チーム結成の謎!
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「ボクシング、やってたんだよね!」
「っ、ああ……」
「きっと面白いんだよね! いろんなパンチで攻撃したり、腕でガードしたり、相手と駆け引きしたり!」
「…………」
「サッカーもね、チームプレーではあるけど、一対一の攻防や駆け引きも大事なんだ! だから、もう少しやってみたらボクシングと同じくらいサッカーも――」
「やめろ!」
「!」
「俺の前でボクシングの話は二度とするな!」
「鉄角……」
そう叫んだ鉄角は器用にテトラポッドを飛び石のようにして道に戻ると、そのままどこかへ走り去ってしまう。そのうしろ姿を天馬は見送るしかできなかった。
――続いて天馬が向かったのは工事現場。今この場は工事をしていないのか不良の溜まり場になっており、その不良の一部である七瀬と五反田と六本松という人物がいたが、なんとその中には九坂もいた。
天馬の姿を見た七瀬が立ち上がろうとすると、九坂が黙って片手で制して止めて自分が天馬に話しかける。
「よくここがわかったっスね」
「瑞貴さんが推測してくれたし、それに街の人に聞いたらここだって……」
「なら、聞いたっスよね。俺の噂」
「……うん」
ポリポリと頭を掻く九坂の言葉に、天馬は小さく頷いた。それを聞いたとき驚きもしたが、エキシビジョンマッチでキレた九坂を見たら納得するところもあったのだ。
「俺たち街の嫌われ者なんスよ。だから、近づかないほうがいいっスよ」
「せっかくイナズマジャパンに選ばれたんだ、一緒にサッカーやろう! きっと楽しいよ!」
「…………」
そのときピクリと九坂の眉が動いたのだが、天馬が気づく前に九坂は頭を掻きながら遠慮し始める。
「誘いは嬉しいっスけど、ぶっちゃけほっといてほしいっス」
「九坂……」
今はこれ以上、天馬は何も言うことができなかった。
――次に天馬が訪れたのは『鳥たちの森』というエリア。動物園のようになっており、好葉がフクロウのいる檻の前にいた。
「好葉、練習に来てくれないか?」
「……ウチ、いてもいなくてもいい存在だから」
サッカーするかどうか以前に、好葉は自分がチームにさほど必要な存在じゃないと告げた。
――今度は真名部のいる科学館のコンピュータールーム。ここではパソコンで計算などの特殊なゲームも可能なのだ。
「サッカーは全て計算で分析可能です。机上で計算できてしまうモノに興味はありませんよ。まっ、この数式より面白いモノだと証明できるようなら話は別ですが」
「…………」
サッカーの面白さは天馬に語ることはできるだろう。しかしそれは真名部の望む『数式の面白さ』とは別問題だ。
――そして天馬は図書館にやって来て、本棚から本を探す皆帆に声をかけてみた。
「サッカー自体に興味はないけど、人間観察は面白いよね。人は何を考え、どう行動するのか……それがわかれば世の中の犯罪全てを解決できるんだ。素晴らしいだろう?」
「皆帆、練習に来てほしいんだ」
「その必要はない」
「!」
「人間には感情がある。サッカーもまた人間がやるものだ、そこに付け入る隙が生まれる。どんな優秀なプレーヤーだろうと、その隙を突けばボールは奪える。つまり、テクニックは需要じゃない。練習は不必要というわけさ」
「ハァ……」
天馬は溜息を吐くしかなかった。皆帆の人間の感情にサッカーが繋がるということは一理あるが、テクニックがなければ隙を見つけてもボールを奪うことはできない。実際それをエキシビジョンマッチや韓国戦で体感しただろうに、全く考えを改めることはなかった。
「っ、ああ……」
「きっと面白いんだよね! いろんなパンチで攻撃したり、腕でガードしたり、相手と駆け引きしたり!」
「…………」
「サッカーもね、チームプレーではあるけど、一対一の攻防や駆け引きも大事なんだ! だから、もう少しやってみたらボクシングと同じくらいサッカーも――」
「やめろ!」
「!」
「俺の前でボクシングの話は二度とするな!」
「鉄角……」
そう叫んだ鉄角は器用にテトラポッドを飛び石のようにして道に戻ると、そのままどこかへ走り去ってしまう。そのうしろ姿を天馬は見送るしかできなかった。
――続いて天馬が向かったのは工事現場。今この場は工事をしていないのか不良の溜まり場になっており、その不良の一部である七瀬と五反田と六本松という人物がいたが、なんとその中には九坂もいた。
天馬の姿を見た七瀬が立ち上がろうとすると、九坂が黙って片手で制して止めて自分が天馬に話しかける。
「よくここがわかったっスね」
「瑞貴さんが推測してくれたし、それに街の人に聞いたらここだって……」
「なら、聞いたっスよね。俺の噂」
「……うん」
ポリポリと頭を掻く九坂の言葉に、天馬は小さく頷いた。それを聞いたとき驚きもしたが、エキシビジョンマッチでキレた九坂を見たら納得するところもあったのだ。
「俺たち街の嫌われ者なんスよ。だから、近づかないほうがいいっスよ」
「せっかくイナズマジャパンに選ばれたんだ、一緒にサッカーやろう! きっと楽しいよ!」
「…………」
そのときピクリと九坂の眉が動いたのだが、天馬が気づく前に九坂は頭を掻きながら遠慮し始める。
「誘いは嬉しいっスけど、ぶっちゃけほっといてほしいっス」
「九坂……」
今はこれ以上、天馬は何も言うことができなかった。
――次に天馬が訪れたのは『鳥たちの森』というエリア。動物園のようになっており、好葉がフクロウのいる檻の前にいた。
「好葉、練習に来てくれないか?」
「……ウチ、いてもいなくてもいい存在だから」
サッカーするかどうか以前に、好葉は自分がチームにさほど必要な存在じゃないと告げた。
――今度は真名部のいる科学館のコンピュータールーム。ここではパソコンで計算などの特殊なゲームも可能なのだ。
「サッカーは全て計算で分析可能です。机上で計算できてしまうモノに興味はありませんよ。まっ、この数式より面白いモノだと証明できるようなら話は別ですが」
「…………」
サッカーの面白さは天馬に語ることはできるだろう。しかしそれは真名部の望む『数式の面白さ』とは別問題だ。
――そして天馬は図書館にやって来て、本棚から本を探す皆帆に声をかけてみた。
「サッカー自体に興味はないけど、人間観察は面白いよね。人は何を考え、どう行動するのか……それがわかれば世の中の犯罪全てを解決できるんだ。素晴らしいだろう?」
「皆帆、練習に来てほしいんだ」
「その必要はない」
「!」
「人間には感情がある。サッカーもまた人間がやるものだ、そこに付け入る隙が生まれる。どんな優秀なプレーヤーだろうと、その隙を突けばボールは奪える。つまり、テクニックは需要じゃない。練習は不必要というわけさ」
「ハァ……」
天馬は溜息を吐くしかなかった。皆帆の人間の感情にサッカーが繋がるということは一理あるが、テクニックがなければ隙を見つけてもボールを奪うことはできない。実際それをエキシビジョンマッチや韓国戦で体感しただろうに、全く考えを改めることはなかった。