チーム結成の謎!
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「本来イナズマジャパンのコーチに選ばれたのは私のはずです! しかし、黒岩の推薦をあなたが受けたことで彼女は就任しました。雷門中での実績もあるし、最初は私も反対しませんでしたが……それがどうです!? 彼女は黒岩の行動を咎めるどころか賛同している! 井上コーチは黒岩と手を組んでチームを潰そうとしていませんか!?」
(っ、瑞貴さんが……!?)
船木の言葉に目を見開いてギュッと拳を握りしめた神童。いつもなら「そんなわけない」と断言できるのだが、この数日間の瑞貴の謎の行動は神童にとって不安と疑惑を生み出す一方だった。
「黒岩に監督の資格がなければ、井上にコーチの資格もない! いったい、どういうつもりであんな――」
「監督もコーチも変えるつもりはない」
「っ、あなたはどうかしている!」
(何故だ? そんな男を何故豪炎寺さんと瑞貴さんは?)
神童は数人しか推していない黒岩の監督就任と、本来イナズマジャパンのコーチになるべきだったのは瑞貴ではなく船木だという会話を聞いて、ますます豪炎寺と瑞貴が黒岩をそこまで信頼している理由がわからなかった。
「私が彼の正体を、知らないとでも思っているのですか!?」
「!」
「あなたもご存知のはずだ……彼に力を持たせてしまったら、サッカー界は再び暗黒に染まってしまう! 彼は光を覆い尽くす闇そのものなのですよ!」
「だからこそ彼でなければならない」
「なっ!?」
「……光と闇を知り尽くした、彼でなければ」
黒岩を監督に推した真の理由はそこにあると、豪炎寺は真剣な声音でそう告げると次いで眉をしかめる。
(それに瑞貴……あいつでなければ、チームの潜在能力を引き出すことができない)
☆☆☆☆☆
あれから天馬は瞬木とさくらを稲妻町の鉄塔広場に連れて行った。ちょうど夕日が沈みかける時間なので、その光に当てられた街も輝いて見える。
「キレーイ!」
「こんなとこがあったんだ」
「いろいろ悩んだときはここに来るんだ。ここは、俺が尊敬する人に教えてもらった場所だから」
「サッカー関係の人?」
「うん。選手としても、監督としても、人間としてもスゴいんだ! 俺もいつか、あんな人になりたい!」
夕焼けの空を見上げた天馬は、円堂守を思い浮かべた。サッカーをするキッカケとなったのは豪炎寺でも、円堂のおかげでもっとサッカーが好きになれたので、天馬にとっては永遠の憧れともいえる人だ。
「フ~ン」
「で、どうするんです? みんなが練習に来ないんじゃ……」
「あっ……――明日は、全員集まるよ」
「「えっ?」」
瞬木とさくらは不思議そうに顔を見合わせた。キャプテンの天馬が迎えに行っても来なかったメンバーが、何故『明日は来る』と天馬が確信しているのがわからなかった。
☆☆☆☆☆
翌日。ヨットハーバーグラウンドに雷門中出身の天馬たちはもちろん、瞬木とさくらがいた。しかし昨日まで練習に来なかったメンバーまでもがグラウンドに集っているのだ。
その光景に葵は驚きつつも、小声で嬉しそうに天馬に話しかける。
「なんで!? 天馬、何をしたの?」
「みんなにメールを書いたんだ。『チームから抜けていい人を決めます』って……」
「「「!」」」
「呼び出すための口実だよな?」
「……監督の指示なんだ」
「「「!」」」
「――みんなそろっているようだな」
剣城の問いかけに天馬はうつむきながら黒岩の指示だと答えた。すると指示を出した張本人である黒岩がみのりと瑞貴と共にやって来る。
「ではこれより、イナズマジャパン脱退試験を行う。パスした者はチームからの脱退を許そう。もちろん、入団時の契約は果たす」
「っ!?」
「監督、本気ですか!?」
「想像できるか? ――この試験が終わる頃は誰一人として抜けたいと思う者がいなくなると」
黒岩がニヤリと口をの端を上げて告げた言葉は、もちろん剣城や神童たちにとって信じられないし想像ができなかった。
☆コーチの 今日の格言☆
指導っていうのは何も付きっきりでやるものじゃない。時には自分の頭で考えさせる力を付けるのも一つの方法だからね
以上!!
