっていません。それはあなたにもわかっているはず」
「フンッ。言っておくが、彼らとて今はウォーミングアップ程度の力しか出してはおらんよ」
「いつもながら、あなたのその根拠のない自信はどこから来るのやら」
「……フッ」
呆れるように肩をすくめるポトムリに、黒岩はただ口角を上げて笑っているだけだった。
☆コーチの 今日の格言☆
フィールドに立てば、見るべき重要な場所はベンチも含めたグラウンド――試合だけ
以上!!