楽しいサッカーをしよう!
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FFIV2の二回戦の相手は、オーストラリア代表ビッグウェイブス。事前情報で攻撃型のチームと警戒していたが、逆に攻めも守りも強いバランスの取れたチームだった。さらに野咲さくらが観客席にいる両親・野咲成一と野咲かえでからのプレッシャーにより、自分が輝く場を無理矢理作ろうとしていたので、チームメイトから不信感を与えてしまった。
相手のキャプテン・コール=ラルーゼの強力なシュート・メガロドンで追加点が加えようとする中、井吹宗正が必殺技・ワイルドダンクでゴールを守る。
「必殺技か……見てろ、俺だって!」
(このままじゃ……私……!)
雷門メンバー以外の初めての必殺技誕生にチームメイトは称賛し、瞬木隼人は負けられないと意気込むが、さくらだけは焦りを覚えていた。
(結果を……出さなきゃ……!)
「……さくら?」
さくらの握る拳が震えているのを、松風天馬は気づいて目を見やった。
《フットボールフロンティアV2、アジア地区予選!! 日本代表イナズマジャパンとオーストラリア代表ビッグウェイブスの一戦は、現在後半に突入! 得点は2対1でビッグウェイブスがリード!! 鉄壁の守備のビッグウェイブス、これをイナズマジャパンがどう切り崩すのか、目が離せません!!》
「っ……!」
井吹の前に神童拓人は相も変わらず立っている。必殺技も出してシュートを止めたのに、神童の態度は変わらず、先ほどシュートを必殺技で止めたのに、さも当たり前だったように言っていたことを思い出す。
『どうだ! 見たか、神童!』
『……キーパーなら当然だ』
(まだ認めないというのか……!)
しゃがんで靴紐を直す神童の背中を見つつ、井吹は苛立つ一方だった。
「いいぞ、キーパー!」
「ナイスセーブ!」
「っ! 何よ、あいつばっかり……」
観客席から瞬木瞬と瞬木隼人からの称賛が聞こえたさくらは顔をしかめた。
「神童さん! 見てください、みんなを!」
天馬が神童に回りを示すと、瞬木は片方ずつ足を交互に伸ばし、真名部陣一郎と皆帆和人は作戦を話し合い、九坂隆二と鉄角真と森村好葉は靴の調子を確かめたり軽くストレッチをしていた。
みんな試合に対して前向きな姿勢をしているのを神童も確認して、その場で立ち上がる。
「井吹が必殺技を決めたことで、顔つきがスゴく引き締まったように思えませんか?」
「ああ。だが、神のタクトは封じられている。お前だったらこの局面、どう乗り切る?」
「攻めて行くべきです! 神童さん、剣城、俺、瞬木を中心にボールを回していけば!」
「突破口はそれしかないだろう」
2対1という状況の中、攻めて行かなくては勝てない。天馬の作戦に神童は頷いて同意した。
「みんな! まだ時間はある! まずは1点、確実に取り返していこう!」
「「「「「!」」」」」
天馬がみんなに向けて声を上げると、逆転するために全員気を引き締めた。
「神童!」
井吹のゴールキックはしっかり神童へ渡った。GKとはいえ井吹も練習によってコントロールがよくなっている。
「ナイスパス、井吹!」
「フッ」
「まだまだだ」
「クッ!」
天馬に対し神童はとても厳しい。それにより口角を上げた井吹はすぐ顔をしかめた。
「行かせるか!」
「プレストターンV2!」
スクィド=ホワイトがすかさず前に出ると、神童は必殺技で突破した。
「天馬!」
「はい! ――っ!?」
神童が出した天馬へのパス……しかしそれを取ったのは天馬ではなくさくらだった。
「さくら?」
「あいつ!」
またもやポジションから大きく離れた所にまで来たさくら。天馬は驚き、神童は自分勝手な行動するさくらに苛立った。
相手のキャプテン・コール=ラルーゼの強力なシュート・メガロドンで追加点が加えようとする中、井吹宗正が必殺技・ワイルドダンクでゴールを守る。
「必殺技か……見てろ、俺だって!」
(このままじゃ……私……!)
雷門メンバー以外の初めての必殺技誕生にチームメイトは称賛し、瞬木隼人は負けられないと意気込むが、さくらだけは焦りを覚えていた。
(結果を……出さなきゃ……!)
「……さくら?」
さくらの握る拳が震えているのを、松風天馬は気づいて目を見やった。
《フットボールフロンティアV2、アジア地区予選!! 日本代表イナズマジャパンとオーストラリア代表ビッグウェイブスの一戦は、現在後半に突入! 得点は2対1でビッグウェイブスがリード!! 鉄壁の守備のビッグウェイブス、これをイナズマジャパンがどう切り崩すのか、目が離せません!!》
「っ……!」
井吹の前に神童拓人は相も変わらず立っている。必殺技も出してシュートを止めたのに、神童の態度は変わらず、先ほどシュートを必殺技で止めたのに、さも当たり前だったように言っていたことを思い出す。
『どうだ! 見たか、神童!』
『……キーパーなら当然だ』
(まだ認めないというのか……!)
しゃがんで靴紐を直す神童の背中を見つつ、井吹は苛立つ一方だった。
「いいぞ、キーパー!」
「ナイスセーブ!」
「っ! 何よ、あいつばっかり……」
観客席から瞬木瞬と瞬木隼人からの称賛が聞こえたさくらは顔をしかめた。
「神童さん! 見てください、みんなを!」
天馬が神童に回りを示すと、瞬木は片方ずつ足を交互に伸ばし、真名部陣一郎と皆帆和人は作戦を話し合い、九坂隆二と鉄角真と森村好葉は靴の調子を確かめたり軽くストレッチをしていた。
みんな試合に対して前向きな姿勢をしているのを神童も確認して、その場で立ち上がる。
「井吹が必殺技を決めたことで、顔つきがスゴく引き締まったように思えませんか?」
「ああ。だが、神のタクトは封じられている。お前だったらこの局面、どう乗り切る?」
「攻めて行くべきです! 神童さん、剣城、俺、瞬木を中心にボールを回していけば!」
「突破口はそれしかないだろう」
2対1という状況の中、攻めて行かなくては勝てない。天馬の作戦に神童は頷いて同意した。
「みんな! まだ時間はある! まずは1点、確実に取り返していこう!」
「「「「「!」」」」」
天馬がみんなに向けて声を上げると、逆転するために全員気を引き締めた。
「神童!」
井吹のゴールキックはしっかり神童へ渡った。GKとはいえ井吹も練習によってコントロールがよくなっている。
「ナイスパス、井吹!」
「フッ」
「まだまだだ」
「クッ!」
天馬に対し神童はとても厳しい。それにより口角を上げた井吹はすぐ顔をしかめた。
「行かせるか!」
「プレストターンV2!」
スクィド=ホワイトがすかさず前に出ると、神童は必殺技で突破した。
「天馬!」
「はい! ――っ!?」
神童が出した天馬へのパス……しかしそれを取ったのは天馬ではなくさくらだった。
「さくら?」
「あいつ!」
またもやポジションから大きく離れた所にまで来たさくら。天馬は驚き、神童は自分勝手な行動するさくらに苛立った。