(っ、瑞貴さんが……!?)
船木の言葉に目を見開いてギュッと拳を握りしめた神童。いつもなら「そんなわけない」と断言できるのだが、この数日間の瑞貴の謎の行動は神童にとって不安と疑惑を生み出す一方だった。
「黒岩に監督の資格がなければ、井上にコーチの資格もない! いったい、どういうつもりであんな――」
「監督もコーチも変えるつもりはない」
「っ、あなたはどうかしている!」
(何故だ? そんな男を何故豪炎寺さんと瑞貴さんは?)
神童は数人しか推していない黒岩の監督就任と、本来イナズマジャパンのコーチになるべきだったのは瑞貴ではなく船木だという会話を聞いて、ますます豪炎寺と瑞貴が黒岩をそこまで信頼している理由がわからなかった。
「私が彼の正体を、知らないとでも思っているのですか!?」
「!」
「あなたもご存知のはずだ……彼に力を持たせてしまったら、サッカー界は再び暗黒に染まってしまう! 彼は光を覆い尽くす闇そのものなのですよ!」
「だからこそ彼でなければならない」
「なっ!?」
「……光と闇を知り尽くした、彼でなければ」
黒岩を監督に推した真の理由はそこにあると、豪炎寺は真剣な声音でそう告げると次いで眉をしかめる。
(それに瑞貴……あいつでなければ、チームの潜在能力を引き出すことができない)
☆☆☆☆☆
あれから天馬は瞬木とさくらを稲妻町の鉄塔広場に連れて行った。ちょうど夕日が沈みかける時間なので、その光に当てられた街も輝いて見える。
「キレーイ!」
「こんなとこがあったんだ」
「いろいろ悩んだときはここに来るんだ。ここは、俺が尊敬する人に教えてもらった場所だから」
「サッカー関係の人?」
「うん。選手としても、監督としても、人間としてもスゴいんだ! 俺もいつか、あんな人になりたい!」
夕焼けの空を見上げた天馬は、円堂守を思い浮かべた。サッカーをするキッカケとなったのは豪炎寺でも、円堂のおかげでもっとサッカーが好きになれたので、天馬にとっては永遠の憧れともいえる人だ。
「フ~ン」
「で、どうするんです? みんなが練習に来ないんじゃ……」
「あっ……――明日は、全員集まるよ」
「「えっ?」」
瞬木とさくらは不思議そうに顔を見合わせた。キャプテンの天馬が迎えに行っても来なかったメンバーが、何故『明日は来る』と天馬が確信しているのがわからなかった。
☆☆☆☆☆
翌日。ヨットハーバーグラウンドに雷門中出身の天馬たちはもちろん、瞬木とさくらがいた。しかし昨日まで練習に来なかったメンバーまでもがグラウンドに集っているのだ。
その光景に葵は驚きつつも、小声で嬉しそうに天馬に話しかける。
「なんで!? 天馬、何をしたの?」
「みんなにメールを書いたんだ。『チームから抜けていい人を決めます』って……」
「「「!」」」
「呼び出すための口実だよな?」
「……監督の指示なんだ」
「「「!」」」
「――みんなそろっているようだな」
剣城の問いかけに天馬はうつむきながら黒岩の指示だと答えた。すると指示を出した張本人である黒岩がみのりと瑞貴と共にやって来る。
「ではこれより、イナズマジャパン脱退試験を行う。パスした者はチームからの脱退を許そう。もちろん、入団時の契約は果たす」
「っ!?」
「監督、本気ですか!?」
「想像できるか? ――この試験が終わる頃は誰一人として抜けたいと思う者がいなくなると」
黒岩がニヤリと口をの端を上げて告げた言葉は、もちろん剣城や神童たちにとって信じられないし想像ができなかった。
☆コーチの 今日の格言☆
指導っていうのは何も付きっきりでやるものじゃない。時には自分の頭で考えさせる力を付けるのも一つの方法だからね
以上!